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人の死を問うた

うつ病で光る青年です。Twitterはプロフから。

賑わう人々の会話。

「ダチョウ倶楽部の上島さん亡くなったらしいよ!」

「自殺だって!!なんでー!?」

「そんな雰囲気ぜんぜんなかったのにね!!!」

「生きてたらなんかいいことあっただろうにね〜」



そして来月には忘れ去っている。


他人につき、口から出る言葉はもちろん他人事。

他人言葉だ。


悪いともなんとも、僕は思わない。


そりゃそうだ。

毎日誰かが産まれて死んで産まれて死んでを高速で繰り返していてそれを知ってるか知らないかでしかない。

そして

それが身内なのか、友達の親戚なのか

有名人なのか、売れてないアーティストなのか


自身にとってのその対象の人物との距離感や気持ちの思い入れによって捉え方は違う。



竹内結子さんが自殺したニュース。


僕は当時うつ病を発症したところでPTSDもひどく寝たきりの状態だった。


中学校の頃からなぜかファンで今も女優としての魅力がぐんぐん伸びて本当に素晴らしい人だと思っている


彼女が亡くなったときいろいろな思いがよぎったことを忘れていない。



子供が小さくても家族がいても死ぬ人は、死ぬんだ。


大切がすぐ近くにあろうと死との距離は無関係になる。



何となくこの真理を汲み取ってしまった瞬間


僕の『自殺はしない』という自信が突然に亡くなったことを覚えている。


電車に飛び込む人は意識的に飛び込まない


まさに吸い込まれるように予定もなく死ぬ気もなくフラッと駅のホームに落ちてゆく。


僕は自分の自殺への意思を掴めなくなった。


それから一昨年の12月3日に自殺未遂をした。


起きたら病院のベッドで大人ようオムツで点滴だった。



恐ろしかった。

やはり止められなかったこと。

家族がいても子供がいても両親やばあちゃんの気持ちを考えることはその瞬間になかった。


直前までは必死に考えていたように思う。



僕の主治医は会社の上司だ。

精神科病院に勤めているため自社で診察を受けている。


未遂の理由を聞かれたとき

「もう必要ないと思ったからです」

と、理由を答えた。


「死ねないとは薄々感じてましたけどね」

と精一杯笑った。


上島さんの何をも僕らは知らない。


小さい頃からテレビでたくさん笑わせてもらった。

リアクション芸人の先駆けにして王者の存在


そうすると当然、出川哲郎さんや狩野英孝さんの顔が浮かぶ。


こうして連鎖していく

人の死を知ったとき、自動でその人に近しい人たちがまた頭に浮かびその人たちの心境を問うてしまう。

その心境を心配する芸能人の家族、子供の心境まで。


問い続けてしまう。



そのショックな気持ちをまた記者に聞かれ続け弔う時間も確保できない。


そして言葉尻を掴んで何かをとにかくヘイトする人が現れる。


そこまで未来がみえてしまう。


何ならその誹謗中傷をした人物が一般人であれ、見つかってしまえばさらに叩かれ

その人すら死に追いやる可能性までみえる。



そしてこれはいつも通り、誰にも止められない。



問うことがこんなにもしんどいとは。と思った。


それは答えが無く途方もない作業なのに、やってしまうからだ。


耳に入ってきてしまった必要としていない言葉を脳で食べてしまった瞬間に思考は始まる。


キャパシティなんて無視だ。


心を病んでいる人がさらにこころを病み


それを見つけた人がトドメの一言を優しさでかけてしまう。クソみたいな流れ。


みんな悲しむんだから、簡単に死にたいなんて言うもんじゃないよ。とか



簡単に言ってるのは、あなただよ。


僕たちは「死にたい」という言葉を軽はずみに言っていない。



それを軽視される発言は

怒り、悲しみ、苦しみを簡単に飛び越えて


虚しくなる。やるせなくなるんだ。



せっかくカラフルになりかけていた世界を上から墨汁で汚されたような気持ち。



人の死を問うた。


僕は、人の死を問うた。



今日この瞬間に人の死を問うた。



答えは出なかった。




だけど。



だけどね




竹内結子さんも上島竜兵さんも。


一般人に死を悟らせなかった。


テレビの前の視聴者に

スクリーンの前の観客に


死を悟らせなかったんだ。



プロがプロである、芸能人がいかにして芸能人なのか


それを強く強く、感じた。



僕たちが知らないだけで。


僕たちが知らないだけです。



ご冥福をお祈りします。




押すなよ!絶対に押すなよ!!


これからはこのギャグを前向きにな理想な人に向けて

絶対に押さないつもりで


突き落とそうと思います。


前向きワールドへ。



2022.5.11 うつ病で光る青年

(絶対に《前向きになるように》押すなよ!)

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