訪問看護のサービス価値

 訪問看護サービスは、介護保険制度と医療保険制度の両方を使ったサービスです。そのため、訪問看護13,003事業所(令和3年4月全国訪問看護事業所稼働数)は、介護保険制度と医療保険制度を使用した同じマネタイズのビジネスといえます。では、提供しているサービスの価値は同じか?…。といえば、違うと言えます。なぜなら、サービス価値は訪問スタッフの属人的サービスに依拠しているからと言えます。これは、事業リスクと言えます。そこで、訪問看護におけるサービス価値を考察してみたいと思います。

 ここでいうサービス価値は、顧客価値です。顧客価値とは、サービスを受けた利用者がこれだけの金額を支払っても良いと認めた価値と言えます。訪問看護における顧客価値は、利用者により千差万別です。ですが、集約すると在宅での療養生活が主軸のためか、機能的価値、感情的価値が圧倒的に多く、自己実現価値はほとんどないといった特徴があります。

 「法人として利用者に選択して貰えるサービス価値を提供する。」そのためには、機能的価値、感情的価値の提供はもちろんのこと、利用者が希望すれば自己実現価値の提供ができる体制を構築する事が重要ではないかと思います。そこで、保険制度には縛られない、利用者のQOLの向上を支援する自費サービスを用意しました。まだまだ、ケースは少ないですが、顧客価値の追求を継続していきます。


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