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0264 - 【2018年 ルワンダ訪問記】 Phase-01:アフリカのイメージ

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【アフリカで変わった夏 2018年:ルワンダ訪問記】全15回

Phase
・01:アフリカのイメージ(←今ココ)
・02:その言葉は前触れも無く放たれた
・03:まだまだこれから、だからこそ
・04:危うく辿り着けないところだった
・05:なんかイメージと違う
・06:ルワンダ首都キガリの道路事情
・07:キガリ1日目 - ノンビリーバボー
・08:キガリ2日目 - ワークショップが始まった
・09:ルワンダ・キガリの四方山話
・10:キガリ3日目 - 大きなフラグを立てた
・11:キガリ4日目 - 悲劇とか希望とか
・12:ギャラリーとコワーキングスペース
・13:キガリ5日目 - アフリカにいるということを忘れる空間
・14:キガリ6日目 - 1人の例外なく素敵な笑顔
・15:それから

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<アフリカのイメージ>

「アフリカ以外に住んでる人たちは、アフリカ大陸全体を一括りにして、暑い・貧困・危険というイメージを持つ人が多いけど、まぁ情報が少ないから仕方ないよね」

これは、アフリカのルワンダへ行った際に現地で会った人が口にした言葉。

ちょうど2年前(2018年)の今頃、世間はお盆休みの真っ只中。東京では猛暑で連日うだるような暑さが続いていたのを横目に、僕は仕事仲間と共にルワンダを訪れ、アフリカで初となる「ブロックチェーン」という技術を題材にしたエンジニア向けワークショップを開催した。

ルワンダ表紙2

「人生変えちゃう夏かもね」と西田ひかるが歌っていたのは1995年なので、もう25年も前のことだが、自分にとって人生が変わった夏だなと言えるのはいつだろうかと考えた場合、確実にこの2018年の夏、ルワンダを訪れた時だと断言できる。

皆さんは、アフリカと聞いてどんなイメージを抱くだろうか。最初の言葉のように「暑い・貧困・危険」と浮かぶ人は少なくないだろう。

事実、家族や友人からは「暑いだろうから気をつけてね」「野生動物に襲われないようにね」「ネットとか繋がるの?」「疫病とか恐いから予防接種とか忘れずにね」等々、先に挙げたようなイメージで心配する声をたくさん頂戴した。

たしかに、日本で得られる情報となると、北米やヨーロッパの先進国や身近なアジアと比較してアフリカに関する情報は少ないため、偏った認識に陥りがちだ。だがルワンダを訪れると、多くの人が抱いているであろうアフリカのイメージが覆される。

「暑い・貧困・危険」どころか「涼しい・近代的・安全」

実際に行ってみて、気づいて知って驚いて。更に現地の人から直接話を聞いたり実際にサービスを利用してみて、気づいて知って驚いて。そんな2段階の発見に溢れるルワンダ滞在だった。

なぜ偏った認識に陥ってしまうのか。理由は簡単。現地を訪れる人も少ないし、現地から発信する人も少ないから。となると「記録」と「発信」は重要だ。誰かの何気ない記録や発信が、別の誰かの重要な指針となる可能性はゼロではない。

というわけで、これは2人の日本人がアフリカのルワンダを訪れた2018年夏の記録である。いつか誰かの何かに役に立つことを密かに願いつつ、実は自分自身が定期的に読み返して気を引き締めるために書き綴っている意味合いも強い。

ルワンダ表紙3

<そもそもルワンダってどんな国?>

ルワンダ(ルワンダ共和国)はアフリカ大陸の中央、赤道に近い場所にあり、面積は岩手県と秋田県を足したくらい。よく例えられるのが四国の1.5倍。アフリカで最も人口密度の高い国。

首都キガリは標高1500m前後の高地なので涼しく、滞在中は、結果的に日本の酷暑を避けるカタチで快適に過ごせた。

1994年に起こった悲劇的なジェノサイド(閲覧注意)を乗り越え、現在はポール・カガメ大統領が強いリーダーシップを発揮し、人材育成やインフラ開発などを掲げる「VISION 2020 in Rwanda」を推進。

人口のほとんどは農産業に従事しているが、ICT分野へ積極的に投資し、先端技術を活用・応用する土壌が整っており、ここ10年間は毎年7〜8%近い成長率を誇るなど、目まぐるしい発展を遂げている。

規制が少ないため、新しい技術を活用した斬新な実証実験を行う場合に他国の企業が参入しやすい。近年ではドローンで輸血用の血液や医薬品を届ける事業が世界中から注目を集めている。

グローバルスタンダードな法律・規制の整備。安定かつオープンな経済情勢。勤勉で粘り強く、モノづくりに向いている国民性。これらがルワンダの大きな特徴だ。

ルワンダ表紙1

ともあれ、最後までお付き合い頂ければこの上ない喜びである。

Phase-02へ続く

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