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紙文化から脱却。デジタル化でかわるPTA

さて、前回は会長になった経緯や会長になるまでにしてきたことを中心に紹介しました。今回は会長になって具体的に実施したデジタル施策についてご紹介します。

紙を減らそう。SDGsとDX

学校と保護者のやり取り

普通の紙のように白いわけでもなく、ちょっとゴワゴワした素材の紙に印刷された学校からのお便り。基本白黒印刷だから写真とか入っていたらよくわからず、ランドセルの奥底から出た時にはアコーディオン状態なんてことも。新木戸小学校では約900人の児童がいますので何か1通お便りを発行するだけで900枚の紙とインクとコピー機の電気代がかかります。
これをコピー機で印刷していく先生の労務時間を考えても相当なものです。
学校と家庭とのやり取りをまとめると以下の通りとなります。
紙を使うもの
・校長先生からのおたより
・学校だより
・学年だより
・保健室だより
・給食だより
・アンケート
・PTAからのおしらせ
・日々の健康チェック
・担任からの連絡(連絡帳)

電話を使うもの
・欠席、遅刻、早退連絡(親→学校)
・児童に関すること(学校→親)

メールを使うもの
・災害時、災害発生の可能性があるとき(学校→親)

通常の授業が終わると教員は夜遅くまで書類作成に追われます。授業の準備もあります。教員自身の研修もあります。児童の個々の相談などもあります。夜遅くまで職員室の電気がついていることもしばしば。また、電話も回線数が多いわけではないので900人もいると電話はずっと鳴っています。
学校から保護者に通話してもつながらず、保護者が学校に電話してもつながらず、、、時間だけが過ぎていく。。。なんてことも。

LINEやWEBサイト、メールで簡単にコンタクトとれるこの令和の時代に教育現場はいまだに昭和のオペレーションが残っていたのです。
そこでまずはお便りのデジタル化を実施しました。

アプリを活用しておたよりをデジタル化
配信は全学年、学年、クラス、個人とカスタマイズ可能

小学校と相談してアプリの導入を打診したのは2021年のこと。当時5社の連絡帳アプリからProsConsまとめて検討し、当時の校長先生と協議していましたが難航。結局PTAとしての教育DX実証検証ということでPTA会員である保護者と教員の負担をどれだけ軽減することができるかを目的に検証することとして導入を開始しました。企画立案から約1年での実現。やはり教育のデジタル化は時間がかかりますね。

さくら連絡網に移行したものは以下の通りです
紙を使うもの
・校長先生からのおたより
・学校だより
・学年だより
・保健室だより
・給食だより
・アンケート
・PTAからのおしらせ
・日々の健康チェック

電話を使うもの
・欠席、遅刻、早退連絡(親→学校)

メールを使うもの
・災害時、災害発生の可能性があるとき(学校→親)

担任と保護者のやり取り以外はすべて「さくら連絡網」に集約しました。これによって年間7万枚ほどの紙が削減されることがわかりました。実証実験は今年度で終了の予定ですが、これまで実現してない担任と保護者のやり取りもさくら連絡網で円滑に実施できるかについて来年度どうするかを検討しています。

PTA本部と会員のやり取り

PTA活動の視える化というのも重要です。世間が抱いている印象によってPTAってどうしても悪く見えてしまいがちです。PTA活動を正しく理解し、子どもたちのために何ができるかをみんなで考えながら一緒に活動していくことを目指しました。
そのために開設したのがPTAのWebサイトです

副会長と書記が作成したwebサイト

Webサイトには旗振り予約表や新1年生用の学用品等準備リストなど至れり尽くせりの内容を網羅し、会長だよりもみることができます。
他にもWebベルマークやPTA関連の団体紹介ページなど、会員が気軽に覗いて情報を入手できるサイト構成にしてくれました。今はInstagramの開設を準備中です

PTA役員同士のやり取り

PTA役員同士のやり取りはBANDというアプリを利用しています。また会計さんは紙帳簿を電子帳簿にしました。
ちまたの会計という無料サイトを利用しています

https://www.timakai.com/

これらを1年で一気に進めていきまして、なんとか軌道に乗っています

次回は失敗した施策についてもご紹介します

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