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嚥下障害者の水分摂取にはどの程度トロミが必要か?

飲み物の種類や糖質量・温度などによってトロミ剤の量は様々ですが、トロミ付けの目的は気道に流入する速度を遅延させることと、嚥下反射が減弱している状態に対して嚥下のタイミングをトロミによって調整することです。トロミつけの基本は以下に記す量を目安としています。

①100mlに対して小さじ1杯が軽度トロミ(ポタージュ状)つけです
嚥下反射開始期(飲み込んでまもなく)に誤嚥するタイプであり、嚥下のタイミングのズレなどが原因となるため、できるだけ咽頭通過を代償する目的でトロミ剤を軽度に使用します。

②100mlに対して小さじ1杯半が中度トロミ(とんかつソース状)つけです
嚥下反射終了時(飲み込んだあと)に誤嚥するタイプであり、輪状咽頭筋(食道の入り口)弛緩不全・嚥下運動の減弱などにより、咽頭腔に残留することでムセます。トロミにて水分の流入速度を調節する目的でトロミ剤を中度使用します。

③100mlに対して小さじ2杯が強度トロミ(ケチャプ状)つけです
嚥下反射が起こる前または、嚥下反射が起こらずに誤嚥(飲み込む前)するタイプであり、飲み込む前にのどに流れ込むのを防ぐことが目的となるためトロミ剤を強度使用します。

※※上記の症状に対してのトロミ量は一応の目安であり、一口量など例外もありますが、過剰な トロミつけによっても咽頭に残留しやすくなるばかりでなく誤嚥を起こしやすくなったり、かえって飲み込みにくくなったりします。それぞれに合った的確なト ロミつけが必要とされます。また、常にムセている場合は別な方法で栄養摂取される場合がありますのでかかり医などに相談してください。

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