ホットクックを使い倒すに至るまで。(料理中級者向け)

巣ごもり需要で売れてるらしいですね、ホットクック。とある事情からうちにもある(KN-HW16E-W)のですが、最初は「設定した時間に温かい出来たての料理が食べられる便利な機械」だと思っていました。確かにその通りなのですが、予約ができるのは煮込みやスープ系で、それだけで食事の体をなすにはいささか心もとないとも感じました。もちろんそれだけで十分なシチュエーションもありますが(子どもの留守番時など)、朝から下ごしらえする気力が私にはあまりないせいが大きいのですが。

しかしこの壮絶便利な文明の機器をなんとか使いこなす方法はないかと考えました。まず、ゆで卵。冷蔵庫から出した卵と水100mLでゆで卵メニュー[95]をオン。非常に楽。温泉卵もできるらしい、温度管理機能すごい。

次に、ブロッコリーのゆで。洗って小房に分けて、まぜ技ユニットをセットして、ブロッコリーメニュー[102]。いんげんやアスパラもいける。ほかの作業をしている間にゆで終わってるのがとても楽。

それから、ポテトサラダやフレンチフライの下ごしらえの、じゃがいもの蒸し。蒸し板と水200mLを入れ、じゃがいもを丸ごと乗せて、蒸し物手動メニューで10~15分。ふたを開けてまだだったら追加もできる。

そんな単発的な使い方をしながら思ったことは、ホットクックは「忠実なアシスタント」であるということ。
料理をする人をざっくり3つに分けたときに、
①あまり料理はしないが、おまかせでうまくやってほしい
②そこそこ料理はするが、下ごしらえなどなどの面倒なことはおまかせしたい
③料理をよくするし、采配を持って美味しく仕上げたい
だとすると、ホットクックをよく購入する人は①で、使い倒す人は②ではないかという気がします。


そこで提案したい。
メニュー番号を選んでおまかせというシステムのブラックボックス感はもう少しなんとかならないか。
これを打破するにはどうすればいいのでしょうか?
参考になるのは、最終ページの「好みの過熱設定」。3つの項目があって、
・火力(強火、中火、弱火)
・まぜ方(まぜない、たまにまぜる、よくまぜる、高速でまぜる)
・時間の設定(1分ごと1時間まで)
この視点で「手動調理」(≒メニュー集にない調理)を見ていきますと、どういう調理をするのかだいたい予想がつきます。

手動調理をする時のホットクックの長所は、
・「まぜる」機能がある(スープが作れる)
・「無水でゆでる」や「蒸す」が簡単かつ高機能!(星3つ)
・「発酵・低温調理をする」から「ケーキを焼く」まで温度が出せて維持できる(パンが作れる)
あたりで、
・「めんをゆでる」は同時進行で忙しいときに子どもに任せても使える
・「煮詰める」「ごはんを炊く」あたりはガスや電気釜のバックアップとしてまあまあ使える
・「炒める」はあまりおすすめしない(ガスに軍配)
という個人的な感想もつけておきます。

結論として「ホットクックを使い倒すためには、そこそこの料理経験とカンが役に立つし、下ごしらえには超便利」だと思いました。

個人的に役に立ったのは、
・子どもが突然ケーキを焼きたいと言い出した時にオーブンがなくても焼けて助かりました。
・少量だけ炊き込みご飯を作りたいときに、うちの電気釜は8合炊きなので、ホットクックの3合仕様は気楽にできてよかったです。
・中華がゆや小豆の加熱1時間もセットすれば他のことができて楽。
・すじ肉やばら肉やスペアリブの下ごしらえも楽勝。
・トマトソースがその都度トマト缶から簡単にできます。
・保温やあたため直し機能があるのがよい。
個人的な改善希望点は、
・出来上がりや途中の追加を教えてくれる人工音声はOFFにしております。人の声と音楽またはアラーム音を選べるようにしてほしいです。
・蒸し板の裏側が洗いにくいので、お手入れしやすい形状にしてほしいです。
シャープさんよろしく。

エンジョイホットクッククッキング。

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