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真面目過ぎる親の伴走で5年時に成績が下がる理由

ほとんどの中学受験塾のカリキュラムは小学4年生から始まります。
4年生のカリキュラム、特に理科社会についてはかなりゆったりとしています。
塾からすると「こんなに難しい勉強なんていやだ」と言って、4年生のうちにやめられてしまっては困ります。ですから、少しでも興味を持ってもらえるように、テキストもいろいろなコラムを交えて作られています。
算数も「つるかめ算」など特殊算の基本的な事だけしかやりません。
国語も題材が子供にとって比較的身近な話題が中心です。

真面目な保護者は、ネットでいろいろな事を調べて「親は伴走しないといけない」と思い、一緒に勉強をし始めます。
4年生のカリキュラムのうちは、中学受験を経験したことのない保護者でも教えることができます。

そして、まじめな保護者は「塾から出された宿題をやらない」という事が考えられません。これまでの人生に於いて、出された課題をやらないでいる、なんて言うことは経験がないばかりか、自分として許せなくなるのです。
そして、しっかりと子供に宿題をやらせるのです。

宿題をしっかりとやっていくと、組分けテストでは点数が取れるので比較的上位の成績を取れるようになります。
偏差値65という、上位7%以内に入って「わが子はかしこい。このままいけば開成・櫻蔭も夢じゃない」と思うわけです。


そして、5年生。
テキストのページ数が増えます。
文字も一回り小さくなります。
宿題も増えます。
難易度も上がります。

この1年間伴走していた保護者。
同じようにやらせようとします。
ところが、できないのです。

その最大の理由は必要学習量が増えるから。
小4の時の1.5~2倍は学習が必要になってきます。

やってもやっても終わらない宿題。
ついつい伴走する親も言ってしまうのです。
「こんなのもわからないの!」
でも、そう言っている親も実は解説を読んでもどういうことだかわからなくなってきているのです。
そう、難易度も急激に上がっているのです。
さらに、新出単元が連続します。毎回毎回新しいことを習うようなものなので、十分に定着しないまま次に進んでしまうのです。

そして、気が付くとと偏差値が50前後まで下がっているのです。

成績が下がるとますます焦ってくるのは親。
子供はある「わからないんだから仕方がないじゃない」としか思わなくなっていきます。


では、どうすればよいのか。

本当に必要なのは宿題の取捨選択です。

テキストに載っている問題は全て解けないといけない。
その強迫観念が捨てられない、真面目過ぎる親を捨てるのです。
出来る問題は間違えない。
出来ない問題はやらない。

「え?それでは学力が伸びないのでは?」

出来る問題を間違えない。これが出来ない人が出来ない問題が出来る様にはなりません。

睡眠時間は足りていますか?
宿題をやらせるために、就寝時間が12時近くになっていませんか?

親はちゃんと教えられていますか?
算数を解くときについつい数学の解き方で教えていませんか。
塾の教え方とあまりに異なると、こどもは混乱します。


そんないろいろな事が重なって、真面目過ぎる保護者が伴走すると、今の時期に問題が噴出して成績が下がってくるのです。

もちろん、保護者様の伴走は必要です。でも、伴走の仕方を間違えると親子関係を崩しかねません。

そうなる前に、一度家庭教師など第三者に相談してほしいと思っているのです。

ぜひご相談だけでもしてください。お待ちしております。

【こんな方からのご相談をお待ちしています。】
伴走の仕方を教えてほしい
志望校にどうしても合格したい。
頑張っているけど実力が伸びない。
成績の乱高下が激しいなど中学受験に関する悩み事、現在通っている塾や現在の学習方法に関するセカンドオピニオンなどぜひご相談ください。

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