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未翻訳☆不思議系☆読書感想文「Ceres Colony Cavalier」‐ 感動しました。失われた半生記。

一気に読んでしまいました。

と言いたいところですが、実は冒頭の数章は、あまりにも話が酷すぎて暗澹たる気持ちになってしまい、何度か読めなくなって数日放置していました。


でも、ご安心ください。読むのが辛くなるような過酷な話は冒頭だけだと思って大丈夫です。

ネタバレと有料で得た情報が入っている部分は非公開とします。

もし失業などで経済的につらい状態だけど興味があって読んでみたい方がいらしたらメッセージで事情をお知らせください。


おおざっぱなご紹介

これは、20(とうぇんてぃ)アンドバックと呼ばれる、コーリー・グッドが公言し始めたものと同様のSSP(秘密宇宙プログラム)に連れていかれた人の回想が書籍になったものです。

トニーは普通の小学生でしたが、ある時、「僕のお父さんはイルミナティ」という不思議な外見の転校生とトラブルになりました。

その直後にUFOに連れ去られ、「時計仕掛けのオレンジ」のような非人道的な特訓を受け、南米と北米で奴隷として使われた後、準惑星セレス(日本語ではケレス)でさらに奴隷として働かされた驚愕の体験が時系列で詳細に語られます。

20年の奴隷生活の後に元の10歳の体に戻され、時間を操る技術によって誘拐された夜に戻され、それ以後は私たちと同じように生活してきたといいます。

この20アンドバックと呼ばれるプログラムは皆、戻される前に薬と機械で記憶を消されるようなのですが、戻されたあとは人が変わってしまい、以後はどちらかというと孤独指向となり、子供らしさを失ったようになってしまったといいます。

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2,040字

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