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宅配ロッカーとは?宅配ボックスや置き配との違い

駅やコンビニの前などに設置されている宅配ロッカー。オンラインショッピング市場の拡大とともに需要が増加し、設置台数も増え続けています。宅配ロッカーは、好きな時に、手数料無料で、荷物の受け取りと発送ができる設備です。人と顔を合わせることなく手続きが完了します。
この「宅配ロッカー」と混同されやすいのが「宅配ボックス」と「置き配」です。3つとも、非対面で荷物の受け渡しができるという共通点があります。この記事では、宅配ロッカーとは何かを中心に、3つの違いについて説明します。

1. 宅配ロッカーとは

一般的に宅配ロッカーと呼ばれているものにも多少の違いはあります。ここでは、荷物の受け取りや発送ができる施錠可能なロッカー型の設備で、自宅以外の場所に設置されており、不特定多数の人が共有して使用するタイプのものを宅配ロッカーと呼びます。

宅配ロッカーの中でも広く認知されているのは「PUDO(プドー)ステーション」でしょう。PUDOは、Packcity Japan(パックシティジャパン)が運営する宅配ロッカーで、全国におよそ7000台設置されています(2024年6月時点)。

1-1.宅配ロッカーの設置場所 

宅配ロッカーは、駅やスーパー、コンビニ、ドラッグストア、駐車場、公共施設など、あらゆる場所に設置されています。屋外にある場合は、24時間365日利用可能な場合が多く、屋内にある場合は、施設の営業時間に準じます。

1-2. 宅配ロッカーの利用者

宅配ロッカーは、利便性の高いさまざまな場所に設置されているため、属性を問わず多くの人が利用しています。日中自宅にいない大学生や会社員が、帰宅途中にある宅配ロッカーでECサイトの購入品を受け取ったり、フリマサイトの出品者が売れた商品を発送したりしています。

1-3. 宅配ロッカーの仕組み

宅配ロッカーはデジタル管理ソフトウェアで制御されています。一般的なロッカーにあるような物理的な鍵ではなく、スマホに表示させたQRコードやバーコード、または認証番号を使ってロッカーを開錠し、荷物の受け取りや発送を行います。
宅配ロッカーにアクセスできるのは、都度発行される認証番号等を知っている人だけであり、安全性の高い取り引きが可能です。

宅配ロッカーは以下のような仕組みで動いています。

  1. 宅配業者が荷物を宅配ロッカーに納品し、荷物の届け先(荷受け人)を指定します。

  2. 宅配ロッカーへの納品が完了すると、荷受け人にメールなどで通知がいきます。

  3.  荷受け人は通知に記載された認証番号等を宅配ロッカーのスキャナーに読み込ませます。受け取りのサインをして、荷物を取り出します。

1-4. 宅配ロッカーのメリット

宅配ロッカーを使うメリットには「非対面で荷物のやり取りができる」「好きな時に利用できる」「再配達を減らせる」などがあります。
荷物の受け取りや発送が非対面でできることは、宅配ロッカー最大のメリットと言えるでしょう。たとえば、プライバシーを重視する人が、誰とも顔を合わせることなく荷物の受け取りを完了できたり、インフルエンザや風邪の流行期間など、人との接触を避けたい時に宅配ロッカーで発送したりすることが可能です。

宅配ロッカーは誰でも好きな時に利用できるのも特徴です。365日24時間利用可能なロッカーも多く、あらゆるライフスタイルに対応しています。自宅で荷物を受け取る際は、時間指定をしても数時間の幅があり、待ち時間が発生します。宅配ロッカーは、その待ち時間さえも気にすることなく自分の都合に合わせて確実に荷物を受け取れます。

さらに、宅配ロッカーには再配達を減らせるという利点もあります。物流業界ではトラックドライバーの労働力不足が問題となっており、「2024年問題」として物流の停滞が危惧されています。これは配送料の値上げなど多くの人に関わる問題です。宅配ロッカーは自分のタイミングで荷物を確実に受け取れるので、再配達を削減し、トラックドライバーの労働力不足軽減にも貢献できます。
宅配ロッカーを使うメリットは、こちらの記事で詳しく解説しています。
宅配ロッカーを選ぶ理由。PUDOのメリットを紹介

2. 宅配ロッカーと宅配ボックス、置き配の違い

宅配ロッカーと混同されやすい言葉に「宅配ボックス」や「置き配」があります。
宅配ロッカーとは、上述の通り、荷物の受け取りや発送を目的としたロッカー型の設備です。誰でも無料で利用可能です。
宅配ボックスとは、一般的には荷物の受け取りを目的とした箱型の設備で、集合住宅や戸建て住宅に設置されています。
置き配とは、宅配会社が指定された自宅敷地内の場所に荷物を置いて届ける方法のことです。特別な設備が必要なわけではありません。
3つに共通しているのは、宅配されてきた荷物を非対面で受け取るという目的です。荷物を一時的に保管したり自宅の敷地内に置いたりして、再配達を防ぐことができます。
それでは、これら3つにはどのような違いがあるのか見ていきます。

2-1. サイズ

宅配ロッカーは大小複数の箱が積み上げられたようなロッカー型をしています。ロッカーによってついている扉の数は変わりますが、多くの人が共同利用できるように大きめにデザインされています。

宅配ロッカー

宅配ボックスは、集合住宅か戸建て住宅かでサイズが異なります。集合住宅の宅配ボックスは、宅配ロッカーと似たロッカー型をしており、サイズは戸数によってさまざまです。戸建て住宅の場合、その家の住人のみが使用するため、家庭用金庫や小型の冷蔵庫のような比較的コンパクトなサイズが多いです。

集合住宅の宅配ボックス
戸建て住宅の宅配ボックス


置き配は、宅配ロッカーや宅配ボックスのように特別な設備があるわけではありません。置き配場所の目印になるように蓋のついた簡素な箱を置く場合もあります。

置き配

2-2. 設置場所

宅配ロッカーは、商業施設や駅など利便性の高い場所に設置されていることがほとんどです。誰でも、どこのロッカーでも利用可能です。

宅配ボックスは、マンションの共用エントランスや戸建て住宅の玄関先などに設置されています。利用者はその施設の住人限定です。戸建て住宅の場合、玄関先の広さや形状によっては宅配ボックスを設置できないこともあります。

置き配は、玄関先や車庫、ガスメーターボックスなど、自宅の敷地内に荷物を届けてもらうため、特別に設備を用意する必要はありません。ただし、雨が降ると配達された荷物が濡れてしまう場合があるため、雨除けが可能な所を置き配場所に指定するのが一般的です。

2-3. セキュリティ

宅配ロッカーは、都度発行されるパスワードやQRコードを利用して荷物をやり取りするため、セキュリティが非常に高く、安心して利用できます。PUDOステーションは防犯カメラが設置されており、扉の開閉時の様子を記録しています。ロッカーは金属製で耐久性も防犯性もあります。

集合住宅の宅配ボックスは、ダイヤルを回して解錠するタイプの機械式、タッチパネルやカードキーで解錠するタイプの電気式が一般的で、セキュリティは中程度〜高めです。戸建て住宅の場合は、宅配ボックスに鍵が付いているタイプも多く、盗難を防止することは可能です。

置き配は、玄関先など開放された場所に荷物を置いてもらったり、施錠されていないところに収納したりするため、セキュリティは低く盗難被害に遭いやすいです。

2-4. コスト

PUDOのような誰でも使える宅配ロッカーは、利用料無料です。受け取りも発送も手数料がかかりません。ロッカーを設置する費用も不要なため、コストをかけずに荷物の受け取り・発送手段を増やすことができます。

集合住宅の宅配ボックスの設置料・利用料は、共有施設の一部として月々支払う管理費などに含まれている可能性が高いです。戸建て住宅の宅配ボックスは、施錠可能なものを購入すると数万円はするのが一般的です。

置き配は、自宅の敷地内に荷物を届けてもらうだけなので設置費用・利用料は無料です。

宅配ロッカー・宅配ボックス・置き配の違い

3. 宅配便ロッカーPUDOで荷物を受け取ろう

宅配ロッカーは、荷物の受け取り・発送ができる施錠可能なロッカー型の設備です。ロッカーの設置料を自分で負担する必要がなく、利用料も無料で、誰でも好きな時に気軽に使えます。

宅配ボックスがお住まいの集合住宅にない、戸建て住宅の玄関先に設置するにはサイズが大きすぎる、設置費用が気になるという人、また、置き配では荷物の盗難や水濡れが心配という人は、ぜひ宅配便ロッカーPUDOを使ってみてください。 
 
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