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thatか、whichか

こんにちは、パグ蔵です。

本日は関係代名詞についてです。

関係代名詞といえば、主格/目的格のwho(m)、which、that、と所有格のwhoseがありますが、本記事では主格/目的格を取り上げたいと思います。

とはいったものの、関係代名詞の基本的な意味や使い方をわざわざ説明するわけではなく、すこーしばかり細かい話をできればと思います。

以下では、thatとwhichを取り上げますが、who(m)もほぼ同様とご理解ください。

まず、中学や高校で関係代名詞を学習する際には、thatとwhichは、一部の例外を除き、基本的にはどちらを使ってもよいと習うと思います。
私自身もそう習い、そのように理解して使用していました。

たしかにどちらを使っても文法的には問題ありませんが、実はその意味するところは少し変わってきます。

簡単に言うと、thatは、先行詞に関して必要不可欠な情報を述べる際に使用し、whichは、必要不可欠ではない、追加的な情報を述べる際に使用します。

例えば、

Our restaurant that offers Japanese cuisine is in Paris.
Our restaurant which offers Japanese cuisine is in Paris.

とあった場合、どちらも「日本料理を提供する当社のレストランはパリにあります。」ですが、

前者は、複数あるレストランのうち、日本料理を提供しているものを指しています。
つまり、この会社にはそのレストランの他にも、レストランがあり、他のレストランでは日本料理以外の料理が提供されているということになります。

そのため、that以下の情報は、“その”レストランを特定するために必要不可欠な情報なのでthatを使用します。

それに対して2つ目の例文の意味するところは、この会社にはレストランは1店舗しかなく、そこで日本料理が提供されているということで、仮にwhich以下の情報がなかったとしても、どのレストランを指しているかは明白です。そのためwhich以下の情報は追加的な情報に過ぎません。

英語のネイティブスピーカーが書いた文章(特に論文や公式な文書)などをよく見てみると、このように使い分けられていることが多いです。

非常に細かい部分ですが、頭の片隅に置いておいていただき、自分で英語を書く際にどちらを使うか迷ったときに思い出してもらえれば幸いです。

本日は以上です。
お読みいただきありがとうございました。
それではまた。

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