同じ熱量の職場を選らばなければ、優秀な人ほど潰れていく

仕事がうまく進まないときはだれしもあると思います。
私も時々、スランプに陥ることもあります。

仕事がうまくいかないときは、
「ゴールが見えていない」「前提条件が見えていない」
「戦略があいまいだ」が主な原因だといわれます。
わたしも、この意見には大賛成です。

しかし、中には、ゴールも、現状分析も、戦略もあるのに、
上手くいかない人がいます。

すごくお仕事ができる、快活で積極的な人だけど、気づけば回りに疎んじられている。
「性急すぎる。もっと周りの対話が必要だ」と裏で言われ、
時期に失脚していく。なぜでしょうか?

今日はここについて、つらつらと。

仕事がうまくいかない理由として、上記3点は必須ですが、
組織として動くならば、そこに「組織人格・ステークホルダーの人格」との相性、そして何より「熱量の差」が入ると考えます。

組織人格とは、私は、「その企業の最初の成功体験で芽生えた風土」と
位置づけています。1970年代で製品志向で成功した企業ならば、上位下達、セクショナリズムな風土、価値観が強く残っている企業も多いですし、2010年代で成功した企業ならば、社会志向で企業風土を作っているところもあります(もちろん、製品志向の会社さんも多いです)。

あと、ステークホルダーの人格とは、単純に決裁者ですね。
その仕事の決裁者が部長さんか、経営層か、それとも親会社や大株主か。

さて、最初の成果がでない理由についての考察に戻ります。
私が前職や現職でうまくいかない人を見て思うことは、
「そもそも提案側と決済側の、対象への熱量の差が著しい」場合、
失敗するケースがかなり高いということです。

熱量の差がどう影響するかというと、一番大きなものでいうと、
「困ったときに、支援してもらえるか」の差です。
決裁者側にも熱意がなければ、大事な時に矢面に立たされるばかりか、
最悪スケープゴートにされたり、後ろから刺されたりが起きます。

ここで、これを読んでいる、自他ともに仕事に積極的だと言われている人に向けてお勧めしたいのは、『皆さんほど、決裁者は熱意がない場合が多い』ことを常に頭に置いておくことです。

対面で話すときは「いいね」と言ってくれますが、それをほかの方に説明するときに放り投げられるのは、相手に熱意がないからです。

皆さんの過去の失敗を振り返ってみていかがでしょうか。

では具体的にどうすべきか?
私は、以下をお勧めします。
①相手に熱意を生む=自分ごとにさせるまでは、展開しないようにお願いしておく
②説明と事例、説得材料の準備に尽くす(無駄と思われるかもですが、熱意のない方に火をつけるには必須。人の行動特性にも関係)
③そもそも、熱量を持てる方が決裁者か判断する(現状維持を望む方が決裁者なら、あなたはそのエネルギーを別のことに使った方がいい。部署移動や、転職など)

仕事に唯一解も、タイムマシンもない中、熱量もって、戦略持って、仕事を切り開く皆さんは素晴らしいです。

しかし、世の中にはその熱量を持つ人は意外と多くありません。
熱量に差がありすぎると、面従腹背が発動するのが世の中です。

IOサイコロジーとも共通しますが、そのような環境は、皆さんには合っていないのかもしれません。
その時は、自分の輝ける場所に移動するのも手ではないのでしょうか。

では、またどこかで。

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