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読むSOZO KOTOTOI RADIO #1:池田晶子「考える日々」から、想像トーク!

毎週木曜AM7:00に更新中の音声コンテンツ「SOZO KOTOTOI RADIO」。このラジオの公式note担当、本間海鳴と申します。こちらのnoteでは、更新されるラジオの要約と、ラジオを聴きながら私が考えたことや想像したことなどを文章の形でお送り致します!

このラジオ、毎週本の一節を紹介し、そこから着想を得て想像・妄想した、 未来の社会や人の価値観の変化などを超主観トークでお届けするそう。

ラジオパーソナリティはオリジナルミュージカルを制作・興行する株式会社Protopia代表の水島さんとアシスタントのわかなまちゃんです。

トークの構成は毎回、
1、本の一節
2、その一説から着想を得た想像・妄想
3、妄想から考えたオリジナルミュージカル作品のアイディア

となっているようです。

さてさて、第一回目はどんな内容なんでしょうか? 

今回の一節📗

記念すべき第一回で取り上げられたのは、池田晶子著「考える日々」からこの一節。

「身分証明書の来歴と、顔写真。そんなもののどこに、僕という存在が記載されているのでしょうか。僕は心であり、正確には言葉です」

池田晶子著「考える日々」

池田晶子さんという方は、「考えるとはどういうことなのか」を日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立した方で、生涯考えることの大切さを訴え続けた人。この一節は、25歳の男性ファンから池田晶子さんに届いた手紙の一文なんだそう。面白い文章を書く人には、面白い文章を書くファンがおられるんですね……

第一回目のトーク内容💭

この一節から、まずは自分を証明するものとは何なのかについてトークを掘り下げていきます。『君の名は。』のように、もしも自分と誰かの中身が入れ替わった時、身分証明書では入れ替わったことを証明できません。見た目や名前だけでは、その人の中身を判断することは不可能です。自分の身体の証明と、自分の心の証明は別である、つまり「人のうつわと、魂・心は別々に捉えられる」のではないか、ということ。

では、この先、技術が進歩してメタバース(仮想空間)時代が到来したら、メタバース上では何種類も「自分のうつわ」を作れるかもしれません。メタバース上の自分は、現実と全く同じ自分を生きようとするのか、それとも自分からかけ離れた存在になろうとするのか……。そうしたら、一体何が「自分」を証明するものになるんでしょうか。どんな「うつわ」を使うにしても、最終的には「言葉」こそがその人を証明するものになりそうです。

さらに、承認欲求という面に注目。この文章を書いた青年は、身分証明書の来歴や顔写真だけで、物事を判断されてしまった経験があるのかもしれません。この文章が書けるということは、「自分」というものをしっかりと持っている人なので「羨ましい」とも話していきます。

そのような会話から、メタバース上での恋愛をモチーフにしたストーリーアイデアを展開。主人公はメタバース上で恋人を作り、しばらくして別れることを何度か繰り返しています。ある日、新しい彼女の話す言葉に既視感を覚える主人公。歴代の彼女は全て、現実世界で同一人物だったとしたら……? これまでSFだった世界観が、現実味を帯びたドラマになるときも近いかもしれませんね。

本間の感想🤔

実は、このnoteを担当するにあたって、私もはじめてラジオを聴いたのですが、思考力が刺激される、めちゃくちゃ面白いラジオでした……! 自分のアイデンティティと、その表現方法について、今まで考えたことが無かった角度で考えるきっかけになりました。

ちなみに、私はかなり「外見至上主義」的な考え方をしてしまう人間です。つまり、「言葉の重みは人の外見によって変わってくる」という、ルッキズム的な思考を持っています。綺麗ごとを言うならば人を外見で判断してはいけないのですが、やはり我々は本能に忠実な生物なので、どうしてもキレイキレイな思考にはならないんですよね……

紹介された本の一節には、「僕は心であり、正確には言葉です」という印象深い一文があります。「自分」って、一体どこからどこまでを指してるんでしょう? 心や言葉などの「中身」だけが「自分」なのか、それとも外見も含めた全てが「自分」なのか。例えば現在で言うVtuberさんなんかがそうだと思うんですよね。Vtuberさんは、各々設定があり、その設定に忠実なキャラクターとして存在しています。でも、俗に言う『中の人』が不祥事を起こしてしまった場合は、そのVtuberというキャラクターも影響を受けるんですよね。

Vtuberにかかわらず、誰もが顔を見せずに自分を表現する時代が来た時、自分の中身だけを承認してもらって本当に人間は満足できるのでしょうか。それは本当に「自分」を理解してもらっているということになるんでしょうか。ちなみに私は承認欲求が「激強(げきつよ)」なので、良し悪しは別として、外見も内面もぜ~んぶ承認してもらいたいです!!

是非みなさまも第一回を聞いて、色んなことを考えてみてください!

↓↓第一回目の本編はこちらからお聞きになれます↓↓

タイトルにもなっている「KOTOTOI(言問)」には、「共に語ること」という意味があります。このラジオを通して、パーソナリティであるお二人の想像・妄想を広く知ってもらうこと、そして、リスナーの想像・妄想も広げ、色々な意見や考えを互いに知ることを目的としています。誰かの妄想から着想を得て、自分の想像力をどんどん豊かにしていくのが「KOTOTOIラジオ」の目指すところらしいです。

聴いた人の想像力も刺激し、新たな考え方を取り込むことができる「SOZO KOTOTOI RADIO」。本編ラジオも、noteも、どうぞよろしくお願いいたします。ぜひ皆さんの想像・妄想もお聞かせください!

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