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お勧め。

この仕事をしていると、時々、カメラを買おうと思うが何が良いか?と聞かれることがある。決まって答えるのは、値段が同じくらいならどこのでも大差ないので、ヨドバシとかで見て、触って、触り心地とかデザインとか気に入ったものを買うのがよろしいですよ、と言うことにしている。ほんとのところは、キヤノンの一部だけであれこれ使ったことがなく知らないのです。実際、うちなんか旅行とか、遊びに行くときにはiPhoneだけです。奇麗だし、手軽だし、動画だって撮れるし、触るソフトも充実してますもの。
似たような質問に、キヤノンとニコンと(今ならソニーも)どっちが、なんてのもありますが、これも同じ、どっちでもいいと思ってます。私の場合、たまたま最初に中古でcanon A-1を手に入れたから、そのままずーっとキヤノンなだけで、それがニコンだったらニコンになってたでしょう。でも、じつはミラーレスのR5,6がキヤノンから出るまで、知り合いの絶賛するα7ⅲを買って二年ほど使ってました。これがまあ実によく出来ていて、測距点がほぼ全域というだけで、1Dxを使いたくなくなった。高感度も奇麗だったし、軽いし、静かだし。ただ、バッテリーの持ち、起動の遅さ、UIのわかりにくさ、ボタン、ダイヤル、ホイールの多さには閉口したけど。だもんでキヤノンに行ったら、スロット二つのRを早く出してくれと言い続けていた(何の力もないけど)。あと一年出るのが遅かったら、α9に乗り換えていたかもしれない。当時ずいぶん悩んだ。だけど、Rが出たら出たで、EFからRFへのレンズの入れ替えとか、新しいメモリカードとか出費が続いて大変だった。昔はボディにしろレンズにしろ、買ったらほぼ一生もんだと、特に大判系は、そう思ってた。135にしてもこれほどのスパンで買い替えることはなかった。なので、その昔、newF-1、T-90からマウントの変わったEOS1に乗り換えたのも、相当経ってから、それもかなり思い切って、だった。
 もう30年以上キヤノンを使っているので、ボディを握ると指がすっと収まる、というのは当たり前だけどありがたい。ただ、一点、RFになってレンズのリヤキャップとボディキャップが、合わせマークをちゃんと合わせないと閉まらないのには、文句も出る。これまでは見なくても手探りで出来たのに。これもキヤノンに行くたびにぶつぶつ言うことにしている。
 αからだけど、背面モニターが動かせるようになって、ローアングルの時は引っ張り出して使うことが多くなった。歳のせいでかがむのがつらいこともあるけど。若い人たちではアイレベルのアングルでもファインダーではなく、スマホのように背面モニタでカメラを離して見ながらやる人が多いらしい。私には無理だけど。

 ということで、異論も多々あると思うが、私が仕事で使うのにお勧めするのは、キヤノンかニコンかソニーになると思う。どれもプロのユーザーが多く、しっかりしたプロサービスがある。これは、私が機材に、一番求めているのは何かと考えると、壊れない事、失敗のリスクが少ない事、になるから。写せません、写っていませんでした、という状態になるのが一番やってはいけない事と、思ってやってきたので(それでもやるときはやる)。スロットが二つもそうだし、バッテリーと同じように、どんなに重くなってもボディ、レンズ、ストロボの予備は必ず入れていくのが習慣になってる。すいませんでは済まない現場もあるし、先の仕事が飛ぶ、だけじゃなくて、なにより、とっても恥ずかしいから。


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