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Celvokeに愛を注ぐ。〜アイパレット2022Ver〜

定番も限定も、心に刺さる瞬間に手に取ってきたパレット。
Celvokeの色の解釈はいつもお洒落で絶妙で。
意外性のある配色、新しい色の使い方にときめくなか、それでも納得の仕上がりとブレない "らしさ" 。

例えばテラコッタカラーひとつとっても、深みや濁り、質感や透け感や光り方、パレットによって絶妙に違うその個性が、Celvokeらしさでありハマる理由でもあり。

・Voluntary Basis Eye Palette
・Voluntary Eye Palette

テクニックなしでも目元に美しい陰影を作れる使いやすさ。使うたびにはっとするメイクのバリエーションを叶える、新発想のベーシックアイシャドウ。
色ごとにつき、のび、発色を緻密に調節することで、絶妙な抜け感を演出します。
Celvoke 公式HP

ベーシックからやや逸脱したカラーリングが特徴的なClevokeのアイパレットたち。
パレットやカラーごとに少しずつ違う質感で、それらの個性や魅力を最大限に惹き出しているんだなと感じます。

今回はそのパレットと色の個性について、思う存分語らせていただきます。


𓂃 𝑪𝒆𝒍𝒗𝒐𝒌𝒆𝒔 𝑷𝒂𝒍𝒆𝒕𝒕𝒆𝒔 𝟐𝟎𝟐𝟐𝒗𝒆𝒓 🧳

Palette - 01 Orange Brown

品番"01"にはそのブランドやアイテムの思想が見える…とはわたしが勝手に思っていることですが。
このオレンジブラウンこそ、これからCelvokeのパレットと色について語る上で基軸になるといつか、絶妙さの " 芯 " の部分というか。

ヴォランタリーベイシスアイパレット
01 オレンジブラウン

紫を含んだレディなブラウン、深みのあるシックなオレンジ、肌馴染み良いサンド、スチールな輝きを放つグレージュ。一味違う4色パレット。

一見するとパープル・オレンジ・ベージュ・シルバー、かもしれない。
肌に乗せるとそれぞれに名前がつけられないほど複雑なカラーたちで、パープルはピンクパール配合の紫がかったダークブラウン、ブラウン混ざりのコーラルが透け感のおかげでオレンジに近付いていくし、サンドベージュはピンクのサテンな艶筋が実は可愛らしいし、シルバーは肌に馴染んでグレージュへ変化していく。

オレンジだけマット寄りなのは個人的にCelvokeらしさだと思っていて、それはきっとこのカラーに尽きないこだわりがあるからで。
色を楽しむための潔さ、そして抜け感。
それを追求した結果がこの質感なのかな、と。01番を使うとき、どこまでオレンジブラウンをオレンジブラウンとして乗せるかがいつも楽しみなので、ふと。

1:左下イエロー、アイホールと目頭に沿うように
2:右上オレンジ、目尻側と下瞼
3:左上パープル、ライン代わりと下瞼キワ
4:右下シルバー、上瞼の中央と下瞼の中央キワ


Palette - 04 Terracotta

過去に発売されていたパレットの限定復刻版です。
当時のCelvokeは知らないけれど、やっぱりCelvokeのテラコッタには風格すら感じられて、配色はいま見ても退屈しなくて、いろんなものを超越してくるなって。

ヴォランタリーアイパレット
04 テラコッタ

朝雪のようなホワイト、ゴールドパール配合のダークブラウン 、奥行きあるテラコッタ、無機質を裏切る華やかなグレー。濁りやくすみさえこなれた印象へと着地。

テラコッタとグレーが同居するのがCelvokeらしい。
朝雪のようにきめ細かくて透明感があって輝度の高いホワイト。ゴールドパールが見つかるダークブラウンはエッジィ。透け感を孕んだCelvokeの粉質らしい奥行きのあるテラコッタ。微妙な違いの多彩なパールで無機質のイメージを裏切る華やかなグレー。

リップではディグニファイドに「純なテラコッタ」を感じたけれど、アイシャドウでは04にやっと「純」を感じました。
オレンジないしテラコッタがパレットに入っていることは多いけれど、どれもそのパレットに合わせてやっぱり少し明るかったり鮮やかだったり偏光したりと「純なテラコッタ」ではない気がしていて…ここにあったんですね。

1:左上ホワイトをアイホールと下瞼の目頭側
2:左下オレンジを二重幅と下瞼
3:右上ブラウンを下瞼の目尻側
4:右下グレーを上瞼の目尻側、1/3へぼかす


Palette - 05 Green Terracotta

ボタニカルな印象の配色と、湿度の高さを感じる質感。パレットにクリームが入ったり異なるトーンがアクセントカラーになるようになったのはここからです。

ヴォランタリーベイシスアイパレット
05 グリーンテラコッタ

青ラメが瞬く深いグリーン、穏やかなオレンジベージュ、シマーなイエロー、絶妙な抜け感が叶う色設計。オレンジのクリームでまた違う表情にも変化。

湿度の高い暖色の中に、ひとつだけやたらエッジの効いた深いグリーンが印象的。
ブルーやグリーンのパールが配合されたブルーグリーンは少しメタリックで、ボタニカルな印象のパレットながら発色は都会的。ぬくもり感たっぷりのノンパールなオレンジベージュとシマーなクリームイエローは穏やかで、クリームタイプのオレンジブラウンは熱っぽい鮮やかさ。

Celvokeにはどちらかというと都会的なイメージを持っていましたが、05番はボタニカルというか熱帯雨林のような湿度とか青々しさとか「大地」っぽさを感じていました。発売されたときはCelvokeを知らなかったからリアルタイムでコンセプトとかプロモーションを見られなかったけど、どんなテーマだったんだろう。

1.左下イエローをアイホール広め〜目頭にも
2.右下クリームを二重幅から上へ伸ばすように
3.右下オレンジを下瞼
4.左上グリーンを上下瞼のキワへ細く


Palette - 06 Sunset Gray

淡い暖色2色×グレー2色…メイク上級者じゃなきゃ使えないんじゃ?ってくらい、一見難しそうな配色。
それが意外と使いやすくて、抜け感ってこういうことか!って。Celvokeの「奥行きのある女性」ってコンセプトに触れられるパレット。

ヴォランタリーベイシスアイパレット
06 サンセットグレー

ほのかな赤みを感じるグレーと無機質なブルーグレー、桃色に変更するオレンジとラメが隠れたこなれたイエロー。モードな雰囲気の絶妙な4色パレット。

左上はほのかに赤みや紫みを感じるグレー。右下はアスファルトのような無機質なグレー。どちらもメタリックな質感です。オレンジはゆるやかにピンクにも偏光して、イエローには控えめなパールが入っています。
都会の夕暮れの空気感。情景じゃなくて、空気感。

グレー2色だなんて…なんて斬新…!グレーって無彩色のはずですが、こんなに表情分けできるとは。
テラコッタに次ぐ「Celvokeといえばなカラー」はグレーだと思っていますが、06番で味わうグレーはシャープで都会的。" モードなメイク " に初めてピンときたのがこの06番です。

1:右下イエローを上下瞼全体
2:右上オレンジを二重幅と下瞼イエローより細く
3:右下グレーを上瞼中央へぼかす
4:左上グレーを下瞼中央キワと眉


Palette - 09 Sandy Ground

2020年のAWコレクションで発売された定番色。
陰と陽のコントラストを表現したコレクションでしたが、限定色とすっごく迷ったのを覚えています。
サンドカラーが決め手で選んだくらい、秀逸な影色。

ヴォランタリーベイシスアイパレット
09 サンディグラウンド

揺れ動く星色に、影を落とした砂色。淡光を秘めた宵空色、鮮やかな夕色。情景が目に浮かぶような美しい配色と2つの質感で光と影を重ねるパレット。

クリーム×パウダーがそれぞれ2色ずつ。
多色パールが瞬くシマーなイエローと、じんわり滲むビビッドなオレンジがクリーム。
しっとりしたパウダーは、マットなサンドと寒色パールがチラつくネイビー。
夜へ向かう砂漠の移ろいが浮かびます。( ONE PIECE好きなので勝手にアラバスタパレットだと思っています。笑 )

光と影の解釈を何通りにもできる気がします、特にオレンジに関して。
サンドとオレンジなら砂漠に差す夕陽のようで、オレンジが光。ネイビーとなら夜への空模様でこちらも光。イエローとオレンジならオレンジが影、と思いきやイエローは星の色かもしれなくてそうなるとオレンジは光。
なんて。だから主張しやすいパウダーじゃなくて溶け込むようなクリームにしたのかなぁ、なんて。勝手に想像するだけですが、瞼上で様々な情景を描くのも楽しいです。

1:右上イエローをアイホール
2:右上サンドを上瞼の左右へ、陰影をつける
3:右下オレンジを下瞼
4:左下ネイビーをアイラインとして目尻へ


Palette - 10 Antipue Gold

2021年のサマーコレクションで発売された定番色。( 写真は限定のゴールドパッケージ )
ゴールド×レッドがテーマだった2021年夏は太陽の輝きや大地の強さをイメージしたカラーリングで、定番より少しリッチな煌めきと配色です。

ヴォランタリーベイシスアイパレット
10 アンティークゴールド

生命力溢れるレッド、リッチなサンド、夏のギラつきを色化したような艶筋に真鍮のような鈍い光。ゴールドを多方面から表現しつつ4色での完成度もさすが。

イエローに紛れたパールはいつもより鮮やかで彩り豊か、あとのレッドやゴールド、ブラウンは、リッチな発色ながらも落ち着きのある真鍮のような少し鈍い輝き。ボルドーのような深みのあるレッド、艶筋宿す華やかなシャンパンゴールド、重厚なブラウンはゴールドの輝きでドレッシーに映ります。

どの色にもパールや光沢があるので夏のパッションやギラつきを感じますが、それでももっと地に足のついたというか芯の強さというか、使い込んだアクセサリーのような年季ある土や樹のような、時間=強さ・美しさを体現してくれるようなパレット。

1:左上イエローをアイホール広めと下瞼
2:左下ゴールドをアイホール、陰影をつくる
3:右上レッドを二重幅と下瞼のキワ
4:右下ブラウンを上瞼のキワ


Palette - EX06 Noeth Wind

2021年のAWコレクションだったノースウィンド。
限定色ですが黒の定番パッケージの方はまだ購入できます。( 写真は限定の白パッケージ )
「奥ゆきのあるブラック」をテーマにしてきたCelvokeですが、純白のパッケージもまたカラーの鮮やかさが際立って美しいです。
2021年秋冬のテーマは「雪解け」。浄化された美しさやしなやかさのコンセプトに、清々しいカラーリングが新鮮。

ヴォランタリーベイシスアイパレット
EX06 ノースウィンド

"らしい"くすみ系暖色と透明感溢れる寒色の大人ポップな配色のパレット。過ぎる季節を共に楽しめそうな色たち、肌に溶けていく淡い発色もロマン。

クリームタイプのパールホワイトは透明感に溢れ、凛とした冬の空気感。イエローとオレンジは "らしい"くすみ系。鮮やかながらも晩夏のような静けさのあるイエロー、秋の盛りやはたまた雪解け後の花を表すかのような力強いオレンジです。澄んだアイスブルーは今季のコンセプトを代表する神秘的なカラー。

パールホワイト以外はマットな発色ですが、イエローとオレンジはしっとり・アイスブルーはさらりと軽い粉質で、それぞれのカラーにあった質感を選んでいるこだわりも素敵。
締め色が入るパターンと違うところも限定らしいテンションで好き。季節によってメインにしたいカラーが変わる、一緒に過ごすのが楽しいパレットです。

1:左上ホワイトを上下瞼全体
2:右上イエローをアイホールと下瞼
3:右下ブルーを二重幅
4:左下オレンジを上瞼の目尻、1/3



Celvokeといえば、な不動の看板カラー

Celvokeを語る上で外せないカラーは間違いなく「テラコッタ」。
その存在はリップで有名になりましたが、パレットにおいてもコンセプトやパレットのイメージを担っているであろうカラーです。
ここでは鮮やかなオレンジ含め、テラコッタとさせていただきましょう。

テラコッタのカラーチャート的に見ていただけるといいなと思います。
( 04番05番、順序逆にスウォッチしてしまいました… )

明暗の混ざり方や透け方、輝き方、どれも同じものはなくて。
その絶妙さがCelvoke好きにはたまらなくて。
肌に馴染む主役級カラー。
Celvokeにおいて " 馴染む " と " 映える " は混在できるらしい。

01.オレンジブラウン
この中では一番ブラウン味が強いテラコッタ。同配されているパープルやシルバーに負けない深みがモードな雰囲気。
05.グリーンテラコッタ
熱っぽい鮮やかさのクリームタイプ。イエローとオレンジがベージュ混じりで柔らかいので、発色が物足りないときに仕込むとニュアンスチェンジも。
04.テラコッタ
この中では名前の通りきっと「純」なテラコッタ。ほどよいパール感もあって、メインカラーとして作られたであろうバランス。
09.サンディグラウンド
夕空のような滲み方が美しく、ビビッドオレンジな印象ながらこれひとつでグラデーションになる複雑さも。
EX06.ノースウィンド
並べてみて気付く花っぽさ。上品なくすみの中にコーラル混ざりというか実は可愛らしい軽やかさがありました。



実は表情豊かなグレーたち

実はテラコッタと同じように、多様なこだわりを感じるのが「グレー」。
無彩色なはずのグレーから華やかさや柔らかさ、ぬくもりを感じることってなかなかすごい。
他のブランドと比べてもパレットにグレーが入ることってあまりない気がするのですが、Celvokeには限定じゃなくても当然のように入る、あまりにも堂々たる存在感。

表情豊かなグレーたち、もっと知りたいカラーです。

01.オレンジブラウン
肌に馴染んでグレージュのように発色する、実は柔和なニュアンスをはらむグレー。パールというよりはメタリックな質感。
04.テラコッタ
多彩なパールで無機質のイメージを裏切る華やかなグレー。この中では一番スチールっぽいカラーなのに一番ドレッシー。
06.サンセットグレー
ほのかな赤みや紫みを感じるグレー。グレーからぬくもりを感じるとは。西陽を浴びた都会の空気感。
06.サンセットグレー ( 右上 )

アスファルトのような無機質感。光を受けて繊細にきらめく様子は、洗練された都会の混合物的なそれ。


𓂃 𝑪𝒆𝒍𝒗𝒐𝒌𝒆𝒔 𝑷𝒂𝒍𝒆𝒕𝒕𝒆𝒔 𝟐𝟎𝟐𝟐𝒗𝒆𝒓 🧳


はぁ、たっぷり愛を語れて満足です。♡

メイクするのに改めて公式HP見て参考にしたら新しい発見があったり、見たことなかった季節のルックがあったりして、そんな意味でもこの記事を書いて良かったです📙

絶妙な色や質感の差異、ひとつのパレットの中にあるテーマや物語、ブレないブランドコンセプト、重ねて生まれる奥行きや心地よい濁り…。
Celvokeのこだわりについては一個人の解釈でしかありませんが、それでも愛には変わりないので。地元・札幌にも直営店がオープンしたので ( めちゃくちゃ嬉しい! ) これからも沢山愛を注ぎます♡。

2022.5  Yuu Aoki

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