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保健師になったきっかけ

大学院のこと、仕事について想うこと etc.
を記事に書こうとしてなかなか上手く言語化できずにいるので、
ここいらで自己紹介記事を書いていきます。(現実逃避)

まず第一弾として、保健師になったきっかけをお話ししていきます。

皆さんは保健師という職業、知っていました?

保健師という職業は、どの程度の認知度があるのでしょうか?

子育てをしたことがある人や、職場等での健診時に関わったことがある人は
保健師という職業を知っていると思いますが、大学受験を控えた10代の私には正直、何をする職業なのかピンときていませんでした。

とりあえず看護大学に入れば、看護師免許の他に保健師免許も取れる。
何だかよくわからないけど、取れる資格は取っておこう。

これが「保健師」という職業を初めて知ったときの記憶です。

保健師教育課程の選抜テスト

保助看法改正や文科省の検討会を受け、看護大学では2012年度の入学者以降、保健師教育課程を希望者のみの選抜制とする大学が増えていきます。(現在でも選抜制としてない大学もありますが。)

母校の大学でも2012年度入学者からカリキュラムが変更となり、保健師課程は選抜制となりました。私は2012年4月に大学に入学しており、まさに選抜制カリキュラムの1期生でした。

母校では2年生最後の期末試験最終日に、希望者に対し保健師課程の選抜テストが行われました。
このときも私は保健師という職業をあまりよくわかっておらず、取れるなら取っておこうかな精神で選抜テストの受験申込をしていました。
選抜テストの申込をした同級生には、将来保健師として働きたいと思っている人はちらほらいましたが、ほとんどの人は私と同じ、取れるならば・・・という考えだったと思います。

とは言ったものの、何だかよくわからないことに対するモチベーションは維持できず、テスト対策はやりたくないと思ってもいました。
正直な話、保健師になりたいわけではなかったのに加え、期末試験の勉強もあったため、「申込んだ手前、今さら辞退するのも面倒だから、選抜テストの勉強はせず、不合格になってしまえばいいや。」と友達の家で高らかに宣言するほどに選抜テストに対するやる気はなかったです。

実際に勉強はせず、落ちることを前提にテストを受けました。
が、授業だけは真面目に聞いていたためか、予想に反しすらすらと解けてしまい、最終的には保健師になりたい人をちゃっかり蹴落として受かってしまいます。

とんでもないことをやってしまったなと思い、
これを境に、災いの元にならないよう、本心はともかく「いつか保健師になりたいんだよね」と口にすることになります。

看護師として働く

名実ともに保健師になりたいと思うようになったのは、保健センターでの実習をとおして、保健師の仕事の実際を知ったことがきっかけでした。

「病気の予防」という視点にすごく可能性を感じ、
これからの時代は「予防」だろ!と息巻き始めます。

しかし、この時点でもうすでに看護師として某総合病院に内定をもらっており、保健師として働くことはそこまで具体的には考えていませんでした。
保健師に多少の未練は残しつつ、看護師として集中治療室や救急の現場で働きたいという憧れが勝り、卒後はそのまま病院に就職していきます。

希望を聞き入れてもらえたのかどうかわかりませんが、
配属先はCCUという、心筋梗塞などを中心とした心疾患専門の集中治療室でした。

忙しく、緊急性や重症度が高い患者ばかりを診る集中治療室で、入職2カ月で見事にメンタルがぽっきりと折れます。
体重が10kg近く落ち、同じ病院に就職した大学の友達に真剣に心配される状態で、やる気も自信もなく、仕事を思い出すと涙がこぼれるギリギリの状態でした。

当時の看護師長も色々と気にかけてくださり、一般病棟に配置換え、系列病院の回復期・リハビリ病棟に異動 等々の提案をしていただきましたが、配置換えをしたところで何かが変わる気も起きず。
環境が変わるストレスが加わるくらいならばと異動は拒みつつ、
「一人前になるにはとりあえず看護師経験は3年」という呪縛に縛られながら、最低3年間を目標に地獄の日々を過ごします。

臨床を離れたい

やる気が起きないから、物覚えも悪い。

1年目まではそこまで差がなかったものの、
看護師2年目になると、明らかに同期との実力に差が生じます。

とりあえず看護師を辞めたい。
このままだと確実にインシデントを起こす。
患者を殺す前に早く臨床を離れたい。

学生の頃は楽しかったのに臨床は辛い。
だったら学生に戻ろうか。
卒論の執筆は楽しかったし、研究がやりたい。
大学院に行きたい。

臨床を離れるために大学院に行く。
そんな不純な動機で大学院のホームページを調べていくと、
近々オープンキャンパスをやる大学が数校見つかります。

思い立ったら行動に移すことだけは早い性分。
看護師2年目の春に
東京大学大学院医学系研究科
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科
早稲田大学大学院人間科学研究科・スポーツ科学研究科
へ、立て続けに見学に行くことになります。

慶應大学へ行ったときに初めて公衆衛生大学院というものを知り、
公衆衛生大学院への進学が小さいながらも一つの目標になりました。
と同時に、大学院で学んだことを実践できるフィールドを持っていた方が良いなとも考え、ここで改めて行政保健師もありかなぁと思い至ります。

母校の先生にそそのかされる

大学院に行きたい。
行政保健師もあり。

そんなことを思いながらも、なかなか一歩を踏み出せない中、たまたま母校に行く用事があり、ふらっと研究室を覗いたらお世話になった先生に呼び止められました。

看護師は合わなかった。 
大学院に行ってみたい。 
保健師にも興味がある。

そんな話を伝えたら
お前は絶対に保健師の方が向いている。
正直保健師として就職するもんだと思っていた。
保健師として輝け。
オレも看護師としてCCUで2年働いた後、保健師になった。オレに続け!
と矢継ぎ早にそそのかされます。

さらに帰りがけに、保健師枠の公務員採用試験情報を数自治体分渡され、
「これからもっと増えてくるから、チェックしていくつか受けろ。」
と言われる始末。

ここまでされると、さすがに頭の中は転職活動一色になります笑

そんなこんなで、現在働いている自治体から内定をもらい
看護師は2年で辞め、翌年度から保健師として働くことになりました。

終わりに

以上が保健師になったいきさつになります。

もう保健師歴の方が看護師歴よりも長くなり、今のところ仕事が嫌になってやめようと思ったこともないので、母校の先生にそそのかされたことはあながち間違いでもなかったのかなと思う日々です。
あのとき用もなく研究室を覗きに行って良かったなぁと思います。

保健師になってからのことも自己紹介の続編として書いていこうかと思いますので、お時間があれば見てください。
(それよりも下書き保存してある大学院の記事を書かなくては・・・。)

それでは、また。



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