見出し画像

ガザ支援物資の現場から

エジプトの新興都市のハズレの巨大な工場
その地下2階に並ぶ4本のベルトコンベア
青い頭巾を被った人々が並び
一つずつ食料を箱に詰めていく

子どもから大人まで、エジプト人も外国人も
ガザに送る食料物資の箱詰めボランティアをしている

主食のパンは日持ちしないので
乾燥のパスタ、植物油、水、ナツメヤシなどが送られていく

箱はベルトコンベアで流れていき
フォークリフトで工場の外へ運ばれていく
巨大なトラックには金色のモスク
聖地エルサレムの岩のドームが描かれている

4日間の停戦で一気に支援を運び込んでしまいたいらしい
次いつ物資が入れなくなるか分からない
ガザに物資が入れるかどうかは敵国イスラエル次第

エジプトでは今パレスチナ支援一色だ
連帯を示すために国旗を掲げ
車にパレスチナとラッピングをする人もいる
パレスチナ関連となれば何でも売れる勢いだ
便乗商法だよね、と感じる物も多々あるが
今そこに水を指すことはタブーになりつつある

日本ではどうだろうか
ニュースでもnoteの投稿でも
非現実的な「解決策」で溢れている

ここでもパレスチナ支援は一種のブームに感じる
ボイコットをしている人もたくさんいるけれど
マクドナルドやスターバックスに代表される
「イスラエル支援企業」はアラブ諸国にずっとあるし
パレスチナ問題はさらにその前から何十年と存在してる

ネスレがボイコット対象としてネットでよく見かけるが
今日箱詰めした中に大量のネスレの水があった
なんとも不思議なものだ

パレスチナ問題の根深さとイスラエルの国際社会での強さを
周辺国の一般市民の暮らしの中にも感じざるを得ない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?