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スポーツ引退後一年と予備試験

ノートを読んでくださっている皆様、初めまして。
プーさんです。

お前誰やねん!有益な情報あるんかい!って思う方がほとんどだと思います。

 おそらくこの記事を読んでくださる方は、僕のTwitterから飛んできて読んでくださっていると思うので、予備試験受験生が多いと思います。その中で私は法律の勉強歴は浅く、そもそも受験すら経験したことがないので深い情報は提供できません!!!

 しかし、今まで勉強したことがなかったからこそ、様々なことを模索し予備試験の二次試験にたどり着くことができました。なので、学歴がない、、勉強が苦手、大学受験から長いブランクがある、などという勉強に対するそもそもの不安を持っている方に読んでいただきたいです。

最初に自己紹介をさせてください!

名前 プーさん 
生年月日 2000/9/19生まれの23歳
経歴 
 3歳から水泳を始め、高3で国体優勝、東京オリンピック選考会14位、昨年の日本学生選手権で入賞(すぐ特定可能すぎるので種目は明かしません笑)
 2022年の9月から法律の勉強を開始
 令和5年の予備1次を通過
 2次で散った気がする、、

このように、大学卒業まで、特に勉強に縁もなく過ごしてきたわけです。

つまり、今後私が書く勉強法や失敗談は、今まで勉強してきた方からすると謎が多く、なんしてんねんってなるかもしれませんが、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです!!

この一年の勉強

伊藤塾と基礎マ 9月から年内

 まず最初に、法律のことが全くわからない私は、予備試験を受からないと司法試験にすら受けれないのか!!!と思い、伊藤塾のフリースタイルコースに入ります。
 何もわからないので、体系マスターから基礎マスターまで4ヶ月ちょいかけて7法の全教科を見ました。その際マーク等もだるく、先生の話を聞いて何とか理解はしようとしてました。
最初の4ヶ月やる気バリバリで見尽くしたのはいいのですが、理解はそこまでしておらず、復習も疎かにしてましたので、一周終わった段階では、短答の問題も全然当たらず絶望しました。

 元々勉強できる人や、すでにある程度法律をかじっている人は基本書で勉強を進めることができると思いますが、ガチ初心者はおすすめしません。勉強のペースも掴みづらいですし、先生が熱く教えてるとこは重要なのか、というメリハリもある程度はつくのでとりあえずどっかの予備校に入るのがいいのではないかと、、

論文マスター 年明けから3月

そして年が明け、そろそろ論文の勉強や!と短答すら解けん状態で論文マスターをやり始めました

最初は書いてみようと言われた問題は、全部書こうとしましたが、できるわけ無さすぎて秒で諦めました。そのままなんとなくで3ヶ月くらいかけて見終わりました。

今思えばあの頃何してたか全く記憶にありません。。。ただ書けないけど答案構成したり、読んだり、新しい問題きても思い浮かびもしないから、基礎マスター読んだり、、
理解をしようと必死に何かしてたと思います。

この時点で誰か友達や指導者に道標を立ててもらうべきだったと痛感してます。最初は論文書けない大きな壁にぶつかりますが、ひたすら読んだり、どの論点を想起すればいいかを考えてるだけの勉強で、書いたりもせず一生基礎マと論マの教科書を読んで何でこうなるん?を繰り返す日々でした。

国際私法と実務

そしてこの時期に実務と選択科目の講義を見始めます。

私は国際私法選択で、横山先生の講義を見ましたが、正直面白いでしょーって連呼されますが、全くをもって面白くありません。。

そもそも国際私法は特殊な科目で、最初本当に何言ってるかわかんないんです。。ただでさえ初学者で七法を一生懸命理解しようとするところに、法性決定だの連結点だの意味不明なことを連呼、しまいには「答えは全部通則法に書いてある、、面白いでしょー?」

もう、全く面白くない、面白くないを通り越して怒りの感情出るくらいつまらん。
(横山先生の授業がつまんないとは決して言ってません。)

しかし、全部見終わって、司法試験の優秀答案を読んでなんか、刑法みたいやんって気づいたあたりから急激に成長
パターンで乗り切れる科目であり多少の暗記でなんとかなるので、刑事系が得意な人にはオススメだと思います!!

また実務は、伊藤塾わかりづらいなどTwitterで噂があったので講義は見ずに、大島本と山本先生の刑事実務の本を眺めて勉強
ほんまに薄いっす。
もっと本気で勉強すれば良かったのだが、合間時間に読む程度、、

これからの受験生は、実務は本気で取り組め!!早い段階で身につけるべき!!

そう思います。
初学者あるあるだと思うのですが、なぜか七法の基礎を大事だと思ってしまうんですよね。確かに法律は全てリンクしているので重要なことには間違いないですが、実務を解くために実態法等の理解不足も同時に露呈することになるので、早い実務頑張るのも戦略としてアリだと思います。


短答への危機

皆さん短答なんて簡単に受かると思っていませんか?
あなたは東大生ですか?
答えがNOなら、そんな雑念捨てて下さい。

 私は短答を一年目で合格することを目標にしてました。
 しかし、心のどこかで「短答くらいなら受かるだろう」のような甘い考えを持っていました。完全舐めてました。

 4月に差し掛かる頃、短答ってどのくらい取れるんだろうと思い、令和3年の問題を解きましたが、憲法、刑法以外全部一桁、、、、
やばすぎるこのままでは160点取るどころか3桁すら届かぬ、、と思い急に短答へのシフトチェンジ

そして、大人気!短答過去問パーフェクトを全科目購入!!

 そこから2週くらい解いて案外いけるのでは!?と思い、、また放置、、、
 噂では4.5回解けば、受かるみたいなことを言われてますが、しっかり復習や根本を理解してればの話です笑
ただ解けばいいってものではありませんでした。

 次に実力不足が露呈したのは、5月中旬にコンプリ答練を申し込んで、短答答練がついてきたことを知り、第一回を解いたら、、、

法律科目で110点前後、、

合格ラインが遠すぎて、非常に焦りました、、
一般教養で50点近く取れる人は問題ないかもしれませんが、普通の一般人には無理です笑

 そのため、流石に本気で短答の勉強を開始します。具体的には、基礎マであまりライン等を引いていない教科書に短パで間違えた箇所をマークしまくって、その周辺含めて理解することを2週くらい行いました。

そして気づいたことは、先生のいうランクは全く関係ないこと、
 結局B、Bマイナスからも出まくるし、間違えるのもそういうところ。むしろ、そこら辺をカバーしなければ、私のように勉強してきてないタイプの人間は受かれないんだと思います。

 そこから徐々に点数が伸びていき、伊藤塾の直前の模試では170くらいは取ることができました。

そして、今まで勉強したことない人がぶつかる壁は一般教養です。大学までスポーツばかりで、司法試験委員会のいう教養など身につけておりません。

あんなの教養じゃねぇ!!!
って思いながらも息抜きに、問題作成の先生の専門分野や出そうなところを予想して、調べたりしてました。
この努力は実際必要で、9点分くらいその勉強によって救われました。


 まとめると、初学者はある程度、過去問を解けるようになる。
解けるようになった後、まだ間違えるところを基本書にマーク、その近辺の理解、一般教養の悪あがき、といったところでしょうか。

 ここまで長く書きましたが、人それぞれですし努力が直結するのが短答だと思うので各々身の丈に合った努力が必要だと思います。
 あと、完全初学者は2ヶ月は全振りする必要があると思っているので、それを見越して勉強の予定等を立てた方が良いと思われます。

短答合格と論文の壁

短答が終わり、翌日に伊藤塾の採点をポチるとなんと本番で今まで取ったことのない最高点

キモチェーーー
と思いながら、ワンチャン俺なら論文も受かるのでは!?という謎の主人公マインドを発動し、論文に向け勉強開始。

 初学者の私が、予備試験の論文を乗り越えるには、壁が多すぎました。そしてその壁を全て乗り越えるには50日程度の日数では、私のスペックでは不可能であることも確かです。

 そこで、何で論文が全く書けないかをリストアップし、優先順位を決めました。

初学者あるあるとして、
⚪︎何から書けばいいかわからない
⚪︎何を書けばいいかわからない
⚪︎どう書けばいいかわからない

これが全てでしょう。中身以前の問題でした。ギリ刑事系だけはパターンが見えやすく、好きだったのでかけましたが、他は全くでした。

 何を書けばいいかわからないに関しては、予備試験で特に起こりやすいです。大学院の入試とは違い、どの論点が問われているか問題自体から読み取る力がそもそも必要です。
 関係ないことを4枚書いても点数はくれませんから、、
 これに関して、とにかく答案構成となぜその論点が浮かぶかを根本から理解する必要があります。

 ここで最初の頃行っていた、ただ読んだり答案構成だけしたり、短答のために基礎マの教科書を読みまくった経験が生きます。何を書けばいいかわからない人はまず、理解が足りていないので、小手先だけでなく本質から理解しましょう。。

 次に何を書けばいいかわからない人です。
これが私でした。答案構成まではいくんです。そのあとがわかりませんって人意外に多いのでは、、?

 私は、論証など読んだりしてましたが、短答試験が終わるまで、一つも覚えていませんでした。そしてその論証からの当てはめもわかりません。どのタイミングで書くか、つなぎはどうするのか、わからないことだらけでした。

 論点がわかってるけど書けない。当てはめが、うまくいかない。
 これは論証に当てはめまで含めて、どういうことを書くか、論マの教科書から探して抽象的に記載しておくことが有効です。何回も見るものなので、いずれ論証見るだけで当てはめも思い浮かぶでしょう。
また、当てはめの仕方は、私は問題の事実ペタッと書いて、次の文で評価するみたいな感じで、
〇〇という事実から、「△△」である。的に簡単にパターンを数個用意してました。

 そして、私の一番の敵が条文でした。
ずっと、条文素読や基礎マの時にも六法など見ずに受けてきました。

 これは最悪です。この受け方をしている人は今すぐ、やめた方がいいです。
 どこにどの条文があるか、条文操作、条文の要件を常に考える。この意識は絶対に持つべきです。全部頭の中で行おうと手を動かさなかった私のぶっちぎり一番の失敗です。

 特に民事系なんて条文探して、その要件充足性を検討するのに、なんの条文使えばいいかわからない、、そして何もかけない、、
になりかねないのです。多分このことを知って、基礎マから受けていればもっと答案が書けるようになっていたと思います。初学者には是非気をつけていただきたいです。

そして三つ目どう書けばいいかわからない。
これは、論マで扱う旧司と違い、抽象論よりも具体的結果を求められる予備試験では、その答えを作り出すためにどのような順番を追って書いていくかも、重要だと思います。

要件充足にしてもどの要件から書くのか、答案の流れを出すのにどう書けばいいのか、最初は悩みます。

私がつまずいた例だと、
刑法において、罪とならない事例を頭の中で勝手に理解し、答案に記載しないことから点数が伸びないという事例がありました。(伊藤塾模試)
もちろん、問題文を見て頭で理解していますから、処理の面では間違っていないのですが、点を取るという観点からしては大きく損になることに気づきました。

そこで問題文から、何を書いて欲しいのか、成立せずとも何が疑われるのかまで検討の必要があるとギリギリ知ったのです笑

初学者すぎて、そこでつまずいとるん?って思われるかもしませんが、そこから直さないと点数は伸びないのではとも思います。

予備試験本番

このことに関してはまた、他のタイミングで事細かに書こうと思います。
本番に向けたメンタリティの持っていき方。
過ごし方。
スポーツをしてきたからこそ、大一番に向けたピーキングの絶対の自信があります。

勉強とは無関係ですが、いつかこのことに関しても記事にしたいです。

結果は、難しく、受かったか受かっていないか全くわからない状況です。
今できることは来年に向けた準備のみです。
これからも全力で次の試験に臨むまでです。

最後に

 私は1年間を通して、思ったことは迷った時に周りに勉強をしている友人が全くいなかったこと、正しい勉強法を今も模索するほど、迷っていることから、このブログを書いて足跡を残すことにしました。

 周りはそんなの当たり前で片付けていることも、わからず苦しむこと、東大生と自分は頭の作りが違うので、受かった人も自分が迷っている人の求めている答えを知りません。
 できる人の勉強の仕方なんてできた人の結果なので、参考程度です。

 今回はこの一年を通して得た成功と失敗について少し書きましたが、小さな悩みなどまだまだ尽きません。この記事を読んでもらってもわかるように、到底学があるような脳の作りもしていません。

 ただ、自分が大学受験失敗してたり、勉強が苦手だと思うことを理由に諦めては欲しくないので、今後もできる人とは別の視点から、ちょっと回り道になるかもしれませんが、様々なブログを書いていけたらと思います。

 ここまで読んでいただきありがとうございます。コメント等もお待ちしております。これからも司法試験合格に向けて、頑張っていきますので、暖かく見守っていただけたら嬉しいです。また、いいなと思ったらリツイート等で応援してくれたらもっと嬉しいです笑

そして、これから挑戦する方も一緒に頑張りましょう👍🔥





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