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『シンプルな歩行分析』歩行が苦手な実習生もできるようになる方法!

はじめに

・歩行分析が苦手
・歩行分析のコツを知りたい
・歩行分析の書き方がわからない
・臨床家がどう歩行分析をしているのかを知りたい

こんな人におすすめのnoteです。

これを読めば、

新人セラピストあるある「普段歩いているときも、思わず目の前を歩く人の『歩行分析』したくなっちゃう」

を学生のうちからしたくなっちゃうかも??です!笑

※これがスタンダードなわけではありません。歩行分析がより身近に感じられるような”とっかかり”としての方法です。これを元に、歩行分析というものに慣れてもらえたら幸いです。



どうも!

Twitterブログを中心に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の実習生のサポートをしている長谷川元気です。

今回は実習生さんからの要望で『歩行分析』についてのnoteを書きました。

実習でもなかなかのストレスポイントでもある『歩行分析』。

ただ、『歩行分析』は理学療法士の強みですから、しっかりとそのスキルを磨いていきたいところですよね。

一度見れるようになってくれば、一生モノの知識となりますから、ぜひ早めの段階で少しでもみれるようになって、経験とともに見れる範囲を広げていきましょう!


学生さんが歩行分析を苦手とする理由

学生さんが歩行分析を苦手とする理由。

それは分析する際の”基準”がないからです。


正常歩行という教科書的なところを学んだとしても、実際にどこに着目し、分析して良いのかわからない。

それが学生さんの多くを悩ませています。


なので、これからその”基準”となるような方法を提示していきますが、”基準”はほかの方が提示しているものでもなんでもかまいません。

あなたがしっくりくる『歩行分析』のやり方をまずは一つ”基準”として持っておきましょう。

そのとっかかりがあるだけで、『歩行分析』へのストレスは大幅に減るはずです。

まずは自分に合った基準を探し、あなたの”基準”を作ってみてください。

そして、分析する経験をたくさん積んでいきましょう。



実習中に学生さんがよくつまづく『歩行分析』

とは言っても、歩行分析は激ムズ…

臨床家ですら、頭を抱えるポイント(私もその一員)です。


なので、

「正直、どこ見ていいかわからないし、どう書いていいかわからないし、もうお手上げ状態です\(^^)/」

なんて学生さんからの相談が私のところにもたくさん届きます。


そんな学生さんの話をまとめてみると、学生さんにとって『歩行分析』が難しく感じてしまう3つのポイントとして、

・歩くのが早すぎて目が追いつかない。
・モーメントやら床反力やら”見えないもの”を分析しろと言われる。
・いろいろ見なきゃいけないところがある。

ということがよく挙げられていました。


私も実習で同様のことで悩み、苦しんだ人なので、痛いほど気持ちがわかりました。

「慣れた人にとってはこれらが”見える”のでしょうが、慣れていない学生にとってはかなりキツイんだ!」

そうバイザーに噛み付きたくなった記憶が今でも残っています。笑



話を戻します。

これら3つのことは学生から『歩行分析』を遠ざけているポイントなので、まずこれらの問題を解消した至ってシンプルな『歩行分析』していきましょう。


その方法とは、、、

・歩くのが早すぎて目が追いつかない。
  →動画撮りましょう!

・モーメントやら床反力やら”見えないもの”を分析しろと言われる。
  →見なくてOKです!

・いろいろ見なきゃいけないところがある。
  →まずは立脚相だけをみましょう!

です。


こうすることによって、『歩行分析』はものすごくシンプルに考えることができるのです。

まずはシンプルに考えて、『歩行分析』という難題に立ち向かって行きましょう。

では、以下にそれぞれに関して深くまとめていきます。


※より理解を深めるためにも、歩行周期の図を確認しながら読み進めることをオススメします!


歩くのが早すぎて目が追いつかない問題について

解決策は「動画撮りましょう!」でした。


まさか患者様に何度も何度も歩いたり、ゆっくり歩いていただくわけにはいきませんよね。

評価に関しては痛み、疲労、時間など負担をなるべくかけずに、いかに短く円滑で正確に行えるのかが、セラピストのスキルの一つとなっています。

そこで、慣れないうちは動画を撮らせてもらい、じっくり分析していくことをおすすめします。

最近では”歩行分析のアプリ”などもありますが、まずは自分の目を鍛えていきましょうね。


動画ならば、何度も、ゆっくりと分析することができますし、変化の度合いも評価することができます。

また、患者様に説明する際にも役立てることもできるなど、多くの活用方法があります。

特に患者様との信頼関係を築くにあたって、患者様自身に治療の変化を感じてもらう際は、視覚的にも感じてもらえると良い反応を得ることもできますよ~。


ということで、まず学生さんは動画を撮って分析してみましょう。



モーメントやら床反力やら”見えないもの”を分析しろと言われる問題

解決策は「見なくてOKです!」でした。


慣れてきたら見れるようになった方がいいとは思います。

しかし、見えないものを見ようとしても、見えないものは見えません 笑

なので、まずは見なくてOKです。


蛇足ですが、これもすでにインソール+アプリなどで計測することができるようになっています。

つまり、近未来的に歩行分析はAIの発展により見えないものも見えてくるようになるのです。

なので、今は無理に見ようとしなくてもOKです。



いろいろ見なきゃいけないところがある問題について

解決策は「立脚相だけをみよう!」でした。


お待たせしました。

ここからが学生さんにとって一番知りたいことですよね。

ここからは少し長く、細かく触れていきますので、どうか最後までよろしくお願いいたします。



なぜ、まずは立脚相だけをみればよいのか?

学生さんが歩行分析をする際は立脚相、つまり、"足が地面に着いているとき"(初期接地〜足趾離地)だけをみれば、大方の歩行分析ができてしまいます。

というのも、、、



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