#今日のソーシャル 振り返り 2022年4月
世の中の応援したくなる活動を集めてtweetしている今日のソーシャル。
4月分の振り返りです。テーマ別に特徴的なニュースを紹介します。
■特徴のある障害者就労
日々障害者就労に関する活動が報じられていますが、中でも「特徴のある就労」が複数ありました。
例えば、障害者就労で「オーダーメイドスーツの縫製」をしている事例。高度な技術ですが、得られる対価も高く夢のある取組です。
#今日のソーシャル #障害者就労https://t.co/wLWeb2wpOg
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 5, 2022
・障害者の就労を支援する八尾市のNPO法人「テイラーズ・ギルド」の作業場では、利用者たちがオーダーメイドスーツの縫製を行っている。
→代表者のインタビューが記されています。
また、手織りの新たなプロジェクトを進めるにあたり、技術者が少ないために、この手織り技術を学んできた受刑者が業務を受託したというニュース。
#今日のソーシャル #伝統技術https://t.co/9KCHNsWm35
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 21, 2022
堺アルフォンス・ミュシャ美術館で、ミュシャの絵画を伝統の技でじゅうたんに織り上げる計画が進む。手織り技術を承継するのは保存協会の安藤敏子さんら5人と安藤さんから技術を受け継いだ大阪刑務所の受刑者5人のみ。2人の受刑者が制作に携わる
受刑者・受刑後の就労も社会課題の一つですが、特徴的な技術を身に着けることで需要に応えられるという好事例だと思います。
■「組み合わせ」の障害者就労
障害者就労でも、「組み合わせ」で新しい展開を見出す事例もありました。
例えば既に進めていたイチゴ栽培に加えて、ドライフルーツに加工して販売するという事例。
#今日のソーシャル #障害者就労https://t.co/ahH56o6bJU
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 1, 2022
・栃木市の就労支援事業所ゆうの家はうどんやパン製造を手掛けるが、コロナ禍で売上が大幅減に。栽培しているイチゴを活用したドライフルーツづくりに活路を見出す。
ゆうの家https://t.co/laCxBMUDa7
こちらでは栽培している玉ねぎを材料とした肉まんを製造しています。
#今日のソーシャル #障害者就労https://t.co/c5nQErWEIz
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 11, 2022
・障害者が自分たちで自然栽培したタマネギ。これを材料に肉まんをつくる地域連携ファクトリーが完成した。障害者就労支援施設「ライフサポート村友」では、自然栽培の普及や六次産業化による障害者の工賃向上を目指す。
■無理なく長く続けられる困窮支援
困窮者の支援策には様々あると思います。こども食堂などの運営に加わったり、いろんなやり方もありますが、無理なく長く続けられる「しくみ」もあってよいように感じています。
何気ない日々の行動が支援につながる事例が複数ありました。
一つ目は企業などでの災害備蓄品の活用です。有事に使えるように賞味期限なども合わせた総合的な管理が求められますが、期限の切れる少し手前で困窮者に提供することで「フードロス削減につなげる」というサービスが始まっています。
#今日のソーシャル #企業と社会貢献https://t.co/aknYHxTd2B
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 25, 2022
ALSOKは災害備蓄品の入れ替え時に、賞味期限を残した災害備蓄品をフードバンク等を通じて全国の各種福祉施設や団体に寄贈してフードロス削減に取り組む「社会貢献型災害備蓄品利用サービス」を販売開始した。
食材の宅配サービスでどうしても発生する予備分のパンをこども食堂など困窮者支援に充てる施策。
#今日のソーシャル #子どもの貧困https://t.co/e6XOTHPlYm
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 5, 2022
・パルシステムのパン専門会社(株)パルブレッドは、製造上発生する「予備分パン」を地元の子ども食堂や高校での配付用食材として活用している。
ゴールデンウィーク期間中にこども服を買うと、子ども支援に寄付ができるという取り組みもありました。
#今日のソーシャル #企業と社会貢献https://t.co/NaxP5EEfyU
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 25, 2022
ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングはキッズ商品売上の1%を寄付するキャンペーンを開催。寄付金はNPO法人フローレンスを通して病児保育や待機児童、障害児保育など、子供たちをめぐる社会問題解決に使用される。
■ギフテッドに代わる新しい言葉
ギフテッドという言葉、ご存知ですか。朝日新聞で解説記事が出るようになりました。
#今日のソーシャル #ギフテッドhttps://t.co/fUZiK4rsBI
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 21, 2022
有料記事ですが、朝日新聞紙面のギフテッド教育に関する解説記事です
NHKは「浮きこぼれ」という言葉を使ったり、日本語で一般的に使える表現については模索が続いています。
ギフテッド教育を進めるユナイテッド・ワールド・カレッジISACジャパンの小林りんさんは、ギフテッドに変わる言葉についてTwitterで呼びかけました。
「ギフテッド」教育、に代わる言葉を探しています。
— Lin Kobayashi | 小林りん (@linkobayashi) April 18, 2022
ジョンズホプキンス大学のCenter for Talented Youth等では(giftedは天から恵まれた類まれな才能というニュアンスが強すぎる事から)最近はacademically advancedまたはadvanced learnersという名称を使っています。
皆さんはどう思われますか?
その結果、「Advanced Learner」という言葉を使っていこうという流れができつつあります。
先日は大勢の皆さんから「ギフテッド教育」に代わる言葉についてご意見をありがとうございました。驚いたことに、FBでもTwitterでもAdvanced Learnerを推す声が最多であったため、一旦CTYも使っているこの言葉を使っていきたいと思います。引き続き、皆さんのご意見やご助言をよろしくお願いします!
— Lin Kobayashi | 小林りん (@linkobayashi) April 27, 2022
また、こうした子どもたちに向けた教育カリキュラムも増得ています。ギフテッドも受け入れるスローラーニング教育とか。
#今日のソーシャル #ギフテッドhttps://t.co/dXTzI0zLWN
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 7, 2022
・バイアコンサルティングはアクティブラーニング×探究学習で子供たちの思考力や非認知能力を伸ばす 「スローラーニング塾 のびてく」を開校。子供たちの一人一人の内面(好奇心や感性)の成長を大切にした指導が特徴でギフテッド児も受入れる
■難民支援はウクライナに限らない
ロシアによるウクライナ侵攻が続きますが、国外などに逃れる難民の数は増え続けています。日々の報道を通じて、寄付など様々な活動をする方も増えていると思います。
ウクライナの食糧寄付は14億円になったという記事がありました。
#今日のソーシャル #難民支援https://t.co/z8wRNhNe8h
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 21, 2022
国連のWFP=世界食糧計画の日本の支援窓口NPO法人国連WFP協会の会長が岸田総理に面会し、クライナへの食料支援のため民間から14億円の寄付が集まったことを報告するとともに、WFPなどの国際機関を通じた支援をさらに拡充するよう要請した。
また全国各地で、日本に親族がいるなど縁のあるウクライナ難民の受入れが進んでいますが、難民はウクライナに限りません。世界の難民女性を支援する国連UNHCRのチャリティーランのイベントもありました。
#今日のソーシャル #難民支援https://t.co/hN10donpTU
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 15, 2022
・国連UNHCR協会の女性支援プロジェクト「WOMEN+BEYOND 私たちから、世界を変えよう。」では、人道危機が続くアフガニスタン国内で避難生活を送る避難民女性への支援を呼びかける「チャリティラン&ウォーク」を開催する。
■伝統技術・工芸を親しみやすくする工夫
伝統技術や伝統工芸では、後継者不足をはじめとした様々な課題があります。4月にはハードルを下げるための様々な取り組みがありました。
例えば親しみやすいアイドルやアスリートと連携した取組です。
熊本県阿蘇市の中江岩戸神楽の若手メンバーによる神楽男子
##今日のソーシャル #伝統工芸https://t.co/CJBW6u8U5O
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 5, 2022
・国の選択無形民俗文化財、熊本阿蘇市の中江岩戸神楽の若手メンバーが「神楽男子」を結成し、お披露公演を行った。
福井の伝統工芸を応援する伝統工芸アイドルさくらいと
#今日のソーシャル #伝統工芸https://t.co/7vsX1HL6Qi
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 11, 2022
・「福井の伝統工芸を応援する」という目的を掲げた伝統工芸アイドルさくらいとがミニアルバムをリリース。全国区のグループを目指しており、目標は新幹線敦賀開業の2023年サンドーム福井でのライブを目標としている。
地元九州の伝統工芸品とご当地選手との連携を進めるソフトバンクホークス
#今日のソーシャル #スポーツクラブと社会貢献https://t.co/G8iVoAYguW
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 25, 2022
福岡ソフトバンクホークスでは九州・沖縄各県の伝統工芸品のコラボ商品を販売しているが、新たに宮崎日大高卒の武田翔太投手とコラボした高千穂郷しめ縄・わら細工を販売する。
また、少しでも手に取ってもらえるように「手軽」にする取組もありました。
仏具や西陣織を新しいアクセサリーにする取組
#今日のソーシャル #伝統技術https://t.co/eNt9DUEADS
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 18, 2022
・仏具で用いられる錺(かざり)金具をマネークリップに、西陣織の金糸をアクセサリーにと、京都の伝統工芸を新たな分野に活用している紹介記事
若狭塗り箸の体験キット
#今日のソーシャル #伝統工芸https://t.co/cgV3GapUvv
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 5, 2022
・小浜市の御食国若狭おばま食文化館内にある「若狭工房」は、地元伝統工芸品の若狭塗り箸と若狭めのう細工の制作体験キットを開発。箸の研ぎ出しや石の磨きを自宅で気軽に楽しめる
香川の伝統技術を使ったおもちゃの美術館
#今日のソーシャル #伝統工芸https://t.co/YgLeeSFd5E
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 13, 2022
・香川県内の職人が手がけた玩具約5000点が展示される「讃岐おもちゃ美術館」がオープンする。庵治石や漆芸の技法が使われた玩具が設置され、遊びながら郷土の自然や伝統工芸を学べる場を目指す。
■得意分野・領域に特化した企業による社会貢献
企業のソーシャルな取組も多数ありましたが、特に得意分野・領域に特化した支援が目立ちました。
例えば、パナソニックは得意な組織開発を中心とした支援をしています。
#今日のソーシャル #企業と社会貢献https://t.co/ucsKa85G2s
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 20, 2022
パナソニックは貧困の解消に向けてNPO/NGOの組織基盤強化を応援する助成プログラムPanasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGsを開始する。
イトーヨーカ堂は、小売の現場でサステナブルを目指すミライかけはしプロジェクトを展開しています。
#今日のソーシャル #企業と社会貢献https://t.co/9pDJ2zGUUa
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 5, 2022
・イトーヨーカ堂が、買い物を通じてサステイナブル(持続可能)な未来の実現をめざす「ミライかけはしプロジェクト」をスタート。震災復興支援を掲げて2011年から続けてきた「東北かけはしプロジェクト」の後継
PwCコンサルティングはデジタルトレーサビリティの技術を生かして、伝統技術の模倣品対策への活用を支援しています。
#今日のソーシャル #伝統工芸https://t.co/UdlBliDXFY
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 5, 2022
・PwCコンサルティング合同会社は本場奄美大島紬協同組合ににデジタルトレーサビリティサービス(Digital Traceability Service)を提供することにより、日本を代表する絹織物「本場大島紬」の模倣品対策とブランド価値の向上をサポート
■社会課題の当事者が主体となって解決を担う
今日のソーシャル全体を通して、素敵だなと感じたのが「社会課題を抱えている当事者が主体」となっている事例です。
代表自身が発達障害であることを公表している障害者就労事業所
#今日のソーシャル #障害者就労https://t.co/tzn6OrExFd
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 25, 2022
・自身が発達障害であることを公表する社長が運営する障害者就労事業所に関する記事です。
職業支援指導の経験から自ら就労施設をつくったパン屋さん
#今日のソーシャル #障害者就労https://t.co/R6JUT8AcDb
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 11, 2022
・実家の和菓子店で働きながらパン教室に通い、2012年に大麦を使ったパン開発をしながらパン店を開業した代表の斎藤和美さん。職業支援指導員として就労支援施設の利用者に作業を教えながら製造をしてきたが、4年間の指導員契約が終了。
知的・身体障害者の家族がつくったグループホーム
#今日のソーシャル #障害者と自立https://t.co/J3BZgA1W5u
— NPO法人パブリックマインド (@publicmind_jp) April 7, 2022
・重度の知的・身体的障害者が医療的ケアを受けながら暮らせるグループホームolu oluが牛久にオープン。当事者の家族の会である一般社団法人オルオルが開設。
社会課題の解決は自治体をはじめとした公的サービスに頼みたい部分もあります。しかし少子高齢化・人口減少が進む中で公的組織にすべてを頼るのが難しい昨今、課題の当事者自ら動くことも一つの選択肢となります。
もちろん自ら動くことは大変な部分もあるかもしれませんが、必ず応援される機会も増えるはず。私たちもこうした情報を継続して追いかけていきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?