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夢の話☆白い髭のおじぃさん

皆さんは夢を見ますか?
私も私の家族もとてもリアルな夢を見るので、これが普通だと思っていたら「そんな夢見ないよ。見ても忘れちゃうし」
「寝てる間もどっかに行ってるから寝ても疲れが取れないんだよ」
そんな反応が返ってきてこれは普通じゃなかったのかと大人になってから知ったのでした。

そんな私が3年前の新月の夜に見た夢のお話し。


そこはどこの星なのか周りは宇宙みたいな暗い空間で駅のホームしかなくて、いるのは私だけ。

どうしても、その列車に乗らなければ、もうそこには行く事はできない
という最後の列車に私は乗り遅れてしまった。
(それがどこなのか現実の私にはわからないけど、どうしてもそこに行かなければならなかった。)
急いで列車に走り寄ったものの目の前でドアがピタリと閉まってしまい、
列車が走り去って行くのを駅のホームから呆然と見送る私。
まるで銀河鉄道999に乗り遅れ、途中の星に置き去りになったような、
そんな感じ。

「どうしよう」
言いようもない不安で胸がいっぱいになりながら駅のホームから降りて
何故か列車が走って行ったのと反対方向に向かって線路の上をトボトボ
歩き始めた。

しばらくすると前方の線路の上に足首まであるワンピースのような白い服を着た白い髭のおじぃさんが、こちらに背中を向けて脚を肩幅に開いて立っていた。

おじぃさんをよけるのに、私は線路の左側に出て、おじぃさんの横を通り過ぎようとした時、ふと足元を見ると、おじぃさんの足は地面についておらず少し浮いている。そしておじぃさんが私に言った。

「自分の気持ちは自分が一番よく知っているじゃろう?
間違っていない。大丈夫だからこのまま進め。」と。


そこで目が覚めた。
でもまたすぐに眠気が襲い薄れていく意識の中で
おじぃさんが言った言葉を忘れないように何回も何回も頭の中で
リピートしながら寝落ちした。

朝になり目が覚めた。
ベッドの上で天井を見上げながら夢の事を思い出す。
良かった。
白い髭のおじぃさんの言葉、ちゃんと覚えてた。

全然うまくいかない。辛い事ばっかり。泣いてばっかり。何のために生まれてきたんだろう。
そんな私に「間違ってない。大丈夫だからこのまま進め」と言ってくれたおじぃさん。

今でも時々、思い出す。
「間違ってない。大丈夫。」

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