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カウンセリングのすすめ

カウンセリングがもっと身近になってほしい。
今日はそんな話をゆるくしようと思う。

私はこれまで心療内科とカウンセリングの両方の経験がある。
会社関係のことと、不妊のこと。
会社関係では心療内科とカウンセリングに。
不妊ではカウンセリングだけ。
ただ、どちらも心を病んで通ったわけではないので、
健常な状態で利用した場合の意見となることを最初に断っておく。

会社関係では便宜上通院の必要があっただけなので、あまり参考になることは書けないけれど、不妊治療についてはとてもいい経験となったと思っている。

私は生理が始まったときからずっと月経不順であったため、妊娠しにくい体質だと自覚し、結婚半年前くらいから婦人科に通って妊娠に向けた治療を受けていた。
そこから数えると約3年、20代の私は不妊治療を続けた。
まだまだ若いんだから焦ることないと周りからは思われただろうけど、年齢的に最も妊娠しやすいとされる時期に一度も陽性判定が出ず3年間不妊治療を続けたことで心は追い詰められた。

そんなとき、通っていた不妊治療専門院でカウンセリングを紹介された。
辛くてしょうがない、という程ではなかったけれど、ものは試しだと受けてみることにした。

カウンセラーさんは私が喋りたいことをなんでも話させてくれた。
家族や友人に話せないことはそれなりにある。不妊治療ということに限れば、夫にこそ話し辛いこともある。
そういったことを相手の気持ちを推し量る必要なく話すと、私の心はとても軽く、すっきりとした。

ただ話すだけ。
でもそれを聞いてくれる人がいて、相槌を打ってくれて、ときに励ましてくれる。

私は知り合いに自分の話をすると、嫌な思いをさせなかったか、私ばかり話してしまわなかったかと振り返って気になってしまうところがある。しかし、カウンセリングでは金銭が発生しているため、この時間は私が話す時間だと割り切ることができるのが一番のカウンセリングのメリットだと思っている。

今は際立ってストレスが溜まる出来事はないけれど、子育てのことであったり、家族のことであったり、小さなストレスはたくさんある。
こうして書いていると、もっと日常的にカウンセリングを受けたいなと思う。
自分のことを吐き出す時間があったら、頭に溜まったいらないものを掃除してもらい、リフレッシュして新たなことに頭を使えるはずだ。

日本においてカウンセリングの利用率は低い。
心が病んだ人が使うもの、というイメージが強いのだと思う。
欧米ではマッサージに行くような心持ちで、気軽にカウンセリングを利用するそうだ。
いっそのこと日本では、カウンセリングとマッサージのハイブリッド店でもあればハードルが下がるのかもしれない。
まさに心身共にリフレッシュ。

話が少し脱線したが、カウンセリングのメリットは心療内科と比較してみてもわかりやすい。

まず心療内科は混んでいる。
たくさんの患者さんが待合室にいる中、心を病んでいるわけでもない自分が医師と話していると、早く終わらせないと!とソワソワしてしまう。
1人あたりの時間が決まっているわけでもないので、
足早に質問に答えて診察室を後にする。

これに対し、カウンセリングは時間が決まっているので、言い残したことはないだろうかと考えることまでできる。言葉を出し尽くせたかどうかは、その後の心の軽さにかなり影響するので大切だ。

次に、心療内科に通ったことで保険などに入りにくくなる可能性がある。
本当に心を壊している状態ならそんなことを気にしている場合ではないのだが、もっと手前の段階であればカウンセリングにまず行ってみるのが良いと思う。
私は便宜上心療内科に通ったため、無理矢理ついた病名が不安緊張状態。
でもそのせいで5年間、保険に入れなくなった。
家を購入するときの団体信用保険も入れるかどうか気にすることになり(結果入れたけれど)、これは大きなデメリットだと感じた。

こんなふうにカウンセリングのメリットを並べたが、私自身も不妊のカウンセリングを受けて以来、それっきりになっている。
それはやはり、普段目に留まる機会も少ないことや、日本におけるカウンセリングのイメージのせいもあるだろう。

マッサージにいくように、歯科検診にいくように、美容院にいくように、健康な状態でもセルフケアの一環としてカウンセリングが根付いてくれたら嬉しい。

【補足】
身近なカウンセリングということでいえば、オンラインカウンセリングは増えているが、大体どこのサイトも「〇〇でお悩みの方に」と書いてある。
別に私は特段悩んでいることはないのだ。
それでも、定期的にカウンセリングを受けたら、もっと人生の歯車が噛み合って、うまく回るんじゃないかと思う。
だから、そういうライトな前向きな気持ちの人用のカウンセリングが身近になってほしいなと思う。

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