見出し画像

ネガティブシンキング

 最近『ネガティブシンキングを止めて、ポジティブシンキングになろう』という言葉をよく聴きますが、そもそも『ネガティブシンキング』というものは、本当に不要なものなのでしょうか。



脳は『現状維持』を望む


「ネガティブ」の意味は「否定的・消極的である様子」。ではいつからあなたはそのように「否定的・消極的」な考えを持つようになってしまったのでしょう。


 元はといえば、すべての生物が持つ脳は『命を守ること』を最優先事項としており、いつもの行動をいつも通りに繰り返しています。



 脳の中でも特に生命活動を司る部分は『脳幹』または生存脳、爬虫類脳、反射脳と呼ばれ、鼓動や血圧、呼吸、体温調節などの生命活動の基本的な働きを司っています。
 いわゆる無意識や集合的無意識はこの部分に当たるでしょうか。


 もしいつもと違った行動が為されようとしたとき、脳は直ちに(命の)危険を察知し、身体に何らかの警告を発してその行動を止めようとします。
 命の危険を感じて咄嗟の行動を取る脊髄反射や、コンフォートゾーンから脱しようとするときに働く心理的恒常性(ホメオスタシス)が働くのもこの働きかと思います。


ニンゲンは弱い生き物なので心配性(ネガティブ思考)になった


 太古の昔、ニンゲンは狩猟採集生活を送っており、野生の動物を捕獲したり、食べられる植物を採取して食べるという生活を送っていました。しかし、ニンゲンは弱い生き物なので、野生の動物に反撃されて命を落としたり、獲物や植物などの食べ物がなければ飢えてやはり命を落とす危険がありました。ですから常に命の危険を顧み、慎重になっていくのも無理はないのです。


 時は流れて現代になっても、戦中戦後の貧困さを味わった親世代にとって、安定した収入がなければ(実際はそうはならなくても)生活が成り立たない、食事をするのにも困るといった心配が出てくるのは当然のことと想像できます。


 そんな親世代からの、安定を望んで冒険しない(ある意味ネガティブな)態度や声を幼い頃から見聞きしてきた私たちがそういった思考を受け継ぐのも、ある意味当然と言えるでしょう。

 

人は一日6万回も思考している


『人は一日約6万回も思考している。そしてその約8割、4.5万回はネガティブ思考である』


 コーチングやカウンセリングを学ぶとよく聞く言葉ではありますが、これは半分正解で半分間違っています。いや、間違いではないんですけど💦


 それはさらに、
『人は一日約6万回も思考している。そしてその95%は昨日(過去)と同じ思考をしている』
 
ということです。この昨日(過去)と同じ思考が『ネガティブ思考』ということになります。


 そして『脳は耳から入ってきた情報はすべて真実だと思いこむ』という習性があるので、親から聞かされた言葉、周りから聞かされた言葉、そして特に、自分でつぶやく「ひとりごと」によってあなたの思考、ひいてはあなたのセルフイメージが固まっていきます。


 とはいえ「ネガティブ思考を『ダメなもの』と否定するところからは、さらなるネガティブしか生まれない」「現在のネガティブな状態も受け入れるのが本当のポジティブ」なので、『ネガティブ思考は悪いもの』と捉えずに、現状を肯定し、「いまがダメだからこうしよう」ではなく、「いまのままでも十分いい」「いまの私もよく頑張っている」と考え、自分自身の基準で物事をポジティブにとらえるようにしましょう。



 氣が付けばこの記事、下書きのまま50日ほど放置していました💦 本当は「メンタルブロック」もあわせて取り扱うつもりでしたが、50日も経って何を書こうとしていたのか忘れてしまった、モチベーションが下がってしまった、ここまでで文字数がかなり多くなってしまったので、中途半端とはいえ一旦区切りのよいところで公開に踏み切りました。


 元来人間という生き物はネガティブ思考の塊です。特に日本人はその傾向が顕著かもしれません。


 そのネガティブな自分も自分だよと認め受け入れて、自己認識を深めて自己肯定感が勝手に高まっていく、そんなセミナーを受けてみませんか?


【自己肯定感を安定させ、日常的に高める方法】

【自己肯定感を安定させ、日常的に高める方法】

参加希望者は、上の調整さんご入力の上、koyama.shungo★gmail.com (★を@に変えてください)までご連絡ください。折返し入金先とzoomのURLを送付させていただきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?