慢性的な痛みは交感神経が活性化する?しない?
こんにちは、青木です。
慢性的に痛みが続く症状(腰痛や肩こりなど)は、
自律神経系の機能不全が要因の一つであることが
分かってきています。
今回は自律神経系のうちの交感神経と
慢性的な痛みの関連を、
最新エビデンスをベースにまとめます。
ではどうぞ。
結論
慢性的な痛みは交感神経の活性化に関与している
エビデンス
参考論文
「Autonomic arousal and experimentally induced pain: a critical review of the literature.(自律神経覚醒と実験的に誘発された痛み:文献の批判的レビュー)」
「Local anaesthetic sympathetic blockade for complex regional pain syndrome.(複雑な局所疼痛症候群のための局所麻酔交感神経遮断)」
https://doi.org/10.1002/14651858.CD004598.pub4
「Meta-analytic evidence for decreased heart rate variability in chronic pain implicating parasympathetic nervous system dysregulation(副交感神経系の調節不全を伴い、慢性疼痛における心拍数変動の低下に対するメタ分析的証拠)」
https://doi.org/10.1097/j.pain.0000000000000360
理由
交感神経は逃避の神経
人間は本能的に生命活動を維持しようとします。
自律神経系の働きもその1つであり、
交感神経は逃避や回避の働きを担います。
あなたの目の前に、
今にも襲ってきそうな熊がいたとして、
体にはどんな反応が起きているでしょうか?
逃げるために熊の動きを注視し(瞳孔散大)、
走るために脚の筋肉へ血液を送り(血圧・血流量上昇)
体を動かすためにエネルギーを使います(消化器系の抑制)
痛み刺激は、
言い換えれば体が発する危険信号です。
痛みに対して交感神経が活性化することは
必然とも言えますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
慢性痛と交感神経の関連については、
多くの研究で言及されていますが、
そのメカニズムは非常に複雑です。
当スタジオにも慢性的な腰痛や肩こりなど、
痛み改善を目的に来店される方がいますが、
痛みの原因を考える際は自律神経系の症状が
出ていないかは必ず確認します。
そのぐらい痛みの訴えがある方は
自律神経系の症状を有しているのです。
痛みの評価をする際は
ぜひ自律神経の視点からも見てみて下さい。
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