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徒手筋力テストなんか知らなくてもいい!!

どうも、こんにちは!!
理学療法士のひろひでです。
前回徒手筋力テストによって
人の異常な姿勢や動作が分かる
ようになることをお話ししました。
⇒ 筋力はなぜ診るのか

そして筋力を測定するためには
もっとも簡便な方法が

徒手筋力検査=MMT

です。しかしこれは学校で教わる
基本の筋力テストなので、実際の
現場で使用する検査法は少ないです。

徒手筋力検査のマニュアルを知って
いても、施術現場では使えない!!

っていう場面がたくさんあるんですね。
徒手筋力検査を学んでこれだけ
実践している人は絶対に効果的な
施術を行うことができません。

しかし筋力検査を知らなくても
これさえ知っていれば、どんな筋肉の
筋力も測定することができるようになります。

これは臨床家と呼ばれる
人たちなら絶対に行っている
ことなんですが、

そもそも筋力とは、筋収縮の
強さであり、
『筋肉の起始停止部分がどれだけ
強く近づくか』

ということです。
これでピンと来る人がいるかも
しれませんね。

ですから、
筋肉の走行が分かれば、筋肉の
働きが分かります。その方向に施術家が
抵抗をかけてあげたり、運動をしてもらえば
個別の筋肉全て筋力測定をすることができます。
たとえば…

大胸筋を例にしましょう。

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大胸筋は鎖骨部、胸肋部、腹部と
別れます。大胸筋一つとっても3部に
分かれ、しかも筋肉の働きが違います。
鎖骨部は肩関節を内転させるの
ですが、筋線維の走行は鎖骨から
上腕骨へ斜めに下がっています。

この部分の始めと終わりが近づくと
図でいえば左上肢は反対側の肩へ
向かって動きます。

逆に腹部は上肢挙上位から、反対側の
下肢へ向かって動かすようになります。
筋肉の走行によってすべての
作用が分かるため、徒手筋力検査自体
覚えなくても筋力テストはできるんですね!!

筋肉の作用に対して抵抗をかけてあげるだけ!!

さらに、反対側の筋力の左右差を見て
異常動作がなぜ起こるのかを推測できます。

これさえ理解できれば、

解剖学の図を見ただけで筋肉の働きが
分かり、筋力テストをどうすればできるのか
自分で考えられるようになるんですね。

もし自分の患者さんが筋力が弱いな~

って思ったときは、筋肉の働きを
考えて、施術家が抵抗をかけて
あげればすぐに筋力が分かって
しまいます。

ぜひ筋力テストを実践してみて
くださいね!!

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