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文字を読まなくなった日本人。長文化する入試問題

かつての、朝の通勤電車。
サラリーマンたちは駅のKIOSKで、無言で新聞を買い込みそれを上手に折りたたんで読んでいた。
新聞を読んでいない者は厚さ3センチはあろうかという週刊誌のマンガを読みふけっていた。ウォークマンで音楽を聴いている者はまだまだ少数派だった。

それから30年。
朝の通勤電車で新聞を読んでいる人を見つけるのは難しい。ほとんどの人がスマホとにらめっこをしている。もちろんその中には新聞のアプリで記事を読んでいる人もいるだろう。マンガを読んでいる人もいるだろう。
だが、ほとんどの人がゲームをしているか動画を見ている。

インターネトが普及し始めたころ。
ブログというツールが大流行した。
一般の人が、自ら情報を発信できるようになったのだ。
こぞってブログを開設したが、ほとんどの人が記事を5個くらい書いたところで飽きてしまった。
一部の熱心な人はブログを書き続けていた。
そして、大手メディアとは異なる情報と言うものを我々は手にするようになったのだ。

だが、情報を手に入れるためには文章を読む必要がまだまだあった。

そして、現在。

youtubeというメディアが台頭している。
これは、映像メディアなので人々は文字を読む必要が無くなったのだ。
今まで、ブログで書いていたような内容を動画で公開することで人々の注目を集めて、インフルエンサーとしてふるまえるようになってきたのだ。

ブログの時代は本当に誰でも情報発信側に立つことができた。
そして、自分のようにある程度文字を読むのが早い人にとって、ネット上の情報を読み漁るのにそんなに時間がかかる、という事はなかった。


ところが、動画社会となった現在。たとえ動画の再生スピードを1.5倍に上げたとしても、文章を読むのよりかなり時間がかかってくる。
そして、情報発信者に慣れる人が限られてくる。
結果として、限られたインフルエンサーの影響力がおおきくなってきたのだ。

文字を読まなくても情報を得られるようになったことは画期的なのだが、動画からしか情報を得ようとしない人が増え始めているように感じている。結果として、文章を理解できない人がとても増えているように感じている。


話は大きく異なるのだが、10年ほど前までは国語の文章の長さは8000字と言うとかなり長めのほうだった。現在は平均値が8000字になっているそうだ。

これは、学校側からの切なるメッセージだと思っている。
「動画ばかり見てないで文章をちゃんと読んで理解できるような生徒がほしい」

子供に国語力をつけさせたい保護者様。
まずは自分の読解力を上げるようにしていきましょう。

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