■糖尿病の治療とは、抗糖化、抗炎症、抗酸化。その食品とは?ヘモグロビンA1Cは、糖化の指標。
◆ 血管組織
血管組織が糖化してしまうと、血管がもろくなり炎症が起こりやすくなります。これが引き金となって、動脈硬化のリスクが高まり、やがては心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患につながってしまいます。
◆ 肝臓組織
腎臓組織の糖化がすすむと、腎機能が低下、血液中のタンパク質が濾過しきれずに尿に漏れ、
尿たんぱくの症状が出ます。
◆ ほかにも、骨の糖化、目の糖化など
骨の糖化がすすむと、骨粗鬆症の発症につながります。目の組織の糖化では、ドライアイや白内障などの原因になります。
他にも、糖化は、アルツハイマー進行との関係も問題視されはじめており、健常な高齢者の脳と比較した実験によると、アルツハイマー病患者の脳には、約3倍ものAGEsが蓄積されていたとの報告もあるほどです。
【1】 抗糖化作用がある食品
食品名特徴1生姜
生姜は、抗糖化作用のある食品の中でも、ナンバー1の抗糖化力を持っています。生姜には、抗酸化作用もあるため、アンチエイジングには「抗酸化」「抗糖化」の両面で大変優秀な食材です。
2シナモン
生姜に引き続いて、抗糖化作用が高い食品です。砂糖の依存も抑える作用があります。
3クミン
クミンも糖化阻止率の高い食品です。クミンはカレーには欠かせないスパイス。炒め物や肉料理に使うと、エスニックな香りで食欲増進も期待できます。
4黒胡椒
黒胡椒には、抗糖化作用が期待できますが、刺激が強いものなので、胃腸の弱い方は摂取方法や量に工夫が必要です。
5バジル
乾燥バジルでも生バジルでも有効です。ジェノベーゼソースを作って、生野菜やカルパッチョなどのソースにして食べると、とっても美味しく糖化を抑えた食事ができるので、おすすめです。
6りんご
特に皮の部分に抗糖化作用の高い物質が含まれています。他にも、りんごには食物繊維やクエン酸、ビタミンCなども豊富に含まれ、美容や健康に効果があります。しかし、果糖が含まれるので、食べ過ぎには注意して摂取するようにしましょう。
7にんにく
にんにくには、疲労回復や抗ウイルス作用などの作用のあるアリシンと呼ばれる栄養素が含まれ、この栄養素には、抗糖化作用や抗酸化作用も持ち合わせています。生のまま摂取すると効果が高いと言われています。
8アーモンド
アーモンドには、排出の難しいAGEsを体外に排出する効果があって、血糖値も下げてくれるおまけ付き!
9エビ、カニ、貝類、きのこ類など
キチン・キトサン類を含むこれらの食品は、AGEsの吸収を抑える可能性があります。
10ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトを2カ月摂取すると、AGEsの生成が抑えられることが明らかにされています。
11モロヘイヤやヨモギ、ドクダミ
モロヘイヤやヨモギ、ドクダミには、AGEsの分解や排出を促進する作用があることが分かっています。
12クエン酸を含む、酢や柑橘類
身体の細胞には、ぶどう糖を燃焼するクレブス回路(TCA回路)というシステムがあります。クエン酸が多く含まれる酢や柑橘類には、このクレブス回路の働きを高める作用があります。
さらに、AGEは、酸性になると減少するということが分かっていますので、例えば、揚げ物などにレモンや酢をかけて食べるなどの工夫をすると、AGEsの生成が抑えられます。
13マンゴスチン
マンゴスチンの果皮に含まれる水溶性ポリフェノール(キサントン類やプロシアニジン類、カテキン類など)に抗酸化作用や抗糖化作用があることが明らかになっています。さらに、ロダンテノンBには、非常に高い抗糖化作用が認められ、臨床研究が実施されています。
【3】 糖化を抑制する話題の食品 ~低GI食品とは?~
身体にAGEsが溜まってしまう状況は、血糖値と大きく関係しています。体内で血糖値が上昇し、血糖値が高い状態が続くとAGEsが“生成されやすく”なります。
AGEsができやすいのは、食後1時間の間。食事をしてから30分~1時間の間に血糖値が上昇するので、それにより糖化が起こりやすくなります。
糖化を防ぐには、食後の血糖値に大きく関係するので、急激に血糖値を上げない食品を選ぶようにすることも、違う側面で重要になります。
GI値とは?
GI値(グリセミック・インデックス値)とは、ぶどう糖による血糖上昇率を100と設定し、その食材によって、どれくらい血糖値が上昇するのかを数値化し、比較したものになります。
GI値が低い食品ほど血糖値が上がりにくいので、できるだけ低GI値の食品を選ぶようにしましょう。低GI値の食品を多くすることで、間接的に糖化を抑制することができます。
糖化を予防するための調理方法
調理方法によっても、糖化が進みにくい順番があるようです。
1.茹でる→ 2.煮る→ 3.焼く→ 4.油で揚げる
という順番で、糖化が進みやすくなり、さらに高温調理になるほどにAGEsの生成が増えてしまいます。「高温による揚げ物」はカラダの糖化にとっては良くないのですね。
また、見落としがちなのが電子レンジ調理です。
電子レンジ調理では、焼き色が付きにくくわかりにくいのですが、電子レンジはマイクロ波で食品分子を振動させ高温状態にするため、焼き色がついてなくても高温で焦げ目をつけたのと同じ状態になっているので、注意が必要です。
糖化予防のために気をつけたい12の習慣!
【1】 朝食は抜かないこと
朝食を抜くと低血糖状態が長時間続き、インスリン拮抗ホルモンが大量に分泌されます。その状態のまま昼食を摂ると、昼食後の血糖値が上昇しやすく、その血糖値を下げるためにインスリンが大量に分泌されるようになります。血糖値の上がり下がりの振れ幅が大きいと、糖化の促進スピードが早くなってしまいます。
【2】 ゆっくり噛んで食べましょう
食後に急に眠たくなることはありませんか?これは、食事を早く食べることによってインスリンが急激に分泌されることが原因の一つとされています。
ゆっくりと食事をすることで、血糖値の上昇が緩やかになり、糖化予防につながります。
また、食事開始から20分ほど経つと、脳の満腹中枢が刺激され満腹感が得られるようになります。食べるのが早いと、満腹感を得られる前に必要以上に食べてしまい、要らない糖質を摂ってしまうことにもつながります。
【3】 ベジタブル・プロテインファーストを心がける
ベジタブル・ファーストとは、食事の初めに野菜やキノコ類から食べはじめることを言います。野菜に含まれる食物繊維のおかげで糖質の吸収スピードが抑えられ、血糖値の急激な上昇も抑えることができます。
実は和食の伝統料理はこの面でも良くできています。
懐石料理を食べる順番のように、食物繊維(野菜、キノコ類など)→タンパク質(肉・魚類など)→糖質(主食のご飯やパンなど)の順番に摂取することによって、結果として糖化予防につながります。
【4】食物繊維を1日30g以上とること
食物繊維は、大腸のマイクロバイオーターの餌になり、短鎖脂肪酸を分泌する環境を作ります。短鎖脂肪酸は、大腸のPHを弱酸性に維持するために必要不可欠なのです。短鎖脂肪酸の分泌は、免疫系とも関係しており、制御型T細胞を増やします。これが、免疫錯乱状況を改善するのです。膵臓に自己免疫疾患の自己抗体が悪さをしているのが、糖尿病患者さんの病態です。これを改善できるのは、腸活なのです。水溶性食物繊維は、古い胆汁酸を代謝し、新鮮な胆汁酸を生産する。
【5】腸活の近道
腸活は、大腸のPHへの配慮である食物繊維を1日30gきちんと摂取することと共に、善玉菌優位の環境を作る鍵は、ビフィズス菌を増やすオリゴ糖をとること。朝バナナ、朝きな粉はビフィズス菌の餌。回腸、結腸、盲腸において、乳酸菌を増やす、メラノイジンをとること。熟成した味噌や黒酢にあります。
【6】間質液の弱アルカリ化の維持
酸化物質を生成しているのは、ミトコンドリアの活動が90%。そのため間質液にその酸を分泌します。細胞のすぐ近くの間質液の酸性化が慢性炎症(癌)の原因です。この対策としては、ビタミンC高濃度療法の実践。水溶性ですので、こまめにサプリで摂り入れましょう。黒にんにくも有効。食後には、「ビタミンB1とB群、ナイアシン、αリポ酸、ベンフォチアミン」のサプリを摂取。
アルカリ食品の積極摂取や「クエン酸、重曹、ビタミンC、梅蜂蜜」などを習慣化することで、小腸のPHと間質液のPHを弱アルカリ性に保ちます。これは、SIBOを予防することになり、癌の治療費も役立ちます。癌患者さんは、間質液と血液が酸性化しているからです。朝の尿のPHは間質液のPHを繁栄します。8.4PHを目指しましょう。
【7】抗炎症
抗炎症の治療プロトコルは、ローフードです。野菜のスムージーを日常化し、お皿の半分は、生野菜と言うバランスを維持しましょう。癌患者さんの食事療法では、ハイジの皿が推奨されており、これに加え、30%は全粒穀物、20%は良質なたんぱく質、豆類、魚というバランスが望ましいのです。
【8】抗酸化
ビタミンCとリポ酸、黒にんにくなど、スカベンジャーを積極的に摂り入れましょう。
【9】36時間ファスティング
36時間ファスティングのメリットは、脳由来神経栄養因子(BDNF)を400%高める。16時間断食では増えない。
【10】運動の習慣化
オステオカルシン分泌の骨に振動、肩甲骨にある褐色細胞を増やすオライショ経絡体操、よが、小周天、大周天であるレイキと一緒に、自分に合った運動習慣を確立しましょう。
【11】冷水行、入浴によるオートファジーの活性化
ヒートショックプロテイン、コールショックプロテインは、細胞内のゴミの代謝に有効です。オートファジー稼働の習慣化。
【12】食後、オライショ経絡体操(小周天と大周天のレイキの流れと共に)
食後血糖値をあげない習慣。足踏み体操でも可能。全身の経絡の氣の充実により、血流が促されます。
【13】プロバイオティクス とGABA,グリシンで睡眠の質を上げる
■α-リポ酸の利点
強力な抗酸化物質
様々なものにさらされると、フリーラジカルが発生し、DNAや細胞膜、ミトコンドリアにダメージを与える。α-リポ酸は、そのようなダメージからあなたを守ってくれます。ビタミンEを活性型に回復してくれる。グルコース感作剤
α-リポ酸はグルコースレベルを正常化するのに役立つ。インスリン感作剤
α-リポ酸はインスリンレベルの正常化を助ける可能性がある。グルタチオンを増やす
グルタチオンは肝臓で作られる強力な抗酸化物質です。マスター抗酸化物質として知られている。ガンの抑制
ある種のがんを抑制する可能性がある。自律神経障害
自律神経失調症は、糖尿病に関連する非常に一般的な疾患であるが、あまり診断されていない。ケトや断食に取り組むだけでなく、600~1800mgのα-リポ酸の摂取を始めるのが良い治療法かもしれない。細胞膜の保護
α-リポ酸は主に脂質を保護する働きがあります。そのため、細胞膜の保護に役立つ可能性がある。もし細胞膜にダメージがあれば、様々な問題が起こる可能性がある。糖尿病性網膜症の改善
高濃度の糖は網膜にダメージを与える。α-リポ酸は網膜へのダメージを最小限に抑えるのに役立つ可能性がある。また、ケト食や断食も効果的である
#アンネの法則の山下安音です。私のライフワークは、平和学研究とピースメディア。VISGOのプロデューサーに就任により、完全成果報酬型の教育コンテンツと電子出版に、専念することになりました。udmyとVISGOへ動画教育コンテンで、世界を変える。SDGs3,4の実現に向けて一歩一歩