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オールドカメラに思いを馳せる ~Zorki4、お前壊れてないか?編~


Youtube で海外の方のZorki4の使い方動画を見たり実際に外で使ってみたりして、最近Zorki4の使い方がようやくわかってきた。

Zorki4とJupiter8

また、ネットでいろいろ資料を探していたところ、私のZorki4はPM1735型?というらしい。軍艦の黒い部分上部に装飾があるからだとか。マニアは見た瞬間にわかるんだろうなぁ(偏見)。

引用:https://www.sovietcams.com/cameras/detail/46p0twxp9yg0wwm9b5snw6dwdy

そんなマイZorki4だが、使い方がわかると同時にオールドカメラ故の故障問題も露見してきた。
今回はそんな故障問題をいくつか紹介しようと思う。

右端のダイアルを巻くことで、中央のシャッターダイアルが回転するのだが…(下顎みえてますよ)

問題点①:シャッターダイアルの初期位置がおかしい疑惑
上の写真のように私のZorki4はシャッターをチャージしていないときは8時の方向をシャッターダイヤルが示している。しかし、Youtubeでほかの方の動画を見るとどうやら初期位置が8時の方向なのは私のZorkiだけのような気がする。これは製造年代の違いによる仕様なのだろうか?

引用:https://www.youtube.com/watch?v=PqzhpqkZnHo
引用:https://www.youtube.com/watch?v=f1fGjotHBrM 

問題点②:ダイアル回転が最初に空回りする?

初期位置がおかしいのに加えてダイヤルの回し始めはシャッターダイヤルが回らず、少ししてから回り始めるのだ。

どういうことか説明すると、10~20 の範囲のダイヤルを点の位置まで回すと初めてシャッターダイヤルが回るようになっているのだ。(10~20のどの位置で回り始めるかはマチマチだ。終わってる。)最初はシャッターをチャージしていて、チャージが終わった後で速度を決めるためにシャッターダイヤルが回り始めるのかと思っていた。しかし、上で紹介したお二人方の動画では右端のダイヤルを回したらすぐにシャッターダイヤルが回っていたのだ。ここで初めて、これはさすがに何かがおかしい、マイゾルキー4が壊れているかもしれないと思った。何より私が懸念している点は、シャッターがチャージされていないということは内部の幕が完全に巻かれていない可能性があるということだ。内部の幕が完全に準備できていないと、フィルムが感光しない場所ができてしまうのではないか?

ダイヤルを回すと、暗幕が左から右にチャージされ、シャッターを切ることで幕が横に走り光が差し込む。ライカヤそのコピー品によくある構造らしい。

右端のダイヤルを一回転させたとき、大体250 のところにシャッターダイヤルのインジケーターが来る。その時、暗幕の縫い目がカメラの左端から上画像のところまで来る。もしこの縫い目のところが光を通すとしたら、セットされたフィルムの右半分は感光されないのではないか?と思うのだ。実際にZorki4で撮った写真の中では感光されていない部分のあるものがあり、自分の中でこの仮説の信ぴょう性がさらに高まってしまっている。

暗幕が完全にチャージされず感光しない箇所が出ている?

シャッター速度をうまく調整できない
本来のZorki4はシャッターをチャージした後、シャッターダイヤルの中央部のノブを持ち上げてシャッター速度を調節する、らしい。らしいというのは、私のZorki4はノブをほかの方の動画ほど持ち上げられないからだ。一応動かすことはできるのだが、内部のゼンマイの力に負けてシャッターが切られてしまう。これらの何が困るのかというと、ノブを動かさないと低速帯(赤い数字のところね)まで調節できないのだ。だからと言って右端のダイヤルを回して低速帯までシャッターダイヤルを持って行くと、シャッターが何かにひっかかって切ることができなくなる。つまり、私のZorki4が対応可能なシャッタースピードは1/1000 ~ 1/100までなのだ。

今できる対策
本当はもっとこまごまとした問題点もあるのだが、あげると長くなってしまうので、とりあえず大きな問題3つを紹介させてもらった。これらの故障個所は全てシャッターダイヤルに起因しており、低速調節機構に何かしらの不具合が生じているのではないかと私はにらんでいる。そもそもZorki4はこの低速機構の信頼性が低いらしく、特定の操作作法を守らないと故障につながってしまうそうだ。Zorki4を紹介している海外の方の中には、ノブを持ち上げてシャッタースピードを調整したくないように言っている方もいた。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=-lwHqcWL5ZA

しかしよく考えてみたら私のZorki4は1958年製造だから、もう66年も働いているのだ。人間にあてはめたら定年退職を終えたあたりの年齢で、引退させるのが普通だろう。どこかしらにガタが来ていても全く不思議ではないのである。そう思うととりあえずシャッターをチャージできて、写真は撮れるZorki4がなんとも健気に思えてきた。とりあえず引き続き触りながら、シャッターが切れて写真もしっかりとれるシャッター速度を模索してみようと思う。

でもやっぱりフルパワーのZorki4も観てみたいので、分解して錆取りやグリスを補充してみようかな?
写真を撮る以外のことでもZorki4は楽しませてくれるのだった。


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