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Qアングルが膝の脱臼をおこす

こんにちは!
日本身体運動科学研究所 代表の笹川です。


今日は若い女性スポーツ選手に多い
膝蓋骨脱臼についてです。


膝蓋骨脱臼は起こしたことがない人は
イメージ湧きませんが、膝のお皿が
外側に外れてしまう怪我です。

厄介なのはこれが
いわゆる”クセ”になって再脱臼を起こします。


文献によれば約20~25%の人に再脱臼が起こります。


結構な確率ですね(笑)


また、再脱臼しなくても
50%以上の患者は痛みが続く、
膝の不安定感を訴えるなど
症状が残るのが問題なわけです。


今回は施術法をお伝えします。


膝蓋骨脱臼は、

・ジャンプの着地などで急激な筋収縮をした時
・膝が伸びた状態で急に脛骨をねじった時


引き起こされます。


そこで重要なことはQアングルです。
分からない方はこちらご参照ください。

https://physitech.jp/salon/wp-content/uploads/Q-Angle.png

※画像はネットから拝借いたしました


なぜ、女性に多いのかというのは
このQアングルが違うからなのです。


骨盤が男性よりも広いため、
体重を足に載せたときに膝には
内反ストレスがかかりやすいです。


そして、

Qアングルが大きいと
大腿直筋や外側広筋といった筋肉が
強くはたらいた時に膝のお皿を
強く外側へ引っ張ります。


イメージとしては
Qアングルが大きいと弓の弦が
大きく引っ張られるのと同じことになります。


ベクトルの合成で大腿直筋の収縮は
お皿を外側へ引っ張る力に変わります。


そこで、リハビリ業界では
内側の内側広筋鍛えよう!!という
単純な回答になってしまうのですが。。。


問題なのは


なぜ、外側広筋や大腿直筋という
一部の筋が過剰に働きやすくなるのかなのです。


一度やっていただきたいのですが、


1) 外側広筋に圧痛があるか確認する
2) 内転筋を単独で収縮させる
3) 再度、圧痛があるか確認する


もし、圧痛が改善しているなら
発症ポイントである着地動作、脛骨を
捻る動作でも外側広筋はそこまで
強く収縮しないので脱臼しません。


もう一つ。

1) 大腿直筋に圧痛があるか確認する
2) 半腱様筋を単独で収縮させる
3) 再度、圧痛があるか確認する


これで、大腿直筋の働き過ぎが
改善しているか確認できます。


圧痛を確認するには『触診の技術』が
必要ですが、大きな筋肉ですので
そこまで難しくはないかと思います^_^


「脱臼はクセになる」


という言葉、あまり好きではありません(笑)


ただの筋力低下だと思っているので。


ぜひやっていただけたらと思います!

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