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【スナックカシマVol.1 後編】三豊市視察を経て、これから私たちにできること

香川県三豊市で行われた三豊市視察会をトークテーマに、コワーキング・コミュニティスペース「みちくさ」で開催されたスナックカシマ。
後編レポートでは、DAY2での気づきをピックアップしています。

▲美味しいドリンクを片手に、後半戦も大盛り上がり!

▶︎前編レポートはこちらからチェック!

三豊市視察会:DAY2の流れ

三豊市視察会2日目の流れは、以下の通り。

  • 10:00 URASHIMA VILLAGE 出発

  • 10:10  CAPE

  • 10:30  積凪

  • 11:10: 三豊鶴

  • 12:00  DEMI 1/2

  • 12:30  UDON HOUSE

  • 13:00  おむすび座

  • 14:15  BC pool

  • 15:00  RACATI

まちの入り口でもあり、フィルターでもある“空き家王子”

▲株式会社KXの菊池。鹿行エリアへの想いは人一倍!

菊池「続いてDAY2についても振り返ってみましょうか。松崎さんいかがでしたか?」

松崎「私はDEMI1/2が印象的でしたね。建材屋さんがやられている雑貨店なんですが、まちのチェックイン機能を担っていて。市内のゲストハウスのチェックインをここの雑貨屋さんで行っているんです。」

菊池「そのゲストハウスも、その建材屋さんがつくったんですよね。」

松崎「そうなんです。この仕組みってまさに私がやりたいことに似ていて。今鹿嶋でもたくさんの方が空き家をリノベーションしているので、ゲストハウスにしてそのチェックインをみちくさでできたらいいなと強く思いましたね!」

菊池「鹿嶋市の空き家バンクを見ても全然リストアップされていないんですよね。」

山町「三豊の場合は、“空き家王子”が自分で足を運んで空き家情報をチェックしているんだよね。不動産屋さんに掲載されていない空き家も、この王子が全部知ってるっていう(笑)」

松崎「事業をやりたい人や移住したい人に向けて、空き家をうまく活用できる仕組みが出来上がっているんですよね。この仕組みは絶対鹿嶋でも取り入れるべきだと思います。」

山町「あとこの“空き家王子”のすごいところは、空き家を見つけてくれるだけじゃなくて、その先も面倒を見てくれるところなんですよね。建材屋さんなので、カフェをやりたい場合はリノベーションまで請け負ってくれるし。」

松崎「だからと言って、全員ウェルカムってわけでもないんですよね。彼がまちのフィルターになっているというか。」

山町「そうそう。事業がやりたくて三豊に来た人を全て受け入れるのではなくて、その事業が本当にマッチしているのかをしっかり見ているんです。地域のトータルのデザインを大切にしているんだなって感じましたね。」

菊池「三豊の方々って、同じビジョンを持っているんですよね。明確に言語化されているわけではないけれども、一人ひとりがまちおこしを自分ごととしてとらえているからこそ、その共通認識が持てるんだと思います。」

地域のシンボルであった酒蔵を、新たなコミュニティースペースへ。

▲アンケート機能を活用しながら、みんなで積極的に意見交換。

菊池「続いて山町さん、いかがですか?」

山町「僕はやっぱり三豊鶴ですね。ここは約30年前に廃業してしまった酒蔵なんですが、取り壊しの話が着々と進んでいた中で、アツい気持ちを持った人々が地域の文化を残すために買い取ったんですよ。自分たちではお酒をつくれないから、酒蔵をリノベーションして、“お酒つくられ体験”ができる宿泊施設をつくったっていう。」

菊池「お酒をつくる立場ではなくて、“自分たちがお米の目線になってつくられる体験”なんですよね(笑)」

山町「そうそう(笑)。そのコンセプトも面白いし、いたるところにシャレがきいていて。例えば酒蔵時代に使われていた釜を宿泊客が使用するお風呂にして、精米体験ができるようになっているっていう。」

松崎「酒蔵としての三豊鶴は終わってしまったけど、宿泊施設として三豊鶴は今も続いていて。それって地域の方々にとっても活力に繋がっているんだなと思います。」

山町「あとは蔵の部分をリノベーションして、レストランのシェフやアーティストを呼んでイベントを開いているんですよね。もともと取り壊す予定だった施設が、地域の文化を継承し、人々が集まるコミュニティースペースへと蘇っている。なんて素敵な話なんだろうと胸が熱くなりましたね。これこそが地域貢献なのではないか、と。」

菊池「やっぱりこういう地域のアイデンティティーというか、シンボルって大切ですよね。鹿嶋でいうところの三豊鶴って何にあたるんでしょうか。」

山町「たくさんありますが、僕はやっぱりお祭りが大好きなので(笑)鹿島神宮で開催されているお祭りもそうですし、鹿島アントラーズ、スタジアムも鹿嶋市のシンボルだと思うんです。」

菊池「あとは大きな施設じゃなくてもいいと思ってて。例えば『このお店がなくなったら寂しいな』とかそういうのでもいいと思うんですよね。」

山町「今はなくなってしまったけど、みんなが好きだった食堂を復活させるとかもいいよね。鹿嶋に住んでいる人にアンケートをとって、期間限定でもいいからそのお店を復活させる。絶対楽しいと思う!」

三豊市視察会での気づき、これからやりたいこと

松崎「三豊市視察会を経て、改めてやりたいって思ったことはカタチにしないといけないなと思いましたね。今考えているのは、誰でも先生になれる“みちくさ市民大学”的なもの。ワンコインくらいでいろんなことを教えてもらえる学校をつくりたいですね。『この分野が得意だからぜひ教えたい』そんな方はぜひお気軽にお声がけください!」

山町「三豊の凄いところって、みんなが三豊をどうしていくかっていう共通認識を持てていることなんですよね。僕たちもそういう部分は大切にしていくべきだと思います。僕は今“ツマギアンズ”というキャンプ場をつくっているんですが、このスペースを早くカタチにしたいですし、今回三豊でキャッチしたエネルギーを若い人へと繋げていきたいですね。」

K-Connectについて

“Playful Sustainable”をテーマに、2021年に始動した株式会社KX。「やりたいこと」を応援し、参画しあえる仲間づくりをするために、様々なプロジェクトを展開しています。その中の一つが、“K-Connect”。鹿行・カシマを盛り上げていくコミュニティー活動で、地域プレイヤーそれぞれが持つビジョンをアウトプットできるスペースになっています。
 
次回のスナックカシマは3月16日(木)に開催予定。トークテーマは「水辺ライフについて妄想しよう!」。潮来市の水路を活用して、どんな水辺ライフを実現できるのかを語り合います。乞うご期待!



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