初期スポーン地点
みんなはマインクラフトというゲームをやったことがあるだろうか。
僕からしてマインクラフト略してマイクラは、幼少期に味わったブロック遊びの自由さをそのままゲームの形にした代物だ。
RPGによくあるチュートリアルがなく
サイコロ状のブロックで構成されたオープンワールドがどこまでも広がっていく自由な世界。(ガチ勢の方、なんか間違ってたらなんかスミマセン)
そして一番最初にゲームを始めるにあたってワールドが形成されるのだが、その場所こそが初期スポーン地点だ。
熱中してやっていた当時は多分なんとも思わなかっただろうが、今になってこう思うようになった。
まるで人生だな。
かく云うみんなもプレイしている神ゲーかクソゲかは計りかねる人生とかいうゲームだが、僕は生まれた場所や産んだり育てたりした親によって大分その後の人生を左右されると思っている。
というか、それで人生左右されない方が逆に人間のヒトとしての習性的に難しいだろうよ。
一方マイクラは言語も見た目も簡単にいじれるし、なんなら初期スポーン地点だって簡単にリセットできる。
そもそもゲームをやらない選択肢だってあるのだ。
しかしリアルの人生はそうではない。
親は選べない、国籍も選べない、生まれつきのスキル=遺伝子も選べない、
住んでいる場所も最初は選ばせてくれない。
…ってやっぱりクソゲーじゃないか!
なんだこれは、たまげたなぁ。
生み出されるのは勿論不当な格差。
国の社会保障で最低限は確保されているものの資本主義の世の中だから階級の再生産は簡単に起こり得る。
ハイハイ運ゲー待ったなし。
だからって人生を途中リタイアなんて簡単にできるわけでもない。
人生を自分で終わらせようとするには相当の絶望感と行動力が組み合わさないといけないし、実際にアクションを起こして成功できる確率はググった結果だいたい4%(僕調べ)らしい。
上位約4%、割合的には相当なエリートである。
だいたい軽く大学受験でいったら旧帝大、早慶の辺りだろうか。
これまた軽く新卒就活で例えたら大手企業ら辺だろうか。
でもってリタイアに失敗した残りの約96%の方々は再トライを試みたり、あるいは重い後遺症などが残ってしまったりして首から下が一切動かなくなったりする。
後者の方々は身体を自由に動かせないから再トライどころではない。
だからこそ、僕はリスクを踏まえて途中リタイアを試すつもりは今のところないし、誰にも勧めたりしない。
日本は安楽死が認められている国ではないからそもそとスタンス的に非公認なのだろう。
と云うことは結局僕らに残された道は仕方なく生きることである。
この世は辛くて醜い地獄みたいな世界かもしれないが、またある人によっては幸せで美しい天国みたいなパーフェクトワールドかもしれないのだ。
あーあ、やってられない。
だからといって途中リタイアも難しい人生。
どこまでも果てしなくワクワクMAXに楽しみが広がっていくような、そんなブロックで創り出したような、今すぐにでも乗り込める希望の船はないものだろうか。
あ、忘れてたんだけど初期スポーン地点のこと。みんなはどう思う?