リハビリテーションとは

日本では現在リハビリスタッフとして病院ではリハビリテーション科医,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士がそれぞれの分野で活躍しています.

それぞれの専門分野での医療サービスを提供しています.しかし,領域によってはそれぞれの知識を持ちマルチな治療を行っているセラピストもいます.これは法律で業務独占をされていないからです(例えば薬剤師では「調剤」することが業務独占として定められていて,薬剤師の免許がないと行えない).

と,話がそれてしまいました.この話は次回以降の記事で紹介することにしましょう.

話をもどしましょう.そもそも私たちが行っているリハビリテーションというものがどのような歴史に基づいて現在存在しているかをご紹介したいと思います.

そもそもリハビリテーション(rehabilitatio)という言葉は,Re(再び)+Habiritate(適す)をつなげ名詞にしたものです.

直訳すると「再び適す」という意味になります.

リハビリテーションの最初は,百年戦争でフランスを救ったジャンヌ・ダルクが敵国に囚われ,宗教裁判にかけられ有罪判決から死刑に処されました.しかし,死後500年後にダルクの功績をたたえ聖人として名誉を回復しましたことです.このことから「罪を犯したものが罪を償い社会復帰する」という意味を持っていることが分かります.

このような例は地動説を唱えたガリレオでも生じました.この時代ではこのような理論を提唱することが問題となり,やはり宗教裁判により終身刑を言い渡され,人生を終えています.やはり約400年後に私たちもどこかで一度は聞くような偉人に名誉を回復しました.

このようにリハビリテーションは名誉など回復するところから歴史を刻んできました.

次に現在のリハビリテーションに直結する歴史についてお話します.

リハビリテーションはアメリカから大きく二つの観点から発達していきました.

1.第一次世界大戦の戦闘により負傷した兵士を治療し再び戦場へ復帰させるためのリハビリテーション

2.障碍者の人たちが納税できることにより社会参加していくためのリハビリテーション

として発達していきました.前者を現代に置き換えるとケガなどで負傷し仕事ができないやスポーツ選手として復帰するためのリハビリテーションです.後者はなんらかの要因によって以前の生活が継続できなくなってしまったり,働くことが困難になるなど再び生活や復職できるように行っていくリハビリテーションです.現在では納税を可能にすることを目標にするのではなく,自身の人生をよりよくし社会で活躍できるように支援していくという点に変化していると思います.

この二つの方向からの発達は現在のリハビリテーションを医学と福祉の方向に進歩しているとも言えます.この二つの領域を大きく区別すること私自身必要ではないと考えています.

医学や福祉のそれぞれの知識を混合し患者様へより良い医療サービスの提供や日常生活へお戻りの際に便利な情報などを提供することがよりリハビリテーションという言葉の力を強くすると感じます.

最後に

リハビリテーション領域は現在進行形で発達している医学分野の一つです.これからもこのリハビリがいろいろな分野で困っている人の後押しを,より良い社会を作る一勢力となることをこれからも願いながらこれからも勤務していきたいと思います.




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