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ナンバーガールを見てから自分が変

もともと自分がナンバーガールのことを好きなのは自分でわかってたけど、どうも先日のワンマンライブに行ってからその好きが病的で異常ということに気がついた。

17歳の時にハマってからずっと一番好きなバンドであるナンバーガール。私が好きになったのは解散後だった。当時ありがたいことに『Omoide In My Head Project』(2005年)といってベスト盤やライブ盤、DVDボックス、レア音源が発売された。私は盤が擦り切れるぐらいそれらを再生した。なんであと少しだけ早く好きにならなかったんやろう。一生の後悔だと思っていた。

正直再結成するなんて思ってもみなかった。「私は一番好きなバンドのライブを見ないまま死んでいくんや」と、再結成宣言した2019年の2月が来るまで飽きるほど何度も何度も考えてた。
それと同時に仮にもし復活するとすれば。と考えたことも山ほどあった。いくら払えばやってくれるやろう。私が余命宣告を受けたらダメ元で手紙を書いて頼もうか。臓器を売って見れるなら売る。復活ライブは海外かな。何があっても復活ライブは見たいから仕事は辞めよう。ピクシーズも復活したし。「ナンバーガール再結成」って文字を見たら吐くか倒れるな。などなどいろんなことを考えてきた。長い時間だった。

実際、再結成の知らせを見て、私はとても冷静だった。というかバグった。職場にいた。昼休憩に入り、スマホを開いた。友人からLINEが届いていて「ライジング行くよな?」という文章と出演者第一弾発表の画像が送られてきていた。ライジングはここ数年毎年行ってたけど、2019年は見送る話をしていたのに行く流れになってるということは良いメンツなんだろう。添付画像を開き、1組ずつアーティスト名を見た。

…NUMBER GIRL…?
似てるバンド名…?
トリビュートライブ…?
コピーバンド…?
何?え、何?
こんな感じで頭が混乱し逆に冷静になった。
黙って普通の顔をして昼飯を食べた。
…やるの?ナンバーガールが?え?
全然吐きも倒れもしなかった。

ナンバーガールを簡単に見れるとは思ってなかった。うまい話には何かがある。
私のカンは見事に当たり、皆様ご存知の通り、台風でナンバーガールが出演するはずだったライジングサン1日目は中止となった。実はこの時も私は異常だった。
まず予約していた飛行機の欠航確率が高くなったという航空会社からの連絡が来て、血眼で振替え便を探した。凄く殺気立ってたと思う。これも職場で昼休憩をしていた時だ。かなり時間を早めてなんとか振替え便をゲットできた。が、当日どうなるかはわからない。札幌へ向かう前日からずっと物凄い緊張感だった。飛行機がちゃんと飛ぶか、本当にナンバーガールのライブが見れるのか。
無事飛行機が飛び立った後は少し安心したが、それと同時にナンバーガールが見れることの緊張感が増した。ずっとソワソワしていた。
そしてすすきののホテルで中止の発表を聞いた。心がスッカラカンになるってあれやったんかな。ずっと気が張ってたのが緩んだのもあるけど、魂が抜けた。抜けてた。ありえんほど気が動転した後すぐ抜けてた。美味いもん食べたはずやのに味がしなかったのは生まれて初めてだった。今思えば序章だった。

札幌から大阪に帰ってきてすぐにwowwowを契約した。ナンバーガールの日比谷野音の生中継を見る為だ。あまりの4人の変わらなさに、見たことがない過去の映像を見ているのかと思った。感動したし泣いたし信じられんと思った。信じられなかった。台風のせいで、見るはずだった2019年のナンバーガールが肉眼で見れなかったことが信じられなかった。泣いたのは悔しくて泣いた。とにかく現実味がなかった。

それから私は京都音博で初めてナンバーガールのライブを見ることになる。その時の様子はこちら
この時の感想は「VRナンバーガール」だった。

そして今回の逆噴射バンドツアー。どえらい緊張感で迎えた福岡、初めてやっとナンバーガールのライブを見た!!!と思えた。
先日ブログにも書いた通り、私の15年間が肯定された約2時間だった。
内臓でも売らないとライブを見れないと思っていたナンバーガールのワンマンライブをこの目で見て、私はとても高まった。高まったでは表現できない程。ライブ後も、思い出すたびに興奮し胸が苦しくなってため息が出た。気がつくとナンバーガールのことばっかり考えていた。動悸息切れ。救心が欲しかった。
そして福岡から1週間後の金沢。何故だか福岡以上に緊張していた。一度見てしまったからこその緊張感があった。ブログに書いた通り、"ライブハウス"で見るナンバーガールに感動。これまたずっと興奮していた。帰宅しても、翌日も興奮していた。
驚いた。いろんなものが変わった。世界がギラギラして見えた。別に酒も飲んでないのに…もちろん薬もやってない。今まで何度も聞いてきた音源の聞こえ方も変わった。そして…自分の肌の調子が良い!やったぜ!ありがとうなナンバーガール!

次に行くのは沖縄。沖縄は楽しみだけど、沖縄の次の予定が決まっていないのが不安になった。肝心な大阪のチケットが確保できなかった。「3都市行ってんやから大阪ぐらいもうええやん」と思われるだろうが、私からすれば「3都市行けた…で、なんで私の地元大阪でナンバーガールが見れないの?おかしくない?」という完全に気が狂った考えに着地した。
何としてでも行きたいからとにかく善人になろうとした。願掛けをした。これは自分でも意味がわからんけど、久々にギターを握りひたすらナンバーガールの曲をゆるく弾いた。ツイッターで検索しまくった。

(↑恐怖の検索履歴)
スマホを触る時間がある度に検索しまくった。ツイッターを見るたびにチケットを探すというより、チケットを探す為にツイッターを開いてた。かなり見てた。自分でも怖いぐらい見てた。やたら沖縄の同行者募集が出る中、ついに大阪の同行者募集を発見!!!
ということで大阪も行けることになった。仏はツイッターにいるんやなぁ。本当にありがたい。当日は地面に頭を擦り付けて感謝したい。

15年間ずっと追い求めてもしょうがないものを追い求めてきて、それを目の当たりにして、おかしくなった私。
これもう俗にいう「ガチ恋」やん。ナンバーガールガチ恋勢やん。やべー浮気だ浮気だ。とかしょーもないことを考えた。しかし夫は私以上にナンバーガールのオタクだ。私も大概だと自分で思うがそれをはるかに超えている。初めて会った頃、当時大学1回生の夫は向井秀徳(99年)みたいな格好をしていた。エピソードは気持ち悪いから省略。これはもはやナンバーガールが繋いでくれた縁、仲人やん!ナンバーガールがいなかったら私は結婚できなかったのでは…?友人関係も今と違ってただろうし。これからはナンバーガールさんと呼ぼう。ナンバーガールさんありがとうございます!!!!!!

再結成したということは、また別れがくるということに気がついた。キツイ。何かを悟ったように「もしかして3年で活動終了するのでは…?」と頭に浮かび、泣きそうになった。夢にも出てきた。「来年で活動完全終了…」と自分が悲しんでいる夢だった。あるはずのなかった命…大切にしたい…。
いつまでもあると思うな親と金とナンバーガールさん。

…意味がわからん。
この様にとにかく変。自分が変。
まとまらなくなってしまった。
なんか変で楽しい。
諸行無常は繰り返されるからな。
後悔なき毎日を!!!

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