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台湾紀行 2日目②

 もう1年くらい前の話になるが、人生初の一人海外として、2泊3日の旅程で台湾に行ってきたので、備忘録もかねて旅行記を書いた。この記事では2日目の後半の動きをまとめているので、少しでも見ていただけたら嬉しいところです。(2日目前半の記事はこちら) 
 なお、本記事は書きかけて半年以上放置していたので、だいぶ忘れているところもあり記述が薄いところもあるが承知願いたい。

台北駅で撮影

 淡水から台北に戻り、今度は台湾鉄路(台湾のJR線)に乗る。目的地まで行く電車が当分来ないので、しばらく電車を撮影することに。

自強号
古いタイプの特急電車
新自強号
最近導入された日本製の特急電車
区間快車(快速)
日本企業だったか韓国企業だったかが製作した新しい電車
区間車(普通)

 本数も多く、特急から普通までいろんな車両が来るから楽しい。車両を含めて駅構内がどことなく日本っぽいので、あまり海外の鉄道という感じはしない。

瑞芳駅

 電車に乗って瑞芳という駅に向かう。だいたい45分くらいだったかな。

瑞芳駅
中国語だと駅は「車站」もしくは「站」

 瑞芳駅からは花蓮とか太魯閣など東海岸に向かう路線のほかに、台湾内陸部に行く平渓線という路線が伸びている。これからその平渓線に乗り、十分というところに行く。

牛肉の麺
馬英九元総統も来たらしい
下の110というのは中華民国で使われる民国暦(中華民国成立の1912年を紀元とする暦)であり、西暦換算だと2021年

 平渓線はおおよそ1時間に一本であり、瑞芳駅でしばらくヒマになった。小腹が空いたので少し歩いて見つけた店に入る。馬英九元総統も来たらしいし味は大丈夫だろう。
 牛肉の麺は肉がほぐれるくらいやわらかい。しょうゆベースに牛肉のダシが溶けたスープが美味しかった。ごちそうさま。
 雨が降ってきたので駅で時間を潰す。天気が悪いのは残念だが仕方が無い。

十分へ

 日本でも走っていそうな気動車に乗ること約40分、十分駅に到着。平渓線はここから先にも伸びているが、乗客の大半はこの駅で降りた。

乗る列車
日本でも走っていそう、というか日本製らしい
十分駅
山深いところに来たことが分かる
線路ぎりぎりまで商店がひしめいている
気球をあげる観光客

 十分はメッセージを書いた気球を線路上であげられる場所として有名だが(たぶん黙認されてるだけ)、一人で来た筆者には気球あげは憚られる。駅周辺や、歩いていけなくもないところにある滝を見ることにした。

靜安橋
駅近くにある吊り橋

 駅の近くにある靜安橋は大きい吊り橋。下まで距離があるうえに揺れるのでホラースポットかもしれない。対岸には特になにもなかった。
 瑞芳方は線路ぎりぎりまで商店が並んでいる。時折日本語で話しかけられるが、黙って歩いているだけなのに日本人ってバレるもんなんだな。

十分瀑布

 目的の滝、十分瀑布まではマップ上でおおよそ30分、階段や天気の都合もあり当日は40分かかった。

踏切
道中の橋から見る川
基隆河かな
四廣潭吊橋

 基隆河にかかる橋を何回か渡って、ようやく滝に到着。

十分瀑布
喋り声が聞こえないくらい水が落ちる轟音が響き渡る

 ごぉぉー、といいながら水がものすごい勢いで下に落ちていく。周りの観光客の声が聞こえないくらいの轟音だ。圧巻。顔がめちゃくちゃ濡れるのは雨のせいなのか、滝の水しぶきのせいなのか。森の中にある大滝という大自然に魅了されて、10分くらいただ滝をながめる。
 滝をながめすぎたせいで帰りの列車をあと少しのところで逃してしまった。1時間に一本だからこのロスは痛い。とりあえずさっき日本語で声かけてきたおっちゃんの店に入っておやつでも食べる。

中にナッツとパクチーが入ったアイスクレープ

 作りたてのアイスクレープはパクチーが良いアクセントで美味しい。体の芯から冷やされて頭も冷静になってきた。
 雨も強くなってきたし見たいところも大方行けたので、駅構内で雨宿りして瑞芳に戻る。さらば十分。次来るときは、願わくば誰かと一緒に気球あげをしたいところだ。

さらば十分
瑞芳と香川の琴平は友好協定を結んでいるらしい

九份へ

 今度は有名な観光地、九份へ向かう。ここ瑞芳からバスが出てるらしいが、乗り場がよく分からないのでそれっぽい所をとりあえずぐるぐる巡る。
 屋根付きのそれっぽいバス停で待つこと15分、九份へ行けるらしいバスが来たので乗車。20分ちょっとだったけど結構揺れた。

九份

九份をぶらぶら

 せまい道路に赤ちょうちんがびっしり。中華風の商店街という感じでどことなくノスタルジーを感じる。夜の暗さと赤ちょうちんの組み合わせが幻想的である。予定より1時間くらい遅く来たが正解だったかもしれない。
 ここにきて雨脚が強くなってきたが、メインの通りはアーケードみたいになっててあまり濡れない。むしろ水たまりに写る赤ちょうちんが幻想的でいいタイミングに来れた。

九份は金山として栄えた町らしい

 メインの通りを外れると途端に人が少なくなるが、こういうところにも赤ちょうちんがびっしり。観光地として抜かりないね。落ち着いて観光できるし、カオナシが出てきそうな雰囲気なのもいい。
 坂や階段が多く歩き疲れたし、おなかも空いてきたのでそろそろ休憩したい。人でごった返すメインの通りに戻ってなにか美味そうなものを探す。

中華風ソーセージ
八角とかのスパイスがかおる
魚のつみれ汁と魯肉飯

 中華風ソーセージを歩きながら食べてると、そこそこ人座っている美味そうな店を見つけたので入る。昼食べたような魚のつみれ汁と相変わらず魯肉飯を注文。今回は豪華に卵をトッピング。
 つみれ汁は優しい味で美味しい。キノコとかイカが入っている練り物で食べ応えがある。魯肉飯の方は味付けは普通だったけど味が染みた卵は注文して正解だった。

ネコを拝んで帰る
観光客に人気だった

 帰りもバスに乗って帰る。どのバスが瑞芳に行くか分からなかったから、手当たり次第に止まってるバスの運転手に「ルイファン(瑞芳)?」と聞いて回る。
 バスでは停留所の案内がなかったので、瑞芳駅の近くまで来たらベルを鳴らして降りる。グーグルマップとにらめっこ。疲れてたがこれじゃあ寝れない。

台北に帰還

 スターフルーツジュースでのどを潤しつつ、行きと同じように電車に揺られて台北駅へ。

スターフルーツジュース
軽い酸味が甘さを引き立てて美味しい
夜の台北駅前

 せっかくなのでホテルまで20分ちょっと歩く。

承恩門
清朝時代に建設された
台北北門郵便局
日本領時代に建築された

 歴史を感じられる建物を思いがけず眺めて、ホテルに到着。

台湾啤酒 経典(クラッシック)
苦みが強いが比較的あっさりしている
台湾啤酒 ONLY 18 DAYS
生ビール
ツナおにぎり
価格は日本で買うのとあまり変わらない

 最後にビールで締める…とその前に、コンビニで買ったおにぎりを食べる。日本と同じで、フィルムをはがして海苔を巻くタイプ。ツナと書かれているが、玉ねぎの主張が強めのところ以外はほとんど日本のコンビニで売っているツナマヨおにぎりと同じ。美味しいね。コンビニでおにぎり結構売られてたけど、台湾でもメジャーになりつつあるのかな。
 台湾に来て初めて日本食を食べたところで、お待ちかねのビール。
 クラッシックはホップの苦みが強い。ザ・ビール。ONLY 18 DAYSはその名の通り消費期限が18日の生ビール。苦みは強くなく、のど越しがいい。
 1日動き回った疲れとビールのアルコールでベッドから出れなくなってしまった。そのまま寝落ち。おやすみ。


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