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あなたのライフスタイルを変えるきっかけに ~おしゃれでサステナブルな服|「たつけ」の魅力~

共感できるお話をお伝えするくPublic MindのStories。
今回は地域に根差したエシカルファッション ブランドの石徹白洋品店さんのストーリーをご紹介します。

■お仕事やお出かけからリラックスタイムまで幅広く使える「たつけ」

このズボン、「たつけ」といいます。

たつけコットン藍染ダーク

スリムできれいなラインでありながら、ウェスト周りがたっぷりとして動きやすいズボン。定番の「コットン藍染ダーク」なら濃紺のシンプルな色合いで、「お仕事やお出かけ」から「リラックスタイム」まで幅広く使えると思います。

(画像:たつけコットン藍染ダーク斜め)

横から見ると、ウェスト周りがゆったりしていることがよくわかります。

どうしてこんな形をしているのか?
実は、たつけのカタチには理由があります。

■古くて新しい。「たつけ」のコンセプト

平野馨生里さん

たつけを提供する石徹白洋品店の店主、平野馨生里さんは次のようにおっしゃっています。

「普段私たちが着ている洋服はカラダに合わせてカーブを描き、四角い布を刻む洋裁でつくられます。四角をカラダに合わせてカーブで裁断するので、どうしても無駄な部分が出てしまうつくり方です。いまでこそ私たちは洋服を着ていますが、数十年前までは和服でした。和服といっても、いわゆる着物だけでなく、ズボンのような形の野良着を着ることがありました。地域によって呼び名は異なりますが石徹白では「たつけ」と呼びます。農作業や山仕事がしやすいように動きやすくて機能的な「たつけ」は和裁で直線裁ち。布を一切無駄にしないつくり方です。」

布を無駄にしないたつけの裁断図

たつけコットン藍染ダーク_正面

たつけのカタチの理由。それは「①農作業や山仕事がしやすい動きやすさ」、そして「②布を一切無駄にしないつくりかた」にあるのです。

平野さんの言葉は続きます。

「洋服とは発想が逆で、人が麻などを畑で栽培するところから始めて、織り上げた貴重な布に合わせて無駄がないようにつくります。自然資源とともに生きていく中で積み重ねてきた日本人の知恵です。縄文時代からずっと培ってきたこのサスティナブルな考え方を世界中の人々に伝えたいと思っています。」

縄文時代から続くサスティナブルな思想でつくられた「たつけ」「古くて新しい」石徹白洋品店の「たつけ」が、今、感度の高い方々を中心にじわじわと注目を集めています。

■藍甕や自生植物で手染めされたオーガニックな生地

サスティナブルに縫製される「たつけ」は、生地も特徴的。
国内で藍染された生地だけでなく、石徹白の藍甕で1枚1枚手染めした生地を使って仕立てています。

石徹白洋品店_藍染の様子

平野さんは藍染について次のようにおっしゃっています。

「もともと石徹白に昔からあった服を教科書として服作りをしているのですが、その中に藍染の服がありました。藍は防虫効果を持ち、染めたところだけ虫に食われずに残っていたりしました。藍染は虫除けマムシ除けの効果も持ち、とても合理的な染め方です。”石徹白にも大正時代には藍畑があった”と聞いていて、寒冷地の石徹白でも染めができるのだと、藍染を始めました。お師匠さんにも恵まれて、藍染に取り組むことを決めました。藍を畑で育てるところから始め、ようやく今年から、自分たちで栽培した葉っぱで染めができるようになりました。」

石徹白という地域の歴史に学んで取り組まれている藍染のたつけ。濃紺や中紺、深いグリーンや生成などのカラーリング、生地もコットンとリネンなど幅広いバリエーションで、あなたに合った「たつけ」をお選びいただけます。

たつけコットン藍染ダーク_正面

たつけコットン藍染ライト

たつけリネン生成り

草木染もあります。

石徹白洋品店_店内

草木染の様子

こちらのナチュラルイエローのたつけは、石徹白に自生しているセンダングサで染めています。

たつけオーガニックコットンベージュ

たつけオーガニックコットンベージュ2

石徹白洋品店では、たつけ以外にも草木染のスカートやチュニックも提供しています。

草木染のマルチカラースカート

越前チュニックオーガニックコットンマテバシイピンク

ナチュラルな色合いの草木染。平野さんは次のようにおっしゃっています。

「”石徹白ならでは”のものを作りたいと思い、一般的な草木染めとは違って染め材を購入するのではなく、ここにある植物を採取するところから染めを行っています。大まかな色は想定していますが、それと違った色が出ても、それはそれで新しい発見と思って喜んでいます。自然に合わせてつくろうと考えています。同じ種類でも場所や季節が異なれば色も変わります。それも醍醐味だと思っています。」

次々と新色が発表されていますが、どれも石徹白にある草木をもとに染められた、まさに「ナチュラル」な色合いです。

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■あなたのライフスタイルを変えるきっかけに

いかがでしたか?石徹白洋品店の「たつけ」。

縄文時代から続くサスティナブルな思想に基づいて作られた「古くて新しい」服です。

最近よく聞くSDGs(サスティナブル・デベロップメント・ゴールズ:国連が定める持続可能な開発目標)をはじめ、世界中でサスティナブル(持続可能)がキーワードになっています。あなたが今着ている服も「サスティナブルかどうか?」という観点で一度見直してみるとよいかもしれません。

石徹白洋品店の「たつけ」であなたのライフスタイルを変えるきっかけにしてみませんか?

《お知らせ》石徹白洋品店のイベントが開催されます。ぜひ「たつけ」に触れてみてください。

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東京 日時:2021年3月25日(木)~30日(火)11:00~20:00
   (※最終日は18:00終了)
   場所:渋谷ヒカリエ 8F ATELIER 東京都渋谷区渋谷2丁目21-1
神戸 日時:2021年4月9日(金)~11日(日)11:00~20:00
   (※最終日は18:00終了)
   場所:モダナークギャラリー 神戸市中央区北長狭通3丁目11-15
      トアウエストアパートメントビル 
   協賛:文化振興ネットワーク

くわしくは石徹白洋品店のホームページへ
https://itoshiro.org/


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