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脊柱疾患の介入で大切にしたいポイント


安齋です!

今回は脊柱疾患の介入時に僕が重要視しているポイントについて書いていきます。

脊柱疾患の介入で多い悩みが、

『とりあえずやっている感じが出てしまう』

これがかなり多い悩みでした。

頸椎、胸椎、腰椎と大きく3つに大別されて

さらにそこから上位と下位に区別されたり、機能的に動きやすい運動方向がそれぞれ異なります。

同じ頸椎でも上位頸椎と下位頸椎では必要となる介入が変わります。

今回の内容は全体的に介入するための方法です!


【脊柱全体を動かすメリット】


これは僕が、進リハの集いで体幹セミナーをするときに必ず言うのですが
脊柱って絶対的に大切な部位なんですね。

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※資料を一部、抜粋。


僕のセミナーを受講してくださった方々はわかると思うのですが

脊柱は人体の発生学的に一番初めに形成される部位です。

初めは『脊索』と呼ばれる状態で形成されてそれが『脊柱』となり、そこから四肢骨や肋骨が完成して、、、という流れが人体が形成されます。


全ての物事において土台となる部位は最初に作られます。

家作りも、土台から形成します。

みなさんが学生時に勉強してきたことも同じです。

小学校という土台があるから数学がわかるし漢字がわかります。

英語という分野もHelloという言葉を理解しているから、How are you?の使い方がわかるし、I'm fine.よりもIt's so goodの方が良いというのも知っています。

全ての物事には土台があるのはすでに知っているんです。

あとは何が土台となるのかを理解するだけです。


話は逸れましたが、脊柱は人体の土台になるので介入は大切だし

動かせるようになることにメリットしかないです。

メリット①
四肢運動が円滑になる。

メリット②
体幹のインナーユニットが形成される。

メリット③
バランス機能が整う。

メリット④
動作時の安定性が向上する。

メリット⑤
正しい動きができるようになる。

メリット⑥
ボディラインがすっきりする。


代表的なメリットがこんなにあります。


【正しい動かし方を理解する】


ただ闇雲に脊柱の動きを出せば良いってものではありません。

その部位の得意とする動きを的確に出せることが大切です。


頸椎
①C0/C1は頭部伸展に関与するのでしっかりと伸展ができるように介入。ポイントは後頭下筋群がしっかり動くこと。②C1/C2は、回旋軸になるため、頸椎の回旋を出すためにはここにポイントを置くべき。頸板状筋の触診ができると介入しやすい。③C3/C7は頸椎の全体的な屈伸や側屈。特に屈曲ができないと頸椎に伸展ストレスばかりかかるので屈曲機能を見るべき。胸鎖乳突筋や斜角筋が機能的に動かせるかどうかが鍵。
胸椎
①全体的に伸展運動ができるかどうか②回旋軸になれるか③吸気時に伸展ができるか④肩甲骨の内転とともに伸展できるか⑤体幹側屈時に、脊柱のカップリングモーションを出せるかどうか
腰椎
①構造的に回旋ができないわけじゃない、5°程度なら可能。それを超えるから回旋運動がダメと言われている。完全にしてはいけないわけじゃない②骨盤、股関節との連動ができるかどうか(腰椎骨盤リズム、骨盤大腿リズム)③腰椎伸展時に、骨盤前傾に伴い、腰椎の椎間関節の衝突が起きないように生理的前弯が維持できるかどうか


これらが鍵となります!



ぜひ、臨床で試してみてくださいね!!



それではーー!!!


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