表面には出にくいけど学校選びで大切なこと
中学受験は熾烈です。
ほとんどのお子様が小学校生活の半分の3年間をかけて受験に挑むのです。
晴れて第一志望に入学するのが30%と言われています。
しかし、せっかく入学した中学校を卒業することなく終わってしまう生徒が一定数います。
どのような理由で退学に至ってしまうのでしょうか。
代表的なのが学業不振です。
中学受験があまりに熾烈であるがゆえに、保護者が「合格したら勉強しなくてよい」というニュアンスのことを言ってしまうことがあります。
当然ですが、中学高校は大学入学の通過地点でしかありません。
私立の中高一貫校に入学すると、公立の中学よりも進度より早くなりますし、学習内容の深度も深くなります。
勉強をしなくなればたちまち置いていかれます。
燃え尽き症候群のようになってしまい、どうしても勉強のスイッチを入れられない場合もあります。
二つ目がいじめです。
中高一貫校の場合、公立の中学と比較してかなり均質の生徒たちです。
その中でちょっと異質な存在であった場合、いじめの対象になりがちです。
また、生徒同士の繋がりがLINEなどのSNSに偏りがちです。
対面していれば起きないであろういじめが簡単に怒ってしまいがちです。
そして、三つ目がで思ったよりも少ないのが校風が合わないというものです。
学業不振の生徒に対する対応は学校により本当に異なります。
とことん補習をしてくれる学校もあります。
その一方で「わが校の求めるレベルに達していないのであれば在籍している意味はない」ということで退学を促す学校もあります。
いじめについての対応も千差万別です。
いじめが発覚した場合、いじめた生徒を退学とすることを明確に謳っている学校もあります。
対応を一切せずに「いやなら退学してください」と言わんばかりの学校もあります。
わが子に限りそんなことは起きないと思うのが普通です。
ですから、ネガティブな要素を考えない人がほとんどでしょう。
中学入学者数と高校入学者数に乖離がある学校は生徒に寄り添った対応をしていない可能性があります。
個別の学校相談会などで学業不振者やいじめについての対応を聞いてみましょう。
明確な方針を言ってくる学校もあれば、なんとなくしか答えない学校もあります。
ネガティブなことに対する方針がその学校の本性だと思っています。
でも、そんなことはホームページにも載っていませんし、中学受験案内にも載っていません。
しっかりと見極めてほしいと思っています。
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