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枯草の根

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社会不適合でも頑張って生きてる、と証明するには文章を書くしかあるまい。そんなことを思いながら、書いているのです。
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2016年7月の記事一覧

ネオテニー暴走

普段、バスで通勤をしているのだが、いつも思う。高齢者の我儘な振る舞いが多過ぎる。「最近の若者は……」などと言いながら横入りや押し退けは当たり前……更に喧嘩はする、優先席が空いているのに一般座席にいる若者を睨み続けて譲らせようとする……。

当然、全員が、ではない。ただし、大多数が、だ。

彼らは若い時からあのように傍若無人だったのか。或いは、若い時に見た高齢者たちの振る舞いを真似しているのか。それ

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私にとって君は光だ、と言う時に気付けないことだが、それは同時に相手からすれば私は闇に過ぎないということを示す。相手に何を与えられるか……そこをアピールしていきたいね。

宿酔の枯葉

 宿酔の枯葉は、生きているのか死んでいるのか。逞しく生きていることはない。ただ、死んでいないだけだ。夢の破れた枯葉は、陰鬱の宿酔に安らぎを求める。

 宿酔の枯葉は、返り咲けるのか。返り咲く意志があるのではない。可能性が無であるか否か、それのみが大事だ。誰も助けない中では、風だけが息をさせてくれる。

 宿酔の枯葉に、日の光は眩しすぎる。夕闇に照らされて、涙を流し、その涙に潤うのだろう。

 枯葉

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不可思議な心境

 最近、味わったことのない心境に、感情の大部分を支配されている。今まではこんなことはなかった、と、そう思っていたところで意味はない。今はその例外の中にいる。

 正直に言えば、戸惑っている。相手を戸惑わせている以上に。それでいて、楽しい。今までに味わったことのない感覚を、今味わえているということが、楽しい。今まで通りの感情ではない今の私の心が、楽しい。新鮮かつ、不可思議であるからだ。

 これは、

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呪縛と固執、そして子供

溢れ落とされて、拾われるだけ。
あなたは優しい。だけど、それはきっと少しの憐れみと、ネバつく指輪。
閉じ込められた落胤の私は、恵まれた今を喜び切れない。

ふつうが許されないのは、誰のせい?

ゆりかごを求めた私は、ジュエルの檻へ寝かしつけられて、愛を夢む。
恋しい恋しいあなたは骨だけを見てくれる。

唇を剥ぎ取り、草笛を奏でよう。歪む音玉が名前を呼んだら、振り向いてください。どうか、どうか。

無難は最強?

職場の飲み会などに私服で行くと、「目立ち過ぎやろ」とか「普通の服着ろよ」なんて言われることがしばしば。

普通ですよ。強いて言えば、最近は半袖という概念を嫌悪するようになってしまい、暇なときに家でTシャツの袖を切ってノースリーブにすることにハマって、ノースリーブで出歩くことが多いくらい。

あと、帽子が好きなのと、イヤーカフつけるのと、アフガンストール(意外と暑くありません)を装備するくらい。

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喉が乾くから水を欲するんじゃあない。水があるから、水を欲するんだ。

まだ、期待している。口では無理と諦めていながら、可能性に期待している。

そんな自分が、嫌いになれないし、好きになって欲しい。

砂漠にはオアシスが最初から存在しているんだ。必要なのは、それに気付くだけ。

インソムニア

眠れない夜がまた。眠れない。眠れない。眠れない。
夜に寝るという行為は、明日を迎えるための行為だ。それが出来ないということは、明日を拒絶しているのだろうか……あるいは、今日を過剰に祝福しているのだろうか。

明日になれば、君に会えるんだ。
でも、明日が来なければ、前日の高鳴る胸を味わい続けられるんだ。

会いたい、会いたい、会いたい。でも会ったら、今の感情が褪せてしまう。

この感情を捨てる覚悟が

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