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ビタミンDをつくるために、毎日、太陽を浴びていますか?

昨日のコラムでビタミンは、体内ではほとんど合成できない有機化合物だという話しをしていたかと思います。

世の中、何でも例外と言うのはありまして、ビタミンDやビタミンKは例外で、体内でも合成できるビタミンであります。ビタミンKについては腸内細菌が力を発揮しているようで、明日のコラムで詳しく書きたいと思います。

それで、ビタミンDですが、よく日光にあたるとビタミンDが生成されると、ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

少し難しくなりますが、皮膚が太陽光のウルトラバイオレットB(UVB)に曝露されると皮膚に蓄えられたジヒドロコレステロールという、コレステロールの一種がプレビタミンDに変換されます。(プレビタミンとは、ビタミンになる前の一時的な物質のことです)

このように日に当たることで、人は8割から9割のビタミンDを合成しています。

そして、食物からもビタミンDを摂取しています。ビタミンDはD2~D7の6種類が存在していますが、人にとって重要なビタミンはビタミンD2とビタミンD3の2つです。

それぞれ、D2が植物由来(干し椎茸、きのこ、海藻など)でD3が動物由来(魚肉、鶏卵など)のものに大別されます。

ここで、画像を見ていただくとわかりやすいですが、日に当たり皮膚で作られたり、食品から摂取されたビタミンDは、肝臓や腎臓で活性化ビタミンDに変換されていきます。その活性化ビタミンDは運動等によりたんぱく質合成にも一役買っています。

活性化ビタミンDはカルシウムの吸収率を高め、血中に取り込み全身をまわって骨を強くしていきます。

また、免疫細胞を強めることで免疫力をつけるなどの働きもあります。

ただ、過剰摂取には注意が必要です。サプリメントの過剰摂取や過剰な太陽光曝露は、プレビタミンD及びビタミンDを不活化すると言われています。

ずっと家にいて1日30分も日に当たらない人は、ビタミンD生成の基準値25OHDに満たない可能性はありますので、毎日1時間程度は、夏の暑い時期はのぞいて、日向ぼっこでもしたいですね(笑)