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現像、できてないじゃん!

少し前に紹介した、ソ連生まれの愛すべきオールドカメラ、ゾルキー4とジュピター8で写真を撮っていたところ、先日フィルムを使い切ったので「現像」をしてもらった。

フロムモスクワ、ウィズらぶ。

「プリントはしなかったんだ?」と思ったアナタ、賢いです。
フィルムを渡すときに「店員さんは現像のみにしますか?」って確認を取ってくれたんだけど、私はてっきり「現像」というのはプリントまで含めたことを指すのかと思って、ボンヤリとしたまま了承してしまった。
ただ結果的に、この「現像のみ」がオールドカメラを扱う上での気づきを私に与えてくれたのだった……。

現像完了予定日、受け取った封筒がなんか写真が36枚入るには小さい。そういえば料金も昔写ルンですの現像をしてもらった時より安いし…この時点で「現像」が何の意味を指すのか察した私はとりあえずフィルムがどうなっているのか確かめるために家路を急いだのだった。想定と違うことは起こる、これが人生か。

帰宅して封筒を開けてみるとコンブのような色のニョロニョロとしたものが中に入っていた。てっきりネガフィルムみたいに切られているかと思ったらそうではないのね。人生想定とは違うことは起こるもんだからね。あれ?でもなんか撮り終えたフィルムにしてはさっぱりしてるな……。

一部撮れていないところがある、というより一部撮れているところがある。

いや全然撮れていないじゃん!
3度目の想定外といえどこれはさすがにショックだった。なんだかんだ構図とか気にしながら撮ったのにそれが全然移っていないのだ。

やっぱりオールドカメラだからジャンク品なのかな~と思いながらフィルムを手繰っていくと、一部のものはきれいに撮れていることに気づいた。

きれいに撮れているところもあるっちゃある。

きれいに撮れているところがあるってことは、その写真を撮る時点ではカメラは機能していたということ。つまり、写真が撮れていないところは、カメラ事態がイカレていたわけではなく、こちらの設定が正しくなかった可能性が高い。おかしいのは機材じゃなくてお前、とロシア語で言われた気がした。

じゃあなんの設定がよくなかったのか?と思ってじっくりフィルムを眺めてみる。

☆この点々は一体……!?

この黒い点々……この並びはぼんやりと見覚えがある。確か夕暮れのかなり暗いときに、マンションの明かりがエモ(笑)買ったから撮ったやつな気がする。つまり、黒い点々は光が当たったところで、当たってないところは暗かったところだ。


ほくろみたいだ

つまりこの部分はシャッター速度が速すぎたか、はたまた絞りをきつくしすぎたか、そもそも暗すぎて感光していなかったってことなのか!。このあたりは露出計を買っていなくてかなり適当にシャッター速度とか絞りを調整してたからなあ~。

いろいろ調べていると、露出についてとても参考になりそうなノート記事を見つけた。

https://note.com/yujifujimoto/n/nf2e5465dc620

是非読んでほしいので詳細は避けるけど、朝昼夜の光量に適した露出の目安が書かれている。次写真を撮るときは参考にしてみよう。

とりあえず、現像が成功したフィルムを焼き増ししてもらうために切り出すか……

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