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backnumber “黄色” 歌詞解釈 ラスト

交差点で君を見つけた時に
目があった瞬間で時間が止まる
信号は青に変わり 誰かの笑う声がした
まだ私は動けないでいる

MVで、
高校生の頃の2人がはしゃいでいる様子が映し出されます。その後、友人と男性の結婚式が映し出されます。
誰かを探しているような友人。見つけたその先に女性をみつけ、涙を浮かべます。
一瞬ではありますが、
高校時代の友人の涙を浮かべた表情が映ります。

これ以上心に君が溢れて
誰かを傷つけてしまわないように
君の恋の終わりを願う本当の私に
今は硝子の蓋を閉めて

結婚式場で女性は友人に手を差し伸べ、それに手を重ねた友人とどこかへ走り出していきます。
そして心を解放した女性が友人にキスをしている高校時代の映像が映ります。
2人は白いベールに包まれて、静かにキスをします。

高校時代の映像はすべて本当の出来事で、
式場での女性にとって幸せな映像はおそらく女性の想像上のものです。
というのも、その後の映像に
女性がオレンジ色の服で1人で泣いている姿が映っているためです。
冒頭のうずくまっていた場面と同じものだと思われます。

結婚式場から連れ出してキスをするというのは全て想像上であり、
友人と男性の恋が終わって欲しい
という自分の本当の願望を表に出すことで
結婚相手や友人自身を傷つけてしまわないように
気持ちを押し殺してそっと胸の奥にしまい込みます。


涙を流し、うずくまる女性。

そして高校の時の映像。

何が起きたのかわかっていないような表情の友人と
自分の心の蓋を開け切った(心のうちを露わにした)表情の女性。


でMVは終了となります。

私の解釈を言うと
おそらく

ずっと蓋をしていた友人への恋愛感情を
硝子の容器の水を放り流した日、
おそらく女性は友人に行動として自分の気持ちを友人へと伝えたのでしょう。

それを知った友人は
迷いながらも数年後男性との結婚式に女性を招待したと考えられます。

しかし、結婚式場に行ってしまうと、
自分の気持ちが溢れ出し
友人や友人の結婚相手を傷つけてしまうと考えた女性は
結婚式に行くのを諦め、
自分の気持ちにそっと蓋を閉める。

と言うことだと私は解釈しました。

止まることもできるし進むこともできる。黄色。
しかし、青信号だとしても色々なことが壊れてしまう気がして
進むことができない。

そんなもどかしい複雑で繊細な気持ちを
そのまま曲に表すことのできるbacknumberさんが
とても素敵だなと感じられる作品でした。

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