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術後股関節疾患に対する運動療法!特別ライター!

どうも吉田です!今回は特別ライターの山住さんにコラムを書いてもらいました!ではどうぞー!!↓

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はじめまして、東京医科大学茨城医療センターに勤務している理学療法士のまろんです

ちなみ本当の名前は山住幸平といいます 

今日は僕自身臨床で診る機会が多い大腿骨頸部骨折・転子部骨折術後、まとめて術後の股関節疾患に対する運動療法についてお話ししていきたいと思います

術後の股関節疾患に対する運動療法を挙げると様々なものがあるため、おそらくどのPTも必ず行う外転筋に焦点を絞っていきたいと思います

宜しくお願いします


そもそも何故外転筋に対し運動療法を行う?

何故外転筋に対し運動療法を行うの?という問いに対し、おそらく皆さんが答えるのは「跛行を改善させたいから」ですよね

術後股関節疾患の主訴として多いのは歩行の獲得(または歩行時痛の改善)

今回テーマにした外転筋の運動療法の先には歩行の獲得があることを前提に話を進めていきます


外転筋機能不全で起こる跛行の種類

外転筋の機能不全で起こる歩行中の代償動作は以下の図の3つあります

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① トレンデレンブルグ徴候(遊脚側骨盤の下制)
② デュシャンヌ徴候+逆トレンデレンブルグ徴候(立脚側への骨盤の下制と体幹の側屈)
③ デュシャンヌ徴候+トレンデレンブルグ徴候(遊脚側骨盤の下制+立脚側への体幹の側屈)

皆さんが臨床上で多く診るのはどの代償動作でしょうか?

個人的な見解では圧倒的に③です

僕がまだ新人の頃は、②が多い印象でした( ‘ω’ )(術後の股関節疾患はデュシャンヌが多いな・・・多分股関節の内転が制限されやすいからだろうな)なんて考えていました笑

でもよくよく骨盤を観察してみると、立脚期で骨盤が挙上していることに気づきました。術後股関節疾患の方は立脚期で骨盤の下制を作ることができません。

骨盤の下制、めちゃくちゃ大事です

今回の運動療法のキーポイントとなりますので覚えておいてください

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