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読むSOZO KOTOTOI RADIO #17 斉藤幸平「人新世の資本論」から想像トーク!

毎週木曜AM7:00に更新中の音声コンテンツ「SOZO KOTOTOI RADIO」。このラジオの公式note担当、本間海鳴と申します。こちらのnoteでは、更新されるラジオの要約と、ラジオを聴きながら私が考えたことや想像したことなどを文章の形でお送り致します!

このラジオでは、毎週本の一節を紹介し、そこから着想を得て想像・妄想した、 未来の社会や人の価値観の変化などを超主観トークでお届けしています。

ラジオパーソナリティはオリジナルミュージカルを制作・興行する株式会社Protopia代表の水島さんとアシスタントのわかなまちゃんです。

それでは、第17回の内容も振り返っていきましょう!


今回の一節📗

第17回で取り上げられたのは、斉藤幸平「人新世の資本論」からこの一節。

「土地は誰の物でもなかったのだ」

斉藤幸平「人新世の資本論」

「経済活動は地球を破壊してしまうので、気候変動を阻止するためにも利潤追求をやめよう」といった内容について書かれたこちらの本。難しそうな内容にもかかわらず、なんと30万部のベストセラーなんだそう。この本の一節から、今回はどんな妄想が広がっていくのでしょうか?

第17回目のトーク内容💭

今回の主なトークテーマは、自然と人間とのかかわり方について。

現在、ある土地に入ろうと思うと、その土地の所有者に許可を取ったり、お金を払ったりしなくてはいけません。しかし昔は、「土地の所有者」という人は存在せず、自由に果実を採ったり、水を採取したりして暮らしていたはずです。
最近売買されている、『月の土地』についても同じことが言えます。月は元々誰の物でもなかったはずですが、人間によって土地の権利が売買されています。
つまり『土地』は、人間が勝手に「誰かのもの」と決めているだけで、本来は売買するようなものではなかったのではないでしょうか。
今回の一節の言葉通り、元々土地は誰のものでもなかったのです。

ラジオでは、「誰のものでもなかった」ものとして、グリーンエネルギーにも注目していきます。

グリーンエネルギーとは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどから作られるエネルギー(電気)のこと。

グリーンエネルギーとは?定義やグリーン電力証書について解説

現在、環境負荷を減らすための新しいビジネスが生まれています。その一つの例として、ラジオではソーラーパネルについて取り上げました。
ソーラーパネルは太陽光で発電するため、環境負荷を減らすのに推進されています。しかし、そのソーラーパネルを大規模に設置するために、森を大幅に切り崩す場合もあるのです。
確かにこの新しいビジネスによってお金は動くため、結果的に経済を回すことには成功します。しかし、それによってお金よりも大きな物を失っているのかもしれません。

自然は、人の手を介すると有料になってしまう。
パーソナリティである水島さんが別の本で読んだというこの一文から、今回のストーリーアイデアが生まれていきます。

舞台は未来。世界に存在するのは、人間・AI・自然の三種。意志を持つ植物などが生まれ、自然とも意思疎通ができるようになっています。
ある日、AIが「人間は朽ちるし呼吸をするし、AI側ではない」と主張します。対する自然側は、「環境を破壊するような人間と一緒にしないでくれ」と主張。AIと自然は、「人間は有害な種である」と判断し、人間を支配するようになります。
人間は電子カウンターのようなものを装着され、消費した物全てをカウントされるように。電気はもちろん、水や火、空気すらも消費とみなされカウントされます。さらに、使った物は「お金以外の対価」で支払わなければなりません。AIのできない労働を手伝ったり、人を助けたりすることで対価を支払うことになっていくのです。

もしもそんな未来が来たら、人々はお金が原因で争うことは無くなるでしょう。でも、空気まで対価が必要になってしまうと大変です。
人間が環境破壊問題を見て見ぬふりし続けると、将来AIにも自然にも見限られて、空気にすら対価が必要な世界になってしまうかもしれません。そんな未来が来ないよう、今から「自然との付き合い方」を考えたいですね。

本間の感想🤔

今回のラジオも、確かに~! の連続でした。

まず一つ目の共感ポイントは、「月の土地」の話。私もずっと、あれって誰が何の権限で土地売ってるんだろうって思っていました。私は宇宙人の存在を全く信じていませんが、100万が一宇宙人が存在していたとしたら、月なんて面白い星、すでに宇宙人が所有してると思うんですよね。その場合ってどうするんでしょうか。宇宙人と月の所有権を争うことになるんでしょうか。

二つ目の共感ポイントは、「グリーンエネルギーの矛盾」についての話。私の住んでいるところはド田舎なので、そこかしこに「ソーラーパネル反対!」の手書き看板が立っています。森を潰してソーラーパネルを立てるのは、環境にいいのか悪いのか分かんないな、といつも思っていました。

もしも、このまま環境が破壊され続けて、自然がすっかり無くなってしまったらどういう世界になるんでしょうか。
空気は高値で売買されるようになって、人間は全員ガスマスクとボンベを付けている。植物は特別な培養液が満たされたカプセルの中でしか育たず、空気を求めた人間がその人口植物を巡って争う。ドーム型もしくは超高層ビル型の場所があり、そこだけは空気と植物で満たされているが、富裕層しか入れない。
そんなゲームかアニメみたいな世界観になるんでしょうか。もしもそうだとしたら、なんかちょっとワクワクもしてしまいます。サイバーパンクな世界って、なんかカッコいいじゃないですか。もちろん、自然が無くならないに越したことはないんですけどね。

こういう世界に住んでいる主人公は、基本的にあまり富裕層の暮らしに憧れを持たず、貧乏でも明るく楽しく暮らしているイメージがあります。
しかしある時、冷やかしにきた富裕層が植物の種を落とし、主人公がそれを見つける。ほんの好奇心と少しの知識を元に育ててみると、植物が成長し始める。それは富裕層の研究によって生み出された、荒廃した世界でも育つ植物の試作品。ただ明るく楽しく過ごしていたかっただけの主人公は、その植物を育てたことによって争いに巻き込まれて行き……。

などと色々想像してみたのですが、一つ確かなことは、「この世界から自然が無くなれば、争いが増える」ということ。創作の世界では面白いですが、リアルの世界でこれ以上争いが増えるのはごめんです。

皆さんは、どんな風に自然と向き合いますか?

↓↓第17回目の本編はこちらからお聞きになれます↓↓

タイトルにもなっている「KOTOTOI(言問)」には、「共に語ること」という意味があります。このラジオを通して、パーソナリティであるお二人の想像・妄想を広く知ってもらうこと、そして、リスナーの想像・妄想も広げ、色々な意見や考えを互いに知ることを目的としています。誰かの妄想から着想を得て、自分の想像力をどんどん豊かにしていくのが「KOTOTOIラジオ」の目指すところらしいです。

聴いた人の想像力も刺激し、新たな考え方を取り込むことができる「SOZO KOTOTOI RADIO」。本編ラジオも、noteも、どうぞよろしくお願いいたします。ぜひ皆さんの想像・妄想もお聞かせください!

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