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“開業”理学療法士による「誰も教えてくれなかった」臨床的な肩の治療ポイント100選

「肩の治療が苦手・・・」
「肩の治療は難しい・・・」
といった声をよく聞きます。

肩が難しい理由は

①軟部組織が厚いから、病態把握が十分に行なえないセラピストが多く、判断を誤ることで治る肩も治らないため。

②考えるべきことが多く、原因に対して適切な治療ができていないため。
(当該部位:骨、関節、関節包、関節唇、靭帯、筋、筋膜、皮膚など)
(当該部位以外:関連痛、関連症候、動的・静的アライメントなど)

③「理論的」な知識や技術を学ぶが、臨床的ではなく、使えないため。

私が肩の苦手意識から解放された経緯は、臨床1年目に院内で医師 vs 理学療法士の戦いが起こったことがきっかけでした。

もともと、1日に450人以上来院する整形外科クリニックで働いていました。そこでは、1日に25~30人の患者様を担当することが当たり前でした。そのうちの1/3は肩の患者様でした。いわゆる五十肩、腱板断裂・損傷、上腕骨骨折手術後、石灰沈着性腱板炎、肩鎖関節脱臼後、鎖骨骨折後など、様々な症例を経験しました。

争いのきっかけは、医師からの指示でした。
それは、「硬い肩に対して、痛みの限界を超えて、動かせ!!」というものでした。「理学療法士として、この指示に従えない」という諸先輩方と医師との戦いが始まり、医師から「そんなに強く動かしたくないなら、証拠・論文・文献で示せ」とのことでした。

私は1年目でしたが、理学療法士サイドに入り、文献・論文集めを行なったのです!!
当時発売されている肩に関する書籍、日本国内だけでなく海外の論文、休みの日は国会図書館に行ったり、大学の図書館に行ったりして、本当に多くの肩に関する「強くやってはいけない」という証拠を集めました!

理学療法士サイドから「硬い肩を強く動かしていけない」という証拠を出すと、「よし、これで医師も納得するだろう!」と言ってくれると思い込んで、準備に準備を重ねて、医師との話し合いの場を設けたのでした!

結果は・・・

医師
「本当に残念だよ…」
「論文にないなら、”強くやってみてどうなるか研究する”くらい言わないのか?」

理学療法士サイド
「・・・(うっそーーーー。そう来るの…)」

結局、病院内での治療方針は何も変わりませんでした…(TT)

しかし、この文献を調べまくったことは本当に有益でした!!

当時、集められる情報はほぼ全て閲覧しました!

それをもとに臨床を行なうことができたので、何が正しいか?使える理論なのか?誰も教えてくれなかった肩のリアルを明らかにすることができました。

今回の「肩のNote」では、この部分を100選してみました!!

全て文献をもとに私が実践して得られた「リアル」なものです!!

皆様の肩の臨床の役に立てば嬉しいです(^^)

今回の内容は、賛否両論あると思いますが、
「そうそう!!」と思えば、答え合わせになります。
しかし、「えっ、そんなことないよ!!」と思えば、バリエーションとして読み置いて頂ければ、いつかこのような症例に出会った時に深みが増すと思います。
例外を例外として排除するか?
今は例外だけど、将来スタンダードになる可能性だってありますから、知っておいて損はないと思います。
全て事実を書きました!!
それでは、私の13年間の臨床経験から導き出した「肩のリアル」をお楽しみください\(^o^)/
(繰り返しになっている所は、かなり重要ということだと捉えてください)


<肩の治療ポイント 総論>

1.痛み出す治療は、絶対に行なわないこと!!

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