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3、ミュージカル市場

こんにちは。オリジナルミュージカル制作にゼロから挑むユッキーナです。今回はミュージカル市場について一緒にみていきたいと思います。下の資料は、わたしがこの活動を始めようと決心した時に調べた資料なので少し古いですが、最新の情報と合わせて流れをみていけたらと思います。

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まず、左側のグラフをみてください。ミュージカルは「ステージ産業」に含まれる興行です。ステージ産業はリーマンショック時に縮小していますが、2013年以降は徐々に回復傾向にあります。


ステージ産業は市場拡大中

ライブ・エンターテイメント白書2018では、

2018年のステージ市場規模は1,987億円(前年比17.9%増)と推計されます。
主にミュージカルにおいて1公演当たりの動員数の増加と、動員一人当たり単価が上昇したことが、市場規模の伸張を牽引しました。

とあるので、市場は順調に拡大中といえます。しかし前年度比17.9%とはなかなかすごいですね。最近はナイトエンターテイメントとしてもステージ産業は注目のビジネスです。東京で新しい劇場が近年次々にオープンしているのも市場規模拡大に大きく起因するところではないでしょうか。


うちミュージカル市場は...

右上の円グラフをみてください。2016年時点で、ミュージカル市場は全体の34%で557億円。

ミュージカルはステージ産業の中で大部分を占める興行なのですね!2016年のデータではその8割を、3強である「劇団四季」「宝塚」「東宝ミュージカル」が占めていました。

ちなみに全体の29%を占める演劇においては、大手ではなく小さな団体がたくさん集まってこの数字を叩き出しています。

ここでわかることは、やっぱりミュージカルを制作して運営していく(利益を出してゆく)にはそれなりのお金と体力(初期投資)が必要ということです。

といいつつ、そんなミュージカル業界に新しい風が吹きました。


2.5次元という新しいジャンル

2.5次元ミュージカルとは、2次元の漫画・アニメ・ゲームを原作とする3次元の舞台コンテンツの総称のことです。

右下のグラフをみていただいてもわかるのですが、この分野が異常なスピードで拡大中なのです。2.5次元ミュージカル市場動向に関する2018年の調査結果によると、

2018年の2.5次元ミュージカル市場規模推計は、前年比44.9%増の226億円となり、順調な成長が続いています。
2018年は、「ミュージカル『テニスの王子様』」、「ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー‼」」、そして「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案とした舞台化作品などの人気タイトルに加え、宝塚歌劇宙組公演「ミュージカル・オリエント『天(そら)は赤い河のほとり』」、宝塚歌劇花組公演「ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』」、明治座・梅田芸術劇場・博多座で上演された「魔界転生」、新橋演舞場・大阪松竹座で上演された「浪漫活劇『るろうに剣心』」、といった大劇場での公演もあり、公演回数は前年比35.1%増3,695回、動員数は前年比24.7%増の278万人へといずれも大幅に増加しました。 タイトル数も197本と前年より26本増え、その中には多くの新作が含まれています。

ということで、なんと前年比45%増だそうです。この資料をみると、2.5次元の人気がすごすぎて大劇場が相乗りしはじめた、という感じのようです。つまり、大手ではない企業がこの市場を作り上げたといえます。


まとめ:ミュージカル市場

・ミュージカルを含むステージ産業市場は拡大中。

・ミュージカル市場は3強「劇団四季」「宝塚」「東宝ミュージカル」が8割を占めている。つまり、ミュージカル制作&運営にはそれなりの体力とお金が必要。

・ただし今ミュージカル市場を牽引しているのは、小劇場から始まった2.5次元ミュージカル。

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ちなみにこの2.5次元ミュージカル、原作の「漫画・ゲーム・アニメが人気」というだけの理由だけで市場が伸びているわけではありません。そこがポイントなのですが、それは次の次くらいに、詳しく共有していこうと思います!

オリジナルミュージカルでみんなをハッピーに! 観劇者も、役者も、演出家も、脚本家も、音楽家も、スタッフも、みんながうれしいミュージカルのあたらしいビジネスモデルの実現に貢献します☆