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【感想】『なぜロジカルな人はメンタルが強いのか?』(小林剛・著)

麻雀プロ・小林剛氏の著書『なぜロジカルな人はメンタルが強いのか?』
読んで気づいたこと、自分の経験と考えを綴る。

剛さんの人生論を本で読めるということは、剛さんが信念をもって元気に活動してきたからこそ。そのことに、まずは感謝。

■答え合わせ

自分の思考法と「ロジカル思考」がどのくらい一致するのかを確かめるために読んだ。

結果、思考法もミスや不安に対する捉え方と対処の仕方も、ほとんど一致していた。

以下、印象的な本文の内容。

①人生は一瞬一瞬の小さな選択によるもの
②正解を選び続ける
③不安や緊張は思考法で対処できる
④損得で選択せよ

①は、ここ2年間で痛感していること。
②は、私なりに言い表せば「自分なりの理由で自分なりの正解を選び続ける」。
③は次項参照。
④は、私にとっての選択基準「意味があるか・無意味か」で判断することと近い。

自分の思考法がロジカル思考と一致することに驚いた。自分が常に快適に選択するための思考法だから、ロジカルとか考えたことがなかった。

私の「ロジカル思考」は、一体どこから形作られたのか?

■麻雀は舞台(ステージ)

幼少期からピアノ・エレクトーンを習い、中高は吹奏楽部にも入っていた。日々の練習はもちろんのこと、規模の大小こそあれ、人前で演奏を披露する機会が多くあった。

それらは演奏会の他に、演奏技術や振る舞いを審査・評価されるコンクールや試験も含まれた。

人前で何かを披露すること、立ち振舞い、本番中のミスや緊張への対処、他者よりも勝つための練習や事前準備、勝負事での運に対する捉え方。
全て舞台経験で自然と学んでいたようだ。

今の私にとって、麻雀を打つこと(特にリア麻)は舞台と同じ。

勝利を目的に他者と戦い、目的達成のために動き、振る舞い、勝つ。
舞台で演奏を披露し結果を出していた、あの頃と同じ姿勢で挑むように心掛けている。

(ちなみに、ネト麻は生身の人間が近くにいないからか方針がブレやすい)

■怖がることの無意味さ

恐怖心は、ほとんどの場面において不要なもの。
これも舞台経験から知っている。特に、一人で演奏を披露する舞台のとき。

ミスをしようが何が起ころうが、舞台の上に立つのは私一人。
だから、私が事前にシミュレーションをして準備をして対応すればいい。事前準備をしておけば、怖がる必要のあることはほとんど起きない。

もちろん、本番で目的達成するための練習が必要なのは言うまでもない。
……が、今は麻雀を最優先とはしていないため勉強も練習も少なく、雀力も所作も相当ぎこちない。

それでも場を落ち着いて見るよう努めるし、思考を止めない。
そのおかげか、トップやラス回避などの目的を達成できたりドラマティックな展開(※)をもたらすなど、満足な結果を得ることが多い。

※フリテンチョンボした直後の最終局で純チャンを決め打った4pによってトップ目から裏1条件を出あがって肉薄したとか、ラス目のダブリーに無筋1牌だけ勝負してリーヅモ一盃口ドラ1をあがってラス回避を決定付けたとか。

■人間は「思考できる」生き物

人間は、考えることができる生き物である。
だから、思考しなきゃ勿体ない。

ツキや運や神に丸投げすることは思考停止とイコールであり、それ以上の成長を自分から放棄することと同義。それは人間として勿体なすぎる。

ちなみに、私は神社に行ったりお賽銭を投げて手を合わせることもするが、散歩する環境として良い(木々が多くお花も咲いて景色がいい!)のと、お願いすることは「自分と自分の大切な人たちが元気に幸せであること」と「見守っていてね」という2つ。

神に頼むよりも、練習を積んできた自分の実力を信じるほうが楽しい。

■ロジカル思考と感情

感情は、勝手に湧き上がってくるもの。
ただ、それをそのままにしておくことが勿体ないから思考して咀嚼する。

嬉しいなら、どうして嬉しいのか?
怖いなら、なぜ怖いのか?

原因を突き止めれば、プラスの感情を何らかの形で表すことができるかもしれないし、マイナスの感情をプラスに転じることができるかもしれない。

普段Twitterで公開している作品も、そうやって描いている。思考なしに、創作はたぶん出来ない。
(未知の領域に踏み込むために感覚だけを頼りにザカザカと描くこともあるが、あくまで練習や模索のためにおこなう)

■この本の活用

この本を読んで、自分の思考法が「ロジカル思考」であることを知った。
なかなか驚きである。

今後の課題は、いつでもこの思考を軸に選択して活動するために体調管理を整えること(今年から少しずつ対応している)。
体調不良やストレスでメンタルが下向きになりかけたら、この本の思考法と自分の思考法は同じなのだと思い出して持ち直す。

今後も視野を広く、思考を深く、感性も大切に、自信をもって私の選択を積み重ねていきたい。


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