古典的条件づけ②

古典的条件づけ②

〇 実験神経症(experimental neurosis)とは、弁別の訓練において課題が困難だったり、強い嫌悪刺激を伴う場合、弁別の成績が低下したり混乱状態に陥ること。新たに弁別させるには長い時間を要する。パヴロフ(Pavlov,I.P.)によって命名された。このような異常行動は人間の神経症と類似した状態だと考えた。

〇 高次条件づけ(higher-order conditioning)とは、条件刺激として条件づけが成立した刺激に、新たに中性刺激を対呈示すると、2つ目の刺激に対しても条件反応を形成させること。

〇 条件情動反応(conditioned emotional response)とは、嫌悪刺激と条件刺激が対呈示される手続きにおいて、条件刺激に対して情動反応(泣く、すくむ)が形成されること。ラットに無条件刺激として電撃を与えると鳴いたり跳び上がったりして、直前まで行っていた行動を一時的にやめる。一時的に行動をやめる反応が条件刺激と無条件刺激の対呈示により条件反応として現れた場合、特に条件性抑制(conditioned suppression)と呼ばれる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?