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衝撃の幕開け 〜第1節甲府戦〜

2022年2月20日、待ちに待ったJ2リーグが開幕しました。新加入や移籍で衝撃を受けたオフシーズンがどのような形でスタートするのか、昂る気持ちとちょっとした不安に駆られながらスタジアムへ向かいました。そこで目にしたのはあまりにも衝撃的な光景でした。

  1. 攻める気持ちを前面に

  2. ルーキーのクオリティ

  3. 「悪魔の左足」が魅せたもの

  4. 次節徳島戦に向けて

岡山4-3-3      甲府:3-4-2-1


1.攻める気持ちを前面に

昨季3位の甲府を相手にコイントス後風下に陣取った新生ファジアーノ岡山、前半はある程度凌いで後半に勝負をかけていくのかと勝手に想像していましたが彼らが見せたのはアグレッシブに攻撃を仕掛けていく姿勢でした。CFでスタメンの川本梨誉は何度も前からプレスをかけにいき、新加入の河井陽介も献身的な守備から素早く攻撃に切り替える。他の面々も切り替えが早い。これが今年のファジアーノ……ものすごいスピード感に釘付けになりました。

しかし甲府も黙ってはいません。フォーメーションの噛み合わせを狙い巧みに中盤3人の隙間をつきゴール前に攻め上がってきます。何度も細かいパスを繋ぎながら裏を狙いますがDF陣が必死に弾き返します。それでも前半35分、FWウィリアンリラに入った縦パスから甲府が先制点をあげます。

やはり開幕戦、緊張から動きが硬くなっていたのか…そんな心配をよそに彼らは攻める姿勢を崩しませんでした。FKで上げたクロスに柳育崇が反応、こぼれ球にすかさず河井陽介が喰いつきふわりとしたクロスを上げ川本梨誉がヘディングでゴールへ押し込む。失点から僅か1分後の出来事でした。スタジアムに来ていた人たちに溜め息もつかせない速さでの同点劇、この1点で何かが変わったようなそんな気がしてなりませんでした。


2.ルーキーのクオリティ

逆転ゴールを奪ったのはルーキーの田中雄大でした。試合開始から豊富な運動量で守備に攻撃に奮闘していた彼は小気味の良いステップで相手のタックルやプレスをいなしていました。決して体格に恵まれている訳ではありませんがきっと身体の使い方が上手いんだろうなと素人ながら感じていました。本当なら緊張で思うようなプレーが出来ないであろう場面でも臆する事なく立ち向かっていく姿を見せてくれ、そして前半42分、FKのこぼれ球をチアゴアウベスがトラップし後ろから右足を振り抜きゴール右隅にシュートを突き刺しました。ルーキーのデビュー戦初ゴール、昨季愛媛戦の疋田優人に続く衝撃にスタジアムは大いに湧き上がりました。

前半を2-1でリードして終えたファジアーノ、ある程度の手応えは感じつつも守備面では不安も覗かせていた為、果たして逃げ切る事が出来るのか…そんな不安を抱きながら後半を迎える事になります。しかしそんな不安はすぐに大きな衝撃と共に打ち消される事になります。

3.「悪魔の左足」が魅せたもの

後半に入ってからもファジアーノの面々は前からのプレスを始めアグレッシブな姿勢を崩さず、前半の得点差など無かった事のように攻め続けていきました。すると後半7分、こぼれ球に反応したチアゴアウベスがセンターラインよりも手前で左足を振り抜いたのです。蹴り上げられたボールはバックスピンのような回転でゴールへ向かっていき相手GKの頭上を越えてゴールへ吸い込まれていきました。あまりにも突然の出来事でスタジアム全体が響めき、そしてその後大きな歓声に包まれました。


凄い、凄すぎる。

何かの記事で「悪魔の左足」と称されていたのは伊達じゃなかった。目の前で見る事などないと思っていたスーパープレイに、そして新生ファジアーノの力強いサッカーに大満足…かと思っていたその4分後、川本梨誉が相手選手と交錯するもノーホイッスル。すぐさま宮崎幾笑がボールを回収し相手陣内深くまで侵入、受けたパスを河井陽介がセンターに詰めていたチアゴアウベスへ。1トラップ後に右足一閃、4点目を奪うのでした。

もう何が何だか分からない…これがファジアーノなのか…全く別のチームになった。私が応援を始めてからこの方4得点なんて見た事がない。しかもハーフタイムを挟んで20分ほどの間に。その後もミッチェルデュークや木村太哉、ルーキー佐野航大らの途中出場もありましたが、あまりの衝撃にあまり良く覚えていません(笑) 結果4-1というスコアにて開幕戦を勝利で飾るのでした。

4.次節徳島戦に向けて

最高のスタートを切った新生ファジアーノ岡山、喜びに沸くのも束の間、次節にはホームに徳島を迎えての一戦となります。昨季までJ1にいた徳島、更には移籍組の白井永地やレンタル復帰組の安部崇士も所属しています。彼らのポテンシャルをよく知っているからこそ難敵である事に変わりありません。しっかりと後押しをして勝利を、そしてクラブが最大の目標とするJ1昇格に向けてトモニ歩んでいきたいと思います。


                 ふぁじまろ

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