必要だけど、必要じゃない
自分自身のトレーニングに対する熱き想いを、何とか多くの皆様に伝えたいと思い書いておりますが、
なかなか”この想い”を言葉で表現することが難しいなーと悩む毎日です。
そして、自分自身のトレーニング指導スタイルとして色々と悩む中、
「おっ、この表現はわかりやすいかも!」とフッと思いついたので、今日はそれを
提供しているのはスパイス
僕が今のトレーニング指導スタイルに辿り着いたのは、長年、
「セオリー通りに、ある意味教科書通りにトレーニングをご案内してきたけど、何か物足りない…」
という思いを抱いている時に、流れで「ピラティス」と出会い、
「このピラティスっていうのは何かいいぞ」と感じつつも、
「ピラティスって良いけど、一体なぜこの動きが?何が起こっている??」と疑問に思うことも多く、
そうこうしているうちに、ピラティスのデメリットを感じるようになり、
(その時感じたデメリットは、”ピラティスでは筋肉は強くならない”=”痛みや強さは改善しない”これだけではダメだ。ということ)
どんどん迷宮入りしていく自分の指導に光が差したのが、
”ファンクショナルトレーニングの5つのルール”を聞いた時。一気に霧がはれていった感じがしました。
それから現在まで、次なる悩みは
「このトレーニングをどうやって多くの方に伝えていくか?」ということ。そして、
「本当にすべての方にこのレベルでのトレーニング指導が必要なのか?」という疑問。
それは言ってしまえば、
「こんな細かい指導をちまちまやっていて、はたしてこのクライアントは健康になるのか?」
「様々なトレーニングに関する最新情報が入るけど、そんなレベルよりもそもそも”普段から全く動いていないことが一番の問題”であり、そこを解消するのに(僕がよく言ってきた)数度、数センチレベルの話は意味があるのか?」
ということ。
「細かいトレーニングは必要だけど、必要じゃない」みたいな。
僕がご案内しているトレーニングを料理に例えると
「スパイス」なんじゃないかと。
「食べること」と「良いものを食べること」
なぜ料理に例える?っていう疑問はさておき(笑)、
僕がご案内しているトレーニングは
「身体にいい食材を使って、健康的で刺激的で且つ、美味しい料理」を提供すること(理想という意味で)
トレーナーは料理人、食材や調理方法は知識や経験や接し方、伝え方など。
そしてその料理にひと手間、もしくはアクセント、もっと言えば、味の大きな決め手となるのが、
「細かい指導(いわゆる数度、数センチレベルの判断)」
どんな方でも「美味しくない料理」よりは「美味しい料理」の方がいいはず。
しかし、ここ数年一生懸命「美味しい料理」を提供しようと努力をしてきて思った事、
そもそも「食事すらまともに食べれていない人」の方が圧倒的に多いんじゃないか!?という現実。
ややこしい(笑)ので言い直しますと、
「足部の使い方はこの方が良い」とか「股関節の動きをもっと意識して」とか
「重心はココに感じて」とか「呼吸はこんな感じで」といったような身体を動かす上で
とっても大事な要素を意識してもらうことは非常に大切なことですが、
そもそも「普段から全く動いていない=普段から何も食べていない」という人に、
”ココを意識して”といっても「?????」って感じなんじゃないかと。
「この料理はスパイスにこだわっておりまして、フランス産の…」と言われても、
普段から「食事に興味なし」みたいな方からすれば「ふーん、すごいねー」って感じですよね。
もちろん「美味しいものは美味しい」訳ですので、「うまい!」ってなるでしょうから良いのですが、
「食事に興味がない人」にはまず、「食事って大切」ってことをもっと気楽に感じて頂けるように、
こだわりの料理人張りの
「今日はこの○○というスパイスを使用して、味にアクセントを加えるのがポイントです♪」
というよりは、
「どこにでもある塩と砂糖をバランスよく使って、身体に良い料理」を提供して、
「あっ、こんなに簡単でこんなに美味しく、身体にも良いんだー」って感じてもらえるようなトレーニングも必要だなと。
長くなってきましたので、まとめますと、
僕が提供していきたいのは「こだわりの料理人がつくる的な料理」です。
しかし、それと同時に
まずは「簡単でも身体に良いものを、ありきたりのスパイスでバランスよく調理した料理」を多くの方にご案内しなければとも思っております。
まずは動くことの大切さ、楽しさを感じてもらうことが大切だと思っております。
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