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同じビフィズス菌でも種によって、その働きは違うってことですね!

先日からヨーグルトに焦点を絞り、ビフィズス菌について書いてきました。今日は、同じビフィズス菌でも種によってその働きは異なるという話しをしたいと思います。

以下、慶応義塾大学の福田真嗣先生の話しから引用させていただきます。

昨日のコラムで森永乳業のビヒダスの話しをしましたが、このビヒダスはBifidobacterium longum BB536 株でしたが、ビフィズス菌と言っても、このビフィドバクテリウム・ロンガムだけでなく、ビフィドバクテリウム・アニマリス、ビフィドバクテリウム・アドレセンティスなど複数種類ございます。

福田先生が実験モデルとして使ったのが、腸管出血性大腸菌O157 :H7(以下O157と表記)です。無菌マウスにO157を経口感染させると、1週間で全てのマウスが死んでしまったそうです。これに対し、マウスの腸内にビフィドバクテリウム・ロンガムを定着させた場合は、同じようにO157を経口感染させてもマウスは死にませんでした。

ここで、無菌マウスの話しが出て参りましたが、無菌状態にいるマウスは何かの菌が侵入してきた場合、妨害する菌がいないため、その菌が定着しやすいのと、すぐに分裂し増殖しやすいため、実験では無菌マウスが使われます。生まれたての赤ちゃんが胎児の状態では無菌で、産道を通るときに様々な菌に出会い、腸内に定着しやすいのと同じですね。

少し余談でしたが、この実験で今度はビフィドバクテリウム・アドレセンティスを定着させO157を感染させるとマウスは生き残れなっかたと言います。

これは同じビフィズス菌でも種の違いが関係していることを示していますが、では、なぜそのようなことが起きたのでしょうか?

どうやら、その菌が持つ‟糖のトランスポーター”の違いのようですが、このトランスポーターとは何なのか?

明日、詳しく見て行きたいと思います。

*画像は、苺とヨーグルトです。苺を画像にピックアップした理由は、ただ単に美味しそうだったからです!?ビフィドバクテリウム・ロンガムとは関係ありません!?笑