ルフィが、ドフラミンゴとの戦いでACL損傷を引き起こしてしまったら？

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空想理学療法

前回の投稿から間が空いてしまいましたが、今回もワンピースから空想リハビリを考えていきたいと思います！
781話のこちらのシーンになります！

ワンピース 781話 書き起こし

ドレスローザ編より、倒れているローを踏みつけようとするドフラミンゴに対してルフィが足を出して止めるシーンになります。
激アツなこのシーンにどんなリスクが潜んでいるでしょうか？
今回から書き起こしでお送りして参ります！

“前十字靭帯(以下:ACL)損傷”
膝関節を構成するのは、太もも（以下:大腿骨）とすねの骨（以下:脛骨）、それを覆う軟骨、４つの靭帯と半月板があります。靭帯には前後の安定のために前十字靭帯と後十字靭帯に分かれます。前十字靭帯は大腿骨の後方から脛骨の前方へ、後十字靭帯は大腿骨の前方から脛骨の後方についています。さらに内外の安定性のために、膝の内外側にそれぞれ内側側副靭帯、外側側副靭帯があります。また、半月板は大腿骨と脛骨の間にあり、クッションと膝を安定させる２つの役割をしており、前十字靭帯を損傷する時に同時に傷めることが多いです。
激しく膝をねじったり、過度に膝が伸びたりして無理な力（約200kg以上の力）がかかると切れます。
通常は、前十字靭帯損傷はスポーツによる膝の受傷で1番多いとされています。非接触型ではバスケットボールやサッカー、スキーなどでのジャンプの着地や急な方向転換、急停止時に発生することが多いとされています。接触型ではタックルを受けたり交通事故でも起こります。
先日のサッカーE-1選手権で宮市亮選手が受傷してしまったのもACL損傷になります。
スポーツ復帰を目指すなら手術の選択が望ましいとされています。
ドフラミンゴの踏みつける外力がルフィの脛骨の下の方に加わり、脛骨の上が前方に引き出されてしまい損傷してしまったと仮定します。ドフラミンゴの蹴りなら200kgくらいはありそうですよね。

ルフィの足にかかる負荷

ACL損傷になった場合
ルフィの場合は激しい戦闘を行うため手術が必要になると思います。損傷した靭帯を縫合しても治りにくいため、自家腱移植による靭帯再建術が必要となります。内側ハムストリングスの半腱様筋をねじり移植することが多い様です。手術は、関節鏡(内視鏡)を用いて行います。関節内に内視鏡と手術機械を入れるための小さな(約1cm)切開2つと、腱採取と腱を骨に固定するための骨内トンネルを作成するための数cmの切開で行います。

腱の搾取部位と再腱図

https://www.obihiro-kyokai-hsp.jp/shinryouka/ka/seikei/zenjyu/より引用

主な症状として受傷後3週間くらいには膝の痛みと膝の曲げ伸ばしに制限がみられます。しばらくして腫れが目立ってくることもあります。時間が経ってくると痛み、腫れや膝の曲げ伸ばしは少しずつ良くなることが予想されます。しかしこの頃になると損傷部位によっては膝の不安定感が徐々に目立ってくることがあります。これは下り坂やひねり動作の際にはっきりすることが多いです。膝カックンをされた状態に近いです。
不安定感があるままに放置しておくと新たに半月板や軟骨損傷などを生じ、慢性的な痛みや腫れ（水腫）が出現する可能性があります。
治療はプロトコルが各病院によって決まっている事があるので大まかな目安にして担当医と相談しながら負荷をかけていきます。スポーツ復帰の目安は5ヶ月になります。

ACL損傷のプロトコルの例

http://www.rakuwa.or.jp/clinic/marutareha/reha_shikkan/acl_damege.html#acl07

そのため約半年はルフィ リハビリ編が開始します。さらに、ACL再建術は再受傷するリスクもあるためジャンプから着地する際に武装色の覇気で足首や股関節周囲筋を固める練習や相手からの蹴りを受ける練習も行った方がいいでしょう。
色々と考えてきましたが、ルフィは靭帯もゴムで出来ているので断裂は余程のスピードでないと起こらないんですかね??
以上になります。
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